はじめに
こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。
この本を読んだきっかけは、平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』の中で引用されていたことです。次の一節がとても印象に残っていました。
感想
全体的には難しかったです。
私は音楽をみっちりやってきた人間ではないので、経験が伴わないまま知識が入った感じです。
しかし、中には面白いなと思えることもありました。
以下に箇条書きします。
特に印象に残ったのは平均律の話です。
この本の内容を理解しようとする時も、自分がいかに平均律に支配されているかということを思い知りました。
音楽が時代をが作る、という点で真っ先に思いついたのは、ロックでした。
ロックが急速に広まったのは時代がそれを迎え入れる準備ができていた、即ち時代に合っていたともいえるかもしれません。思想の前に感性があるということです。しかし、その感性を思想に昇華し、それを広めたのは紛うことなき音楽であると言えるのではないかと思います。
作者はこの部分を繰り返し述べています。かなり強い表現で、印象に残りました。
最後はこのように締め括られます。
音楽というものを物質的なものとして捉えず、作り手や弾き手や聞き手といった関係の中での営みである、ということでしょうか。
まだ私にはよく理解できていないように思われます。
おわりに
感想文は印象に残ったところばかりを引用していますが、全体的には記譜法や和音についてなど、タイトル通り基礎の話が多かったです。ただその基礎のレベルはかなり高かったように思います。
いつか『のだめカンタービレ』などを読めば、もう少しわかるかもしれません。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。