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新大阪ステーションホテル Fiore+庭

こんにちは!アーキロイドの福井です。
『中村好文 集(つど)いの建築、円(まど)いの空間』に新大阪ステーションホテルの一室が紹介されている。『353号室だけ、設計者の「わがまま仕様」のしつらえになっている。』の一文に大喜びして、数年前に泊まりに行った。

『中村好文 集(つど)いの建築、円(まど)いの空間』

今回は、こちら!
2023年にリニューアルオープンした 新大阪ステーションホテル Fiore+庭 へ。

個室のプランは、いたってシンプル。
で・す・が!だからこそのビジネスホテルでも家のように過ごせるための工夫が随所にある超個人的キュンポイントを!
①柔らかい照明
よくホテルの個室に入って照明をつけると「眩しっ…!!」となることが多い。ここの部屋の光は間接照明が柔らかく空間を包み、ホッとする。そして調光できるので、ゆったりと過ごせる。
②無垢の木のテーブル
木の柄の張り物のテーブルは、どこかひんやりしていて手が疲れる。やわらかい無垢の木は空気を多く含むので温かく感じる。
③デスクの前に壁付けの三面鏡
・・・嬉しい。これが無いと、ユニットバスでお化粧しなくちゃいけなくて…。

④床暖房
部屋に入ったところに、ゆるく外と内を仕切る境界がある。底冷えが気になって靴で過ごしたくなるビジネスホテル。日本人だからか、靴を脱がないとリラックスできないジレンマ。床暖房で足元が温くなると、心も緩む。

⑤窓の建具
窓まわりに障子と木製の建具。障子は、昼間の光を優しく取り込むしカーテンよりも空間がスッとする。木製の建具は、遮光ももちろん窓からの冷えた空気も遮ってくれる。

⑥浴室の照明
ユニットバスが衝撃的に明るくて、スポットライトに照らされながらシャワーを浴びるような、いてもたってもいられない気持ちになる。電気を消して入ろうかと思うが扉を開けたままで煙感知器が作動したら恥ずかしすぎる。
そんな時に嬉しい浴室の調光…!!!

以上、オタク話にお付き合いいただき、ありがとうございます。

この「シンプルな個室」のプラスアルファが、また心地よかった。
エレベーターを出ると、まず玄関ホールのような場所に迎えられる。
ここでスリッパに履き替え、靴は下駄箱へ。右の大きな木製の引き戸を開ける。

下駄箱もかわいい。

広めの廊下の両側に各部屋が並ぶ。その先のクリスマスツリーの方へ進む。

キッチンとリビングダイニングのようなスペースがある。こういうセミパブリックな空間があると、使わずとも心がゆったりする。

キッチンには電子レンジやトースターはもちろん、カトラリーやコップやお皿などが嬉しすぎる〜〜〜〜。

デカフェのコーヒーも完備!

施工した羽根建築工房のサイトに事例として掲載されています。福井


新大阪ステーションホテル Fiore+庭
所在地:大阪府大阪市東淀川区東中島1-15-2
改修竣工:2023年
改修設計:レミングハウス 中村好文+岩橋翼 
施工:羽根建築工房
造園:planta(プランタ)清野陽介


『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
のWEBサイトを公開しております。ぜひご覧ください。
設計のご相談・ご依頼お待ちしております。


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