短歌 【愁い】
これから徐々に増やしてゆきます。
時々覗いてみてくださいね♪
安桜芙美乃
一
刻まれた想いでひとつ懐かしみ寂しさ包む手の甲の傷
二
人の世の一夜見上げて歳数え永久に重ねる歳という文字
三
長雨を見つめて滲む袖時雨面影霞む灰色の空
四
ままならぬ事の多かれ少なかれ耐えるこの身に袖の時雨よ
五
星滲みあなたの好きな唄過る月見て歌う雨降りお月
六
あのころの夢は心に消えずとも老いて叶わぬ無情の時よ
七
あのころの君への想い変わらずに変わり続ける人世の無常
八
空を見て雲にあなたを重ねても形崩れてやがては消える
九
懐しむ笑顔も今は胸の中想起見つめて瞳を閉じて
十
この空に散りゆく雲の儚さに行く末見えぬ我が身の運命(さだめ)
十一
過ぎし日の想い出詰まるこの胸は生きた証の私の縮図
十二
頼りないこの身の行方我知れずただこの朝に我が身をおいて