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第一回ビジネスキャンプin粟国島


11月14日~17日まで、沖縄県粟国島で地域おこし協力隊のビジネスキャンプにメンターとして参加してきました。

キャンプの目的は、「ビジネスプラン」を作ること。

地域おこし協力隊は任期が3年なので、その後は自分で稼いでいかなくてはいけません。

就職という方法もありますが、地域おこし協力隊の経歴が必ずしも有利に働くわけではなく、実際に退任後の進路として、約半数以上の方は起業しています。

自分でビジネスをしていくためには、
・自分の強みや良さを理解
・理想と現実のギャップの把握
・ギャップを埋めるための計画
が欠かせません。

地域おこし協力隊は1人で活動している方も多く、学びがインプット中心になりがち。
そこで、今回のキャンプではアウトプットを徹底的に行ってもらいました。

参加してくれたメンバーは、合計18名。
沖縄県庁の方や粟国島村役場の方、ビジネスプランの発表では粟国島村の副村長にも来ていただけました。

ビジネスキャンプ1日目

1日目は、
・那覇市から粟国島まで船移動
・元地域おこし協力隊で粟国島で起業された宮本さんを訪問
・夜は小学校以来のキャンプ泊。

船移動の過酷さ

那覇市から粟国島までは船で2時間。

船が上下に激しく揺れて、人生で初めての船酔いになり、粟国島について30分ほどは二日酔いのような頭痛や胃の痛みに苦しみました。。

無事に粟国島に到着
フランス出身のルドさん(糸満市)

「BAKERY CAFE AGUNI_FAN」

宮本さんは、元地域おこし協力隊で、現在は「BAKERY CAFE AGUNI_FAN」というパン屋さんを開業。

宮本さんは島になかったものを作ろうとパン屋を開業。

ただ、その道のりはかなりハード!

立っているのが、BAKERY CAFE AGUNI_FANの宮本さん(メンターで参加)

・建築屋さんがいない(ヒト)
・機械が故障しても修理はすぐにできない(モノ)
・輸送コストが高い(カネ)
など環境面で本土とは異なる厳しさがあったからこそ、県庁の方や、島住民の理解や協力を得る行動をしてきたようです。

宮本さんは、地域おこし協力隊の時代から、「イベントや地域活動にできる限り参加して信頼関係を作ることが大切」と言われてました。

これを聞いて、新井は『地方だからこそ、人とのつながりや関係性を作っていかないと、起業は難しくなるなと。』感じました。

最後は、本来は明日の朝食にする予定だったのですが、あまりのいい匂いで食欲が駆られてしまい、出来立てのパンを食べさせてもらいました。

すごくいい匂いで、美味しい!
船酔いも完全に吹き飛びました!

キャンプ場

ここがとっても素敵な場所!
こんなキャンプ場が近くに欲しい!

キャンプ場についたら、まずはテントの組み立て。
これがなかなか大変。

テントのシートが反対になっていたり、骨組みのポールを入れ忘れたり、大人3人で四苦八苦しながら組み立てていきました。

テントができたら、ビジネスと振り返りのワーク。
自然だと、頭が研ぎ澄まされて新しい発想や、アイディアもでますね!
自分の単価を決めるという、本質的な意見も出ていました。

夕食は、みんなでBBQ。
初日に、キャンプやBBQなどの活動を入れたことで、自然に参加者の方と打ち解けることができました。
普段の研修だと研修についての会話だけで終わってしまうので、このように何かを一緒に取り組む体験ってとても大切。

会話も弾みます。

その後は初日からビジネスについて講義も!

真ん中:福井県地域おこし協力隊マネージャー福島さん(メンターで参加)

ビジネスキャンプ2日目

2日目は、
・粟国島空港を見学
自転車で島を周る予定でしたが雨のため、予定変更。スケジュール調整や車の手配をしてくれた「沖縄県の地域おこし協力隊マネージャー菊池さんに感謝です!」
・粟国塩工場を見学
・JA粟国製糖工場長の見学

粟国島空港

那覇市から飛行機だと25分でいけるようです。
料金は片道8,000円。船だと3,470円なので割高ですが、船酔いを考えるとこれもひとつの方法かと。

飛行機だと、海面近くを飛ぶので魚が見ることもあるとか!
遊覧を兼ねて利用される方もいるようです。

ここでも時間を見つけてアウトプット!

粟国塩工場を見学

粟国島の塩工場では、社長自らアテンド頂き、工場の歴史やなぜ作ったなどを説明頂きました。

会社の指針として「心の豊かさを求める」と言われていたことが、個人的にはとても印象的でした。

ビジネスを考えるときに、「売上●●万円!」とお金が先行されがち。
「お金」は、もちろん必要だけど、「心の豊かさ」も大切かなと。

新井の場合は、
・1日に働きたい時間を決めて
・必要な売上を計算して
じゃ、いくら稼ぐ必要があるかと計算しました。
『売上が多くても、時間がない』状態になれば、楽しくないので。

島内をサイクリング

11時過ぎから雨が止んできたので、当初の予定だったサイクリングツアーを開始。

初めての電動自転車が楽しかったです。
粟国島は1周20kmほどと大きくはないものの、坂がハンパない!

ガレッジセールのゴリさんが監督・脚本を務めた「洗骨」のロケ地など通りながらサイクリング。
後半は晴れて暑いくらいに!

JA粟国製糖工場

粟国島では、サトウキビから黒糖を作っていて、その工程などを見る予定でしたが、機械の修理中のため、口答で説明をしていただきました。

この機械の修理も、基本は自分たちでするしかないとのこと。工場長も、人が足りなければ、現場作業をするようです。

これは起業も同じことが言えるなと。
最初はひとりで起業することが多いですし、私の場合なら人を雇う気はないので、営業から経理、広報やITも基本は自分でするしかありません。

制限のある中に行くからこそ、新しいアイディアや発想にもつながり、起業の勉強になります。

最後の夜

ここでも振り返りのアウトプットをみっちり行ってもらい、明日のビジネスプラン発表のトレーニングをして頂きました。

ビジネスキャンプも最後の夜ということで、盛り上がりました。

ビジネスキャンプ最終日

ビジネスキャンプ最終日は、「ビジネスプラン」の発表。

最終日ということもあり、若干、疲労気味の方もちらほら。
目覚ましと頭を動かすためのウォーミングアップで、最初はアウトプットから開始。

・自分の強みや良さ
・理想と現実のギャップ
・ギャップを埋めるための計画
これらを考えて、グループでディスカッション。

グループでも白熱してきて、話が終わらないグループも出てきました。
ぼんやりとイメージしていたものが、具体的になってきたようで発表に向けていい感じです。

最後は各自の発表

考えもかなりまとまって形になって、計画もしっかりと出せていました。

まとめ

ビジネスキャンプが始まる前の印象(事前研修のとき)と最終日で、ビジネスに対するイメージや考えが変わった方もいました。

今回のように、
・じっくりと考える時間を作る
・アウトプットをする
・心地よい仲間と仕事する

というのは、起業を目指す方も、した方にとっても必要な時間。

今回は、メンターという立場で参加させてもらいましたが、参加者の方から大きな刺激と学びをもらいました。

PS:帰りの船は来るときも揺れず助かりました。

お気に入りの写真

今回自分で撮った写真のお気に入り風景
すごくいいフレームな写真:地域おこし協力隊マネージャーの菊池さん(メンターで参加)
笑った写真1
笑った写真2

おしまい

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