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本はやっぱり、紙で読みたい
「本はやっぱり、紙で読みたい」
最近、小説をたくさん読みたい衝動に駆られている。
自己啓発本やビジネス書、簡単なハウツー系、定額読み放題の本は電子書籍で読むようにしているが、なぜだか小説は紙で読みたくなる。
ページの進み具合を手の中で感じて、ふと一息ついたときの「もうここまで読んだか」という感覚が好き。
それに、本とデジタルだと物語への没入感が違う。(気がする)
ただ、今は文庫本でも700円〜1000円近くするし、すべて新書で買い集めるのは正直厳しい。
そこで、わたしは古本屋さんに行くことにした。
この週末、京都駅に出たついでに、周辺に古本屋さんがないかGoogleマップで調べてみた。
すると、八条口から徒歩10分くらいのところに1件の古本屋さんがあったので、行ってみることにした。
外観はなんの変哲もない、よくある古本屋さんの風貌。
「おしゃれ」とはお世辞でも言えないが、掘り出し物がありそうだ。
店の前には古いゲームがワゴンに並べられていて、女性はちょっと入りにくい雰囲気だった。
そうでなくても、初めて入るお店は、いつだってちょっと緊張する。
中に入ると、所狭しと本が並んでいる。
お店に入って右手には児童書やビジネス書、文庫本があって、左手にコミックが並んでいる。
大手のチェーン店に比べると、品数は少ないかもしれないが、それでも定番のタイトルは揃っていたように思う。
すでにお客さんは3人いて、1人は大人向けの書籍をカゴいっぱいに入れて本を物色している。
あとの2人は、友達同士なのかビジネス書の本棚の前で世間話をしていた。
やはり女性のお客さんはいない。
「わたしが入って大丈夫かな・・・」と思いつつ、今日の目的は文庫本だったので、一目散に文庫本の棚に向かった。
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特に読みたい本を決めて行ったわけではないので、タイトルや装丁を見て、直感で本を買おうと思っていた。
こういう本の買い方は、もともと好きな方だ。
文庫本の棚を、端から端までじっくり見てまわる。
時刻は午後12時。次の約束の時間は夕方5時30分なので、時間はたっぷりある。
すると、懐かしい作家の名前が目に留まる。
赤川次郎
山田悠介
神永学
あぁ、子供の頃はミステリーや心霊系の小説を好んで読んでいたなぁ。
社会人になってからは、自己啓発本やコミックエッセイばかり読んでいたので、かつて好きだった本のことは忘れてしまっていた。
赤川次郎は小学生のとき、学校の図書館にあった本をとにかく読み漁った記憶がある。
ただ、残念ながらどのタイトルを読んだのかをあまり覚えていない。
『ふたり』は確実に読んだはずだ。
山田悠介は、初めて読んだ本が『親指さがし』だったように記憶している。
確か高校生のときだったかな。
なんとも言えない嫌悪感に魅了され、『リアル鬼ごっこ』や『@ベイビーメール』『あそこの席』を立て続けに読んだ。
神永学の八雲シリーズは、ホラーとミステリーがミックスされた、まさにわたし好みの作品。というよりも、八雲のツンデレ感に惹かれていたのかもしれない(笑)
「また読みたいな」と思いつつ、今日は初見の小説がほしい気分だったので、一旦見送った。
再び棚を舐めるように見て回り、結局6冊の文庫本を購入した。
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『ツバキ文具店』小川 糸
『ルームメイト』今邑 彩
『小さな幸せ46こ』よしもとばなな
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』吉田篤弘
『お探しものは図書室まで』青山美智子
『本日は、お日柄もよく』原田マハ
全部で1650円。かなりお得だ。
口コミなどは読まずに、フィーリングで選んだ本たちだ。
まだ読んでいないので、これから読むのがとっても楽しみ。
レジをしてくださった女性がとても親切で、クーポン券ももらえたので、「また来よう♪」とウキウキ気分で店を出た。
お店を出てから、文具屋に立ち寄った。お目当ては文庫本サイズのブックカバー。
カフェなどで本を読むのが好きなのだが、タイトルを見られるのはちょっと恥ずかしいので、いつも本を買うとブックカバーをつけてもらう。
古本屋ではカバーがつかないので、使いまわしできるブックカバーをひとつ購入した。
これで心おきなく本が読める。
さて、どの本から読み始めようかな。