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京都駅前で鈍い光を放つゴールデンベルを発見

こんにちは!アーキロイドの福井です。
京都駅のパン屋さんの前を通りかかると、鈍い光を放つ「ゴールデンベル」が掛かっているではないか〜〜と思いながら通り過ぎたのだが、やはり、いそいそと戻り、近くで確認。ゴールデンベルは真鍮製なので、製品になった時から酸化が始まる照明なのが、とっても好きだ。

ゴールデンベルとは、1937年、Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)がヘルシンキのサヴォイレストランのためにデザインした照明だ。下写真は、2020年にリニューアルしたサヴォイレストランのインテリアだが、ゴールデンベルは掛かっている。

(アルテックのホームページより)

映画・かもめ食堂で、サチエ(小林聡美)がガッチャマンの歌詞を思い出せず、たまたまカフェに居合わせた日本人のミドリ(片桐はいり)に声を掛け、二人でガッチャマンを歌ったシーンのあのカフェにもゴールデンベルが掛かっている。

そこは、1969年にアアルトが設計したアカデミア書店の2階にある「Cafe Aalto」だ。よく見ると、ちょっと違う姉妹品。これは、1954年にアアルト自身が手を加えたそうだ。

CAFE AALTOのインスタグラムより)

2007年にアルテック社が1937年バージョンを復刻したそう。
真鍮のものは、2種類がラインナップされている。何が違うかというと、シェードにクリア塗装が施されているかどうか。

「サヴォイ」は、クリア塗装が施されておらず、どんどん味わい深い鈍い光を放つ照明に育っていく。

「ブラス」はクリア塗装が施されているので、いつまでもピカピカの真鍮の照明を楽しめる。

以前、アルテックのスタッフさんに見分け方はコードが白か黒だと教えてもらった。私は、断然サヴォイ推しだ。

まさか、こんなところで、いい感じに育っているゴールデンベルに出会えるなんてとっても嬉しい。福井


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