稼いでいるという勘違い
会社に雇用されて働いている人の多くは、「自分は給料を稼いでいる」と考えている。
しかし、これは大きな勘違いだ。
給料はあくまで雇用主が労働の対価として決定した金額を受け取っているだけであり、それを「稼ぐ」と言えるのかは疑問に思う。
さらに、与えられた仕事をこなしているだけであれば、それは会社が用意した枠組みの中での成果に過ぎない。
これの一体どこが稼いでいるになるのだろうか?
この記事では、『稼ぐとは?』という問いについて考えさせられた内容が記載されています。
まず「稼ぐ」とは、自ら仕事を作り出し、それを土台に収入を得ることだと認識している。
これは単なる雇用労働とは異なり、主体性と創意工夫が求められる。
この様な視点を持つきっかけとなったのは、美容師として働いていた私が、中途入社の女性美容師と話したときだった。
そんな彼女がある会議の後に発した一言が、私に強い印象を与えた。
「ここの従業員は甘ちゃんが多い」
この言葉に込められた真意を尋ねたところ、固定給制の職場では努力しなくても給料が保証されているため、社員が成長意欲や仕事に対する意識を持ちづらい現状を指摘していた。
彼女は、以前の職場では完全歩合制で働いており、指名を獲得しなければ収入が少なかったといいます。
その環境で彼女は、多様なアプローチやデザインを学び、実践して指名へ繋げる為の努力を重ねていた。
しかし、スタッフ間の衝突が原因でその職場を去り、当時に私が所属していた会社に転職して来たらしい。
そんな環境にいたからこそ、固定給に甘えてぬくぬくと過ごしている従業員を見て、あの様なことを呟いたそうだ
そんな尖った一面を見せている彼女は、他の従業員からは目の上のタンコブの様な存在になっていた
そんなある時、彼女が雇用主である経営者と衝突して会社を去っていった。
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