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2022年 3月 13日


前回のプラン

監視、という言葉は強すぎるのかもしれないが、ふりきってしまえば、対象となる母さんの移動範囲と自分がよく居るだろうスペースとをはっきりと対立させてみればいいのではないかと思い立った。

道路側に配置した事務室と自分の寝室を囲むように玄関廊下、トイレ、洗面所と浴室、ダイニング、母さんの趣味部屋、リビング、母さんの寝室を配置させてた。なんというか、監獄などでよく使われるパノプティコンのような構成になった、、こんなのまるで牢獄だ。

自室を取り囲むようにすべての部屋を配置

しかし、、以前あの人が倒れていたと母さんが泣きながら電話してきたことを思い出す。

気づくことが遅れてしまったと泣いていた。今思えば、あれは間取りのせいだったのではないか。母さんだって、あの人のようになりたくはないだろう。なんとしても避けたい。

自室からすべての空間が見渡せる

だが、気が付いてみれば母さんにとっても、自分にとっても、プライバシーを守る壁がほとんどない事に気が付いた。

お互いの寝室が丸見えだ

明らかに2人とも疲れそうな配置だ。

こんな過剰なやり方、こんなの、あの人みたいじゃないか、、

母さんを心配しているだけで、見守りたいだけなのに、、やりすぎになってしまう。

見守り、か。難しい。

今回のプラン

この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 在のもの、出来事とは一切関係ありません。
『バベルの住宅』連載はこちら

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