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紅葉の中で…【折句、創作、エッセイ】


冬桜


不意に見上げた花に甦る記憶…

夢を追いかけ夢を諦めたあの日…

雑然とした色のこの公園の紅葉の中で

朽葉色の落ち葉を踏みしめながら

落涙堪えて見上げた花が私を笑顔にしてくれた…


どもです(^_^)/♪

本日のお題は【冬桜】なのであります♪

上記の詩は、折句になってまして各行の
最初の言葉を平仮名変換して縦読みすると
【ふゆざくら】になります(*^^*)b


【冬桜 花言葉】

冬桜共通の花言葉?
(冷静)


四季桜 シキザクラ
十月桜 ジュウガツザクラ
(神秘的な心)(寛容)

緋寒桜 ヒカンザクラ
(艶やかな美人)

寒桜 カンザクラ
(気まぐれ)

緋桜(ヒザクラ)
小葉桜(コバザクラ)


このように冬桜と呼ばれる桜は、山桜と豆桜が自然交配された桜のようで、冬と春に二度開花する桜です。

開花時期は十月から年を跨いで一月頃。
そして、三月から四月頃。

それぞれ呼び名も違えば咲き方も微妙に違うそうです。

十月桜は豆桜と小彼岸桜の自然交配。

四季桜は豆桜と江戸彼岸桜を交配させた品種だそうです。

花が淡いピンク色で八重なら十月桜。
三月から四月頃に咲いたときの葉が小さめなら小葉桜と言い四月頃に少し大きめの花が咲けば四季桜。

どれも十月から一月、三月から四月にかけて二度開花の桜ですが…正直私には区別できないと思われます。

十月桜と四季桜は片親が豆桜な訳で、兄弟姉妹のような関係なので、よく似ているから分かりづらいかも知れませんね(^_^;)


思い付き都々逸(*^^*)

豆の桜の恋路の果てに腹は違えど冬桜

不謹慎💦

この冬桜を見られる有名な場所があるそうです。

群馬県藤岡市にある桜山公園では、冬桜が七千本ほどあるようです。

桜山公園のリンク貼っておきました。

冬のレジャー計画を今からたてておくのも楽しみですよね(*^^*)b


桜で思い出した私の過去の作品(笑)
事実に基づいた話と、ちょっと創ったお話しです(*^^*)


桜の語源、芙美乃の勝手に新解釈♪


遠い遠い昔のこと。

冬が過ぎ暖かい陽射しが降り注ぐ彼岸入り。

命の蕾はふっくら膨らんだ。



『おまえさん、みてごらんよ。もうすぐ産まれるねぇ…』

『あっ!また俺より目立とうとしてるのか?あいつら…。俺より大所帯で綺麗だからって匂いも出さねぇくせに俺より人かき集めやがって!こんちくしょう!』

『やだよぉ、おまえさん。僻んでんのかい?
あたしは気高く高潔に生きていくんじゃなかったのかい?
それにあたしは育ててくれた人だけに誉めてもらