やっぱ「胆力」だわという話
さて。今週は土曜日に更新です!
なぜなら明日は珍しく日曜日に飲み会があって更新できなさそうだから^^
実は今日もですね、車で約2時間の南魚沼までオペラ鑑賞に行ってきたのです。。。友人が出演するのでね!
クラファンにも参加したし!
とてもいい時間を過ごさせて頂きました。
で、明日は実は大学院のOB会でまたまた魚沼に集まるのでそのまま泊まってもよかったのですけれど、今日は2人で行ったので一緒に帰ってきて明朝また新幹線で向かいます^^
明日も楽しみだわーw
というわけで今日中に更新したいので早速行ってみましょう~~
今日は経営者が持つべき「胆力」についての受け止め方が変わったという話になりますね^^
経営者としての「胆力」の変化
会社経営をしていると、本当にいろんな壁にぶつかりますよね。私も例外ではなく、数えきれないほどの問題に向き合ってきました。
いやいや、実は今日もオペラの途中でLINEが来まして、ココには書けませんけれども、え!!!そんなこと起きるの???というちょっと「事件」にも近い報告でした。
ドキドキして次の休憩時間に担当者に連絡とって状況を聞いて、、みたいなことをやってましたね。
正直365日こんな感じ。まあ皆さんそうでしょう~
そうした環境下で、私自身が以前テーマにしていたのは、どれだけ解決を重ねても問題は生じるから(なくなるということはないから)、
いつどんなことがあっても動じない、腹の据わりが大事だと。
どんなに苦しい事や壁にぶつかったとしても、という枕詞があってですね、困難は必ず来る中でどうしていくのか、どう耐えていくのか、その「力」をつけるのが私の頑張る目的、みたいに思っていました。
大袈裟!と思われる方もあるかもしれませんが、これほんとなんですわ笑
それこそ、いつも試されてきたのが「胆力」というものです。胆力という言葉、少し堅苦しい響きがありますが、私にとっては「困難な状況でも動じない心の強さ」みたいな感覚で使っています。
上に書いた通りです。
以前は、とにかく問題を解決することに全力を注いできました。そのための胆力を自分の中で磨くのが最優先だと思っていたんです。でも、経営のステージが変わり、社員が増え、会社の規模が少しずつ大きくなっていく中で、気づいたことがあります。
問題解決は本当に大事だけれども、それだけに私が目を向けている限り、これは人が育たないなということです。
当時は、どうして私のこうした気持ちを分かってくれる人がうちの会社にはいないんだろうかと真剣に考えていました。
権限移譲したいのにできない、とメンターに相談したりもして。
実は自分こそ変わる必要がある。
「問題解決の胆力」と同じくらい、「我慢して見守る」忍耐力こそ大事なのではないかと。思ったんですよね。
特に社員育成では、「すぐに結果を求めない」「じっと待つ」という力が何よりも重要になってきます。今日の記事では、そんな「胆力の変化」について、自分の経験をもとにお話ししたいと思います。
問題解決が中心だった頃の胆力
繰り返しになりますが、経営者としての初期の頃を振り返ると、とにかく問題解決がすべてでした。毎日、次から次へと押し寄せる課題やトラブルに追われていたんです。
取引先との交渉や資金繰りの調整、社内のちょっとした問題まで、すべて自分が動いて解決しなければならない状況でした。
というか、そうなんだろうと思い込んでいた、ということですよね。
そんな時に必要だった胆力とは、「プレッシャーに負けず、冷静に行動する力」だったり「徹底して事実をつきとめる力」だったり「どちらを選択しても難しい結果が予想できる中で決断する力」などなどでした。
例えば、急に契約が白紙になりそうなとき、焦る気持ちを抑えながら相手と粘り強く交渉するとか。
また、職員さんが大変なミスをしてクレーム対応に追われる中で、「この状況をどう収めるか」を徹底的に考え、動く必要もありました。(これは今でもそうです)
この頃は、「経営者は何があっても動じない強さが必要だ」と思い込んでいたんです。だから、いかに自分が早く正確に問題を解決できるかが、自分の胆力を示すものだと信じていました。
またその点においては何年も鍛えられてきたものですから恐らく今までの最前線で身に着けた何とか物事を解決し前に進める力は人並み以上にはついてきたのだろうと思います。
「我慢」と「忍耐力」にシフトした理由
そんな中で、社員が増え、組織を拡大し、M&Aなどでさらに大きくして言った中での自分の新たなスタンスが求められるようになると、少しずつ私の考え方が変わっていきました。
それは度々話をしてきましたが、やはり自分自身がコーチングを受けたり、メンターに相談する中での大きな変化が起きてきたんですよね。
そういう中で、自分としては本当に大きな変化なんですけれど、会社における課題は、自分一人で解決しようとするのではなく、職員さんたちが自分で成長し、力を発揮することが会社全体の成長につながると気づいたからです。
言い換えれば課題を即解決することは大事だけれども、その課題に向き合えるような能力を開発していくことはもっと大事なんだと知らされたんです。
ただ、それが簡単じゃないんですよね。社員育成って、目に見えてすぐに成果が出るものではないし、どうしても「もっとこうすればいいのに」と口を出したくなります。これは私にとっては永遠の課題かもしれません。
でも、ここで「ぐっと我慢する胆力」が試されるんです。解決を急がず、社員が自分で考え、行動できるようになるまで見守る。それが、今の私にとって最大の胆力の使いどころになっています。
この前、一緒に音声配信をしているパートナーから、職員さんに任せて自主性、主体性を育てることは本当に我慢が必要だろうと、どうしてそんな風に信じられるんですか、と聞かれました。
確かにそうだよな、以前は信じられなかったよな、今も完全に信じられているわけではない、でもそこは避けては通れない。
今試されている胆力はそこだよなと改めて感じました。
社員育成における「忍耐力」を試される場面
次に、社員育成において忍耐力が必要だと感じるのは、具体的にはこんな瞬間です。
1. 失敗を見守るとき
社員が新しいことに挑戦するとき、当然ながら失敗することもありますよね。ミスが発生すると、「ああ、ここでこうすればよかったんだよ」とすぐに答えを教えたくなる。でも、それをやってしまうと、社員は考える力を身につける機会を失ってしまいます。だから、あえて失敗を見守り、彼らが自分でどう解決するかを待つ。これが、本当に難しい。
2. 成長が見えないとき
新入社員や若手社員が仕事に慣れてきた頃、一時的に成長が停滞しているように見えることがあります。その時、「もっとこうした方がいい」とアドバイスをしすぎると、かえってプレッシャーになることも。でも、そこで焦らず、彼らのペースを尊重して待つことで、ある日突然、大きな成長を見せてくれる瞬間があるんです。
3. 意見が衝突したとき
社員と意見がぶつかることもあります。経営者としての視点では「こうすればいいのに」と思うことでも、社員の考え方には彼らなりの理由があります。そんなとき、「自分が正しい」と主張するのではなく、彼らの意見を受け入れてじっくり話し合う。このプロセスが、結果的に信頼関係を深めることにつながるんです。
この3つは以前の自分だったら、絶対、がつくほどできていませんでした。
ただ、今この3つの場面にまとめられるということは、ココがとても重要な場面だと意識付けできている、ということで、結構な変化なのです。
自分としては。
「忍耐」がもたらす成果
我慢して社員を見守ることで、最初はなかなか結果が出ないように感じても、長い目で見ると大きな成果につながります。
社員が自分で考え、行動できるようになると、以前は考えられないような大きな成長を私に見せてくれるようになります。
それを実感すると、これは経営者としてはとても大きな喜びになりますよ。
信じて任せてよかったとか、あくまで伴走者としてサポートしてきてよかったとか。
それと、間接的な成果になるかもしれませんが、職員さんが主体的に成長していくと、経営者である私自身の直接「問題解決」に使う時間やエネルギーが軽くなり、実はもっと大きな視点で経営を考えることに集中できるようになります。
重ねて言いますが、社員が育っていく姿を見ると「待っていてよかった。これぞ忍耐力だよな」と実感します。
経営者としての胆力の本質
振り返ると、経営者としての胆力は、単に「困難に立ち向かう力」ではないのかもしれませんね。
実はそれ以上にずっと「人を信じて待つ力」が重要だと感じています。社員育成における我慢や忍耐は、決して楽なことではありません。でも、その先に待っているのは、経営者としての大きな成長と、会社全体の飛躍的な発展です。
どんなに苦しいことがあっても歯を食いしばって耐えた経験は何ものにも代えがたい自分自身の成長の糧になったのは事実です。
その中で誰かに責任を与えて見守ることを少しずつ覚えて、育成に徹していくことで知らされたのは
やっぱりそれも、いやそれこそが実は「胆力」以外の何物でもなかったのだよなってことなんです。
もし今、社員育成で悩んでいる方がいれば、ぜひ「待つこと」の価値を信じてみてください。経営者として、そして人としての胆力を磨きながら、共に未来を切り拓いていきたいなって本気で思ってます^^
今日のnoteはここまで!!!
以上☆