ヒエログリフの「死者の書」を雨のおともに
アラビアニスタのライラです。
こんにちは、
あなたの愛読書はなんですか?
その人の好きな本やよく手にとる本ってきっと、その人がいつも気になっていることと何かとつながりがあると思うんです。
だから、よく機会があったら「あなたの好きな本はなんですか?」って聞くの結構好きです。
でも、聞くタイミングによっては、ベストセラーだから読んでおもしろかったよという「最近読んだ本」
を教えてくれる場合があります。
それはそれで、まだ自分の読んだことのない本だった場合、知らない本を知るきっかけになっていいなと思います。
そんなこんなで、雨降り続きの日はきっと本を読む時間もあるよね、ということで。エジプトにまつわる本を一冊だけ紹介したいと思います。
エジプトに住んでみたいという思いが募って、エジプトに暮らしに行ったという経緯のある私です。
でも本棚には「アラビア語」にまつわる本はあるのですが、「エジプト」にまつわる本が少ない、、、
エジプトが好きという方の中には、「古代エジプト」に前世からの縁を感じている方も多いとききます。
私にはまったくそういった感覚がなくて、ロマンのかけらもありません。
でも、その古代エジプトにまつわる本の中で一冊だけよく手に取るものがありました。
ほとんど、字ではなくて写真を眺めるという本になります。
それは 図説エジプトの「死者の書」です。
とてもコンパクトなサイズで、写真が綺麗にはいっていて、外出する時によく持ち出します。分厚くなくて薄くて、表紙カバーも少し厚みのあるツルツルした紙でできているので、カバンの中で引っ掛かりません。
本の中にもとても細かい説明がはいっているのですが、文字はほとんどすっ飛ばして(たまには読みます)
ヒエログリフや壁画に描かれた鮮やかな絵を眺めます。
途中、写真が白黒になってしまうのですが、それでもとても鮮やかに感じます。
今日眺めたところは、70ページと71ページの「呪文149 神々の国の14の領域」というところです。
ちっちゃーく本の上の縁っこのほうにレイアウトされた、図にとても興味を惹かれます。
ふしぎな Uの形が横向きになったり、Uが少し変形したような形の中にまたシーラカンスのような魚が入っていたり。
小さ目のUの形がワニの鼻先にくっつきそうになっていたり。
死者の書、無茶苦茶美しくて、そしてコミカルでもあり、何度読んでも、眺めても飽きないんです。
もっと大きい本ないかしら~~~~でもあんまり大きいと持ち運べないし、この分量のものを
こんなに綺麗にコンパクトに治めた 河出書房新社 ふくろうの本。ありがとうございます!
ヒエログリフの美しい形から漂ってくるパワフルな魅力にまけない、
現代のアラビア文字はこちらの書籍でお楽しみください。
ヒエログリフはすでに、文字として使われることはなくなってしまいまし。
それに代わって現代のアラビア文字はぎりぎりまで文字の数を減らした、究極のミニマルな美しさを誇っています。
「アラビア文字書き方練習帳」 目印は金色のラクダ ラク君です。
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