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このブログのタイトルだったり、色んな場所で表明している自分自身のパーパスを「対話によって個人と組織の可能性をひらく」としているわけですが、ある方から、「そもそも対話って何?」ってこの前聞かれたので、ちょっとその辺りを今日は書いてみようかなと思います^^

まず対話って何?っていうところなんですが、、、、
対話の定義ってやつですね。
まずは言葉の意味そのものを見てみましょうか。対話に対して会話の意味も確認してその違いを見ていくことで「対話」とは何か、に迫っていけるかなと思います。
広辞苑にはこう書いてありますね。。

【会話】二人あるいは少人数で、向かい合って話すこと。また、その話。
【対話】向かい合って話すこと。相対して話すこと。二人の人がことばを交わすこと。会話。対談。

辞書の表現ではそれほどの違いが「会話」と「対話」にある感じがしないですね。向かい合って話すということは一緒ですし。ということは相対して話をされる中身や目的が会話と対話では違う、ということになりますかね。
他にはどのように書いてあるのか見ていきましょうか。


対話の定義・価値

私がコーチングを学び、現在はクラスコーチとして所属し活動している「コーチエィ」の記事の中には、「対話」を次のように定義しています。

「それぞれが培ってきた経験や解釈、価値観をもとに『違い』を持ち込み、互いの『違い』を顕在化させながら、新しい『意味』『理解』『知識』を一緒につくり出す、双方向なコミュニケーション」
だそうです。

それまでそれぞれが「当たり前だな」と思ってきた前提を問い直して「新しい解釈、意味づけ」を行うとも言える、とありました。


確かに、「会話」とはfor meの言葉のやりとりだと聞いたことがありますが、要は相対して双方が言葉を交わしているといっても、自分の為に必要な情報を得る為かもしれません。「会話」は。

それに対して「対話」はfor youのコミュニケーションだと。つまり相手にとっていかに有効な問いかけをお互いしていくかという点が「会話」とは違うなと。それぞれの経験や解釈から、「違い」をあえてその場に持ち込んで、
言葉を交わすことで新しいものが生まれますよね。
だからこそ「対話」は面白いなと思います。
私のパーパスではそれを「可能性をひらく」と表現しています。

上記のコーチエィのコラムには「対話の価値」として2つの点が書かれています。
まず1つ目は「価値の創造」だそうです。
対話によってそれぞれの多様性が引き出され、活かされ、共にコラボレーションすることによって新しい価値が生まれる。
もう1つは「変化への対応」です。
今は変化の激しい時代で未来の予測は困難を極めます。
そうした変化への対応に対話は2つの側面で貢献します。まずは自律的人材の開発です。1人の意思決定者で物事を決めるのではなく、自分で考え、自分で行動し、決定できる人材を「対話」によって開発、育成していく。そういった人材が増えれば変化の激しい時代にも対応できると。
もう1つの側面は意思決定やアクションスピードの向上です。
組織は同僚、上司部下の間のコミュニケーションの停滞によって実は重要な意思決定が遅れるということが少なからずあります。それに対して「対話」が常時行われる文化の組織ではコミュニケーションが円滑化され、会社全体としての意思決定やアクションのスピードが上がるのだと・・。

こんな具合に「対話」の価値が今は色んな場面でいわれるようになっているわけなんですよね。
では次に、私自身が実践している活動においてどんな「対話」をして、どんな効果を実感しているのか具体的にお伝えしていきたいと思いますね・・。



私の「対話」の具体的な実践例

では私は「対話」を日々の活動の中でどのように実践しているのかということをまとめてみたいと思います。
「対話」の重要性を特に強く意識するようになってから、自分の心持も、キャリアも、人生そのものも変わったなあと率直に感じていますし、周りにも最近特に話して伝えるようにしています。
では私は具体的にはどのような「対話」を実践しているのか・・・
「対話によって個人と組織の可能性をひらく」
と言っていながら、少しも「対話」していなかったら詐欺行為に等しいですからね笑
それこそ、私は今「対話」を日々時間的にも分量的にも多く重ねているからこそ、精神面でも、具体的な仕事の面でも大きな問題はなく、幸福感をもって過ごすことが出来ているのかなと感じています。
いくつか挙げていきますね。

