見出し画像

今日は土曜日。
このブログのネタをストックしていない私はいつもぎりぎりで更新しています。朝のYouTubeliveを終えてからは、予定では午前中くらいでやることやって午後はゆっくりしたかったのですが、明日の産業カウンセラーの講座のeラーニングの受講とテストが終わっていなくてそれだけで一日終わってしまう・・っていう残念な一日になっています。
とにかく教科書の文章が分かりづらい、読みづらい、イライラして尚更時間がかかるみたいな感じでした笑
ため込まずにやらなきゃなんですけどね。。。
多分今日はほとんど机の前に座っていたので数百歩しか歩いていないですね笑
ということで書き始めたのですが、土曜日中には書ききれず、日曜日の朝、そして講座の合間の昼にちょっと修正して、今アップしてます☆

さてさて、今回は、先日のXのスペースでもお話したんですが、社会関係資本について書いていこうかなと思います^^
最後までお付き合いくださいませ!!



社会関係資本とは?

まずは「社会関係資本」と言ったときの定義について確認していこうかなって思います。
私はこの言葉自体は、3年以上前ですか、田中研之輔法政大教授の「プロティアン」を読んだ時に、初めて認識したのかなと思います。

キャリアコンサルタントの学びをしていた時にその中で出てくる理論家の話でダグラスホールのプロティアンキャリアに何となく惹かれるものを感じていた私が、合格後にこの本と出会い、プロティアン・キャリア協会にも所属して現在はファシリテーターとしての活動もしています。

そのプロティアンキャリア理論の中で出てくる重要なワードが「社会関係資本」です。
137ページに
「社会関係資本とは、個人同士のつながりからなる社会的なネットワークのことです」
とシンプルに書かれています。
そして次のぺージには
「橋渡し型」社会関係資本としてよく知られているのが、米国の経済社会学者のマーク・グラノベッター教授が指摘した「弱いつながりが、自分とは異なる集団の中で動く知り合いを結びつけることによって、強いつながりに結びつく」というケースです。
とありました。
これを読んでなるほど、と当時思いましたね・・・
越境して生まれた弱い繋がりこそが実は色んな意味でインパクトを与えるんだよなと、いや自分自身もこれまでそうだったなと実感しました。

また「日本の人事部」のサイトには次のように書かれています。
「社会関係資本」とは、人と人の関係性を資本として捉える考え方で、個人間のつながりを持つことで社会の効率性を高めることができる「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会組織を表しています。英語では「ソーシャルキャピタル」といいます。米国の政治学者、ロバート・パットナム氏によって定義されました。パットナム氏によると、社会関係資本は「個人間のつながり、すなわち社会的ネットワーク、およびそこから生じる互酬性と信頼性の規範」と定義されています。互報性のある規範というのは、何かを与えられた側が何らかの返礼を行うなど、相互に利益がある状態のこと。「人的資本」や「心理的資本」と並び、働く上で役立つ力として注目されています。

要は別な言葉で言い換えれば社会的ネットワークとも言えるのだと思います。互報性のある規範・・相互に利益がある状態。これこそ誰もが求める状態なのでは?と感じます。



社会的(人的)ネットワークがもたらす恩恵とは

では次に社会的ネットワーク(人的ネットワーク)が私達にどんな恩恵をもたらしてくれるのかについて触れてみたいと思います。
次の本がそれを5つにまとめてくれていますので是非ご紹介しましょう。

私もお世話になったグロービス経営大学院の研究プロジェクトから生まれた書籍で、私のお世話になった先生が執筆されているので読ませて頂きました。

人的ネットワークがもたらす具体的な恩恵について「5つ」まとめられていました。簡単に触れておこうと思います。

1.内省(他者とのつながりによる、自分の内側への活用)
仲間や上司との対話の中で、自分の想いや考えを話す際に、頭の中にあったぼんやりとしたものを言葉にしてみると、自分の思考の言語化が進むものです。そしてその「何か」が明確になります。
他者からの問いやフィードバックを受けて、自分が気づいていない事実や思考の癖、感情だったり価値観に気づく。するとこれまでにない行動が誘発されたりするものです。
他者との対話を通じて自分の考えとの違いを認識して、自分の視野や価値観を広げるきっかけになる。まさにこれは恩恵です。
ひとりの内省だけでは見つからないもの。人的なネットワークから自身の思い込みに気づかされたりするもの。それこそ重要な気づき。まさに内省ができるわけです。

2.安心・うれしさ
これはもうそのままですが、誰かと一緒にいることによる安心感だったり、ほっとする気持ち、落ち着くような心地よさ、安心のことです。
ネットワークの中での何気ない会話、言葉かけでも、心の安らぎや充足に十分繋がっているのではないかなと思います。
コロナ禍でオンラインのコミュニティ活動が活発になりましたよね。
以前なら考えられなかったことですが、一度もリアルで顔を合わせなくても、十分オンラインだけでもご縁を深められますし、実はリアルの繋がりよりもオンラインのネットワークの方が安心感を得られたりすることは十分あるんですよね。


3.享受
3つ目は、他者から受ける情報や機会・影響力の「享受」のことです。
自分ひとりでは知りえない情報や人とのつながりがなければ得られないチャンスをネットワークは運んでくれます。
新たな人との出会い・つながりが生まれて、自分の幸せや自己実現に繋がる。ということは自分自身も多く恩恵を受けてきたと思っています。
これは他のポイントでも共通しますけれども、自分自身が社会人になってから一体どういうコミュニティに入って時を過ごしてきたかというのは大変重要だと感じます。
そのコミュニティがとても大事で、どういった学びの集まりなのか、ここがポイントです。私自身、とても素晴らしい人的ネットワークが出来たなあと思うのはやはり大学院(MBA)での繋がり、またはキャリアコンサルタントやコーチングといった「ヒト」に関わるお仕事をされているプロの人たちのコミュニティあたりでしょうか。
与えてもらうのは待っていては手に入りません。自ら飛び込んでいく意思が重要だと感じています。


4.協奏(自分と他者との間で生まれる相互作用)
協奏とは共に創るの共創だけではなく、モノ以外にも何かが生まれるという意味も踏まえて、世の中に何か新しい流れを奏でるという意味だそうだ。
でもこれは私自身も非常によくわかりますね。
自分だけで1人もんもんと考えていても進まなかった案件が、誰かとコラボすることによってプロジェクトとして動き出して、一定の結果が残せたということは何度もありましたね。
またそこから生まれる達成感とか満足感って一人でやっている時よりもずっと大きいものがありますね。
志が同じ仲間が集まるとこの協奏はどこどこまでも価値のあるアウトプットを生み出すことができるんじゃないかなと思っています。


5.循環(自分と他者以外からもたらされる作用)
これは「風が吹けば桶屋が儲かる」的なメリット・恩恵かなと思います。直接何かすぐに表れる結果出なかったとしても、人と人とのつながりの中でプラスのストロークが循環していき、それがどう繋がっているか見えないけれどもめぐりめぐって自分に返ってくると。
これはすぐに結果を求めるようなスタンスでは起きてはこないんですよね。
実は目の前の人に対して何かを提供することによって、それが何かしらのネットワークの効果でそれなりの時間が過ぎた後にでもいい結果となって返ってくる。これは理屈じゃないですね。
結果、体験として自分自身も実感があります。

この5番目こそネットワークの恩恵の醍醐味なのかなと感じています^^



ギバーになると決めたら世界が変わる

じゃあ自分自身はどうだったのか?
というところも振り返っておきますね。
私の場合は元々、超が付くほどの社交的ではないものの、まあ標準よりは社交的な性格かなとは思います。
ただ、10年程前から経営に携わった後で、色んな人の進めて色んなコミュニティに出入りしましたが、いまいちしっくりくるものがなかったんですよね。
人的ネットワークはやはりどんなコミュニティに入るかって大きいと思います。その中のネットワーク、あるいはそのコミュニティから更に外に繋がって、より大きく広がっていくということがありますので。

ただ、しばらくは実はなかなか自分にあったコミュニティに出会えず、どうしてもすぐに行かなくなってしまう。
正直そのコミュニティの雰囲気や内容が自分に合わないなと思ったら、そこにいつまでも属する必要はないので(学校じゃないんだから笑)、
早めに他を覗いてみるというのが正解だとは思いますが、それにしても自分のスタンスがまだそうした「集まり」から自分が恩恵を得ることができないような状況だったのは間違いないな、と思います。今にして振り返ればですが。

それは、やはり「ギバー」に徹してなかったということかなと。
やはり自分が求めて、何かを与えられるのを待っている状況では有意義な情報やつながりがもたらされるはずがないですよね。
まず与えるものを持っていなきゃいけないという話もありますが、何かの集まりで、求められる役割をある程度積極的に手を挙げて、引き受けるというのは大事かなと思います。
「コミュニティ」においては誰かがそうした事務局的な役割、あるいはそのサポートが必要ですからね。
そこは徐々に積極的に受けるようになっていきました。私の場合。
そうすると、色んな頼まれごとや、情報がどうしても集まってきます。
これは実はプラス以外の何物でもなく、頼まれごと、がある人に、また別な人を繋げて、双方に満足してもらったり(短期的には自分の得にはなりません笑)、何かのイベントや行事で必死に段取り君になって仕事をすることで、信用を頂いて、さらにつながりが広がっていく、という経験を何度もしました。

自分だけの得を求めて「テイカー」だった私が、
自分の得はとりあえず置いておいて、誰もが本当は避けていたいのかもしれない「ギバー」に徹すると、実は周りの人から感謝してもらいつつ、情報も集まり、またその仕事の「こなし」から力もついてくるといういい流れが出来てくるんですよね。
当然、コミュニティの中心になりますからネットワークはどんどん広がります。
私の場合は、「あ~~ここなんだな」と自分で腹落ちしてからはネットワーク作りは面白いように広がっていきました。まだまだこれからではありますが^^


良質な学びのコミュニティに所属するのが重要

次にですね、「コミュニティ」と言いましても、どんな集まりでもいい、というわけではありません。
例えばそのまんまでありますが、「人脈を増やす」的な集まりでは、目的が曖昧で、何か下心がある人が集まってきてしまうところもありまして、いい展開は望めません(あくまで自分の経験上。何度も失敗しました)。

あるいはそれぞれの商売をそれぞれにアピールする的なコミュニティ。これは団体名は挙げませんが、いくつも存在していると思います。
これでうまく行く人もいるかもしれませんが、短期的な視点で「結果」を追いかけている方が多いので、それなりに、色々とあります笑
嫌な思いをすることもあるでしょう。。。
いい面もありますが、鼻息が荒すぎる人が多い印象です笑

次に、じゃあどんなコミュニティがおススメなのかというとですね、
これは私のあくまで独断と偏見によって断言してしまいますが、
「良質な学びが得られるコミュニティには素晴らしい人が多く集まっている」
これは間違いないでしょう。
良質な学びとは何か?という論点もありますが、無料講座とかではなくある程度費用負担があって、本気で学ぼうとしている人が集まってくるようなコミュニティですね。
私としてはこれまで所属したコミュニティで良質だったなと言えるものは、
ビジネススクール(MBA)とか
コーチングファームとか
心理的安全性の講座や心理学系の集まり(アドラーとか)
キャリアコンサルタントの人たちの集まりとか
教育に携わっている方の集まりとか
ソーシャルビジネス系とか
これから起業するぞ系とか
色々ですが、学ぶ意思が強く、そして良質な学びを今している場にいる人たちとはどんどんネットワークを築くべきですし、何しろ自分自身の学びに繋がっていきます。

あと、オンラインもバカには出来ません。
特にコロナ禍に入ってから、オンラインサロンが増えたり、Zoomを使った勉強会、セミナーも増えました。
あるいはよりSNSの中でより強いつながりも出来てくることも多く体験しています。実際に今私が繋がっている人はリアルで顔を合わせたことのある人ではなく、オンライン上、リアルでは会ったことがない人の繋がりの方が何倍も、何十倍かな?もあります。

またそのつながりがリアル以上に濃くなっていたりもしますね。



自分がコミュニティを作る

最後、究極的には、自分自身がコミュニティを作る。ここに行きつくと思います。ちょっと上の方に書いた、コミュニティの事務局なんかをする経験が増えていくと、そのポジションで大変なこともありますが、得することが多いなということが明確に分かってきます(ネットワークを広げると言う点で)。
そうしますと、どなたかが作ったコミュニティの事務局もいいですが、自分自身で新しくコミュニティを作ってみると、その中ではいわゆるマスター的なポジションとして動くことが出来ます。
苦労も多いと思いますけれども、その中で「ギバー」に徹してメンバーの人に満足してもらうことができれば、より繋がりが広がっていきます。
コミュニティ内の人と人とつなげたり、自分が主宰するコミュニティ内の人と、また過去に学んでいたコミュニティで知り合った人とを繋げたり、紹介したり。そこから面白い程新たな展開が生まれてきます。
これは動いた数がモノを言いますね。
すぐには結果は出ませんが、まさに「恩恵」の5番目の循環が得られることを実感できると思います。まいた種は必ず結果になって現れます。
そしてちょっと言うのも恥ずかしいですが、人と人とつなげる、橋渡し役をしていると、双方から感謝されて気持ちいいです笑
嬉しい気持ちになりますね。
とにかくポイントは「ギバー」に徹する事。
仕事、いわゆる金になるかどうかは後回し。鼻息は荒くしてはなりません笑
とにかく他者貢献を優先しましょう。
そうすると実は自分自身のメンター的な力もついていくことも実感できると思います。


発信する場・メディアを持つ

最後になりますね。
あともう1つは、コミュニティを作るということと同じくらい重要なのは、自分自身でどんな場でも結構なので(小さくても)、
我が身の考えや思いを発信するメディア(場)を持つということは社会的ネットワークを広げていくのに重要かなと思います。
ユーチューバーで生計を立てるわけではないのですから、再生回数とか、何人の人がいいねをつけてくれたとか、最初はあまり気にする必要はないのではないでしょうか。
場を持って、そこで種をまき続けることで、いつの間にかそこに人が集まってきてそれこそコミュニティが形成されていきます。
いやらしく、それが目的に据えてやるのではないです。あくまで「ギバー」の精神で。。。
私もこのnoteも、何か学者のように素晴らしい文章というわけでもなく、自分のその場で思いついたことをつらつら書いているだけで、一応続けてこれていますが、とっても読みやすいですと結構言って頂きます笑
有難い。。。(ほんとかな、とか思いつつ)
まずはこのnote、それからスタンドエフエム、そしてYouTube、Xのスペース、フェイスブック、勿論X、と色んな場で自分の想いや考えを発信し続けています。私自身、「質より量」を信じているので、これからも続けていきたいと思います^^

↓ こちら、過去の記事☆


今回は、「社会関係資本について」ということで、主に人的ネットワークについて思うことをダラダラと書いてきてしまいました、が少しは参考になることはありましたでしょうか?^^
まさにこのnoteからも人的ネットワークが形成されて今後、色んな方と繋がって何か新しい「価値」を生み出すことができたら面白いなーと思っている次第です☆
ではでは今日のnoteはここまでになります
結構今回は文字数が多くなってしまいました。約7000字かな。
最後までお付き合い頂いて有難うございました!

以上☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?