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たまたま、世田谷の家(設計:永田昌民)へ

こんにちは!アーキロイドの福井です。
今日は、じわじわと深めている中国文化を学びに。

私は建築の虜になったのが入り口だったが、お茶にも心酔し、また芋蔓式に関心が広がりながら、深めている日々。結局は、どれかだけなんてなくて建築・茶・香・音などなど全体性が重要で、特に長けていることに対して、時を経てスペシャリストとして評価されたのではないたのかと思う。

(というのを言い訳に、この場でも少しずつ話していこうかしら)

秋晴れの日、自宅の一室をお教室にしているお宅へと伺った。

ブログの題名にもしてしまっているが、この門扉を見たら「あ。」と思う方もおられるだろう。

そう。まさかの建築家・永田昌民氏の設計した住宅「世田谷の家」だったのだ。
もう、心の中の私は自分への賞賛の嵐。出迎えてくれたYさんは、芯の通ったふんわりした雰囲気をまとった、この家がよく似合う方。嬉しすぎて「どうぞ」という間を待てずに、門扉のHORIのレバーハンドルを掴んでいた。

お教室は、玄関を上がってすぐ右の部屋。住宅街の道路に面した部屋だった。
窓を開けていると気持ちのいい風や木漏れ日とともに、街の音も入ってくるのだが、部屋の静かな凛とした空気に、すっかり歩いてきた住宅街を忘れた。

永田さんの住宅の素晴らしさは、有名だ。
私は伊礼智設計室に勤めていた頃、永田さんの住宅を施工したことのある工務店の社長が「絶対に見ておいた方がいい」と言って段取りしてくれ、二軒ほど見学させてもらう機会に恵まれた。

そして今日、過ごす時間がまた格別なことを思い知らされた。

Yさんは、いろんな雑誌で「いいな」と思う家を切り抜いていたら永田昌民氏の住宅ばかりで、10年ほど憧れていたそう。海外での暮らしを終え、帰国してすぐに勇気を出して電話したら、永田さんご本人が出た。「うちはサラリーマン家族で、お金がすごくあるわけじゃないんです、、、」と慌てて開口一番説明したら、永田さんは一言。「大丈夫じゃないですか」と答えた。

すぐに敷地を見に来てくれ、親族が住む敷地の一角に建てる予定だったので、悩んでいた色々な関係性をさらっと汲み取って提案してくれた設計のおかげで、お互いが心地よい距離感で過ごせているそう。

今のようにお教室をするイメージは無かったそうなのだが、趣味があって…と説明していたら「趣味室」と図面に書いてあり、「主人の部屋は別にあるし、これって私の部屋だよね?」と内心驚いた。まさか自分の部屋が貰えるなんて思っていなかったからとても嬉しかった。と仰っていた。

日々、感動しながら暮らしているそう。永田さん、やはりすごい建築家だ。福井


『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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