1.家族のとの「対話」

これはやはり家族と言っても一番は妻ですね。彼女との話は、「会話」というより「対話」になっていると思います。勿論、内容によってですけれど。
これは同じ仕事をしているという部分もありますし、あとは私が、日々の気づきを結構、家で語るものですから、それについてどう感じるかとかなるべく率直に語ってもらう、フィードバックしてもらうことで私の気づきがより深まることが多いです。
大変有難いなーと思っているんです、今こうした環境で生活できているということを・・^^
家族同士もアサーティブに語りあうような関係性を築くことってお互いが意識すれば難しい事ではないし、その在り方自体が「幸せ」に繋がっていくものじゃないかなと思います。

2.職員(特にリーダー層)との対話
私が経営している介護事業においては、度々この場でも表明してきたつもりなのですが、自分が一番力を入れているのはリーダー層の育成なんですよね。ただ、育成といっても私が24時間、彼らの横にいて指導することはできないですから、程度にもよりますが、より「自律的」な人材へと育って行ってもらうことで自分自身で学び、気付きを得て成長していって欲しいと思い、そこに一点集中した方針で接しています。
拠点によりますが月1回、設けているリーダー研修は常にグループワークを徹底してやっています。
扱う題材は何かというと皆で話し合った時に、これ1つという答えが定まらないものを常に扱います。緊急ではないけれどもとても重要な話題、それぞれ異なる意見が出てくるであろうと思われる内容程、扱うテーマとしては適切だなと思っています。
こうした取り組みを続けて数年経過しましたが徐々に成果は現れてきたのかなと。まずはしっかり自分の考えていることを口にする、そして他の人はよく聞く、それぞれの違いを理解する(相互理解)ことで、共通したそもそものチームで活動している目的までともに握れると、組織はどんどん自律的に成長していけます。
とにかく「対話」重視で組織開発は継続して行っていくつもりです。


3.1on1セッション

私はこれまで学んできた手法(学び中も含めて)をなるべく総動員させて自分の時間の許す限りは1on1での「対話」のスケジュールを多く入れるようにしています。
これはまずコーチングコミュニケーションは勿論ですが、クライアントの希望によってメンター的要素が高くなることもあります。また特にキャリアの話に絡むとカウンセリング要素も強くなります。
相手に合わせてこちらもその対話のセッティングと自分自身のコミュニケーションのチューニングみたいなところの塩梅が最近はだいぶ変幻自在にできるようになってきたかな?と思います。
勿論、「コーチング」そのものを求められることが多いのでそういう場合はしっかりとした継続セッションで行います。
ただそれとともに、自分自身が経営者であるからというのもあると思いますが、特にエグゼクティブ層(経営幹部)からはメンター的要素を求められることが多いです。コーチングセッションとして設定しても、コーチとしての私自身がどう感じたか、「フィードバック」を求められますね・・。
そんな時に自分も自らの力を最も活かせるな、という実感もありますし、楽しくも感じます^^
そんな感じで、1on1のセッションは様々なコミュニケーションを使いながら、色んな人とやってるわけです。それらすべてが本当に有難く、自らの血肉になっています。ありがたいなと。
最近のセッションの相手を挙げてみると
弊社グループの職員さん(新人、ミドル、幹部)
同業他社の経営層
全く違う業界(製造業等)の経営層、新入社員
プロ契約をしている仕事の方
士業
心理職の方
業界団体のトップ
博士号取得済みの研究職一筋の方
独立を考えている大企業のミドル層
超有名コンサルティングファームの方
与えられた業務が自分のスキルを超えていて悩んでいるミドル層
バリバリ公務員

こんな感じ・・・
何かしら対話の中で紡ぎ出される「言葉」から相手の方がこれからのヒントを自分でつかまれたり、私がしたフィードバックによって未来が開けたり、
今の悩みと現在位置が明確になったり・・・
そんな風にクライアントにお役に立てることもあるんですけど、
実は最も得しているのは私自身なのです。
それは皆さんのお話を聞くことで自分がその方の体験を追体験できることと、傾聴に徹し、共感的理解を示していくことでほぼすべてのクライアントとの関係性はよくなります。
私は当然皆さんを応援しますが、皆さんも私の背中を押してくれます。
本当に有難いなと思っています。
実は「可能性をひらく」と言っている私のパーパスは、自分自身も入っているということ、最近実感しているんですよね。


4.コミュニティメンバーとの「対話」

私には今、自分がボードメンバーだったり、自らが作ったりして運営しているコミュニティがいくつかあります。
コーチングだったり、キャリア系の集まりだったり、同業者だったり、色々です。これから作りたいと思っているものもあります。
そうしたコミュニティに所属しているメンバーと会社組織で一緒に利益を追求するわけではないどちらかというと何かのお金になるわけでもない活動の中で、同じ目的をもって相談を重ねていく対話というのはとても意味があります。
会社の中では得られない感覚です。
特に経営層なら自分の組織の中では、対話と言っても、指示でしかない場もあったりしますよね。
一歩組織を出て、フラットな関係性でコミュニティメンバーと接すると、物事の進め方や考え方が全く違う人がいて、笑ってしまう程です。
でも、その中で知らされるのは、自分のタイプや考え方がすべてではなくて、数あるメンバーの中の1つの在り方に過ぎないということです。
だから押し切ることはできないし、当然他のメンバーにも配慮しつつ、こちらの考えも分かってもらったりしながら一緒に創っていく。
こういう過程で「対話」を重ねていくわけですが、これがまた重要。
繰り返しになりますが、特に経営者、自分の組織内だけでのコミュニケーションしかない方は外に出て色んなコミュニティに所属して、一定の役割を担うという経験は上に立つほどすべきじゃないかなと個人的には思います。
それで知らされることが多いですから・・


5.ファシリテーターとしての役割

これが最後。もう1つ。私はファシリテーターとしての役割を頂いているお仕事がいくつかあるんですね。
特にコーチングのクラスを月に多い時で8コマほど担当しているんですが、それは講師というよりもどちらかというとファシリテーターの役割と思っています。レクチャーも入れながら実は10数名の参加者にどんどん発言して頂き、それにセカンドクエスチョン、またフィードバック、そして他の参加者にも有益になるように繋げたり、、まさにファシリの役目です。
こうしたファシリテーターの仕事を請け負うようになって、自分自身の様々な場でのファシリ力は確実に上がったなと思っているんです。
社内、社外の会議やミーティングもそう、以前よりもそうした時間が楽しいものになってきています。
ただファシリと言っても何をしているかと言えば、自分も含めてではありますが、参加者の人たち皆さんの「対話」促進に他ならないんですよね。
ところがそれがうまく行くとですね、自分自身の満足度というか幸福感も増しますね。また気づきも生まれます。
1から4は対話そのものの話でしたが、この5は対話を促進させるファシリの役割をすることで私自身が気付きを頂いている、ということでした。


気づきのある生活・人生を

ここまで私自身がどんな「対話」を実践しているのか具体的に触れてきましたが、、(ちょっとくどかった?)
では「対話」を心がけ、多くそういった場を持つことでどんな効果があるのかというと、最初の方にも触れましたが「価値」の創造は勿論ですけれど、私の実感を持ってお伝えできることで言えば、これ以外にないなと思うことがあります。
それは「対話」の機会を意識的に多く持つことで、
日々の生活の中での「気づき」が圧倒的に増え、「気づき」も深くなり、生活や人生に彩りが増す(楽しくなる)ということですね。

これは最近よく言われることなんですが、みなっくさん以前に比べて本当に楽しそうですよねと。
そんな声を頂くことが圧倒的に増えました。
有難いです。
でも、実は自分自身もそういう実感があるんですよ笑
勿論日々色んな苦しい事や嫌だ~!と思うことはあります。沢山・・^^;
でも、それ以上に、価値観の全く異なる方との「対話」から知らされること、自分の経験していないことを聞いた時に感じたこと、イメージした事などからの「気づき」が私の心に彩を与えてくれるので、
基本的にとてもいい状態で毎日を送っている感覚があるんですよね。
「対話」によって可能性をひらいているのは他の誰よりも自分自身なんだなと思います^^

ということで今回は超長くなってしまいましたが、「対話」について今思うところを書いてみました。
数か月前にもこのnoteから無料セッションのご案内をさせて頂き、数名の方とご縁を頂きました。今回のnoteを読まれてご関心を持たれた方、問い合わせ程度の気持ちでも構いませんので、以下のフォームから是非お申込み頂けると嬉しいです^^
お待ちしてます☆


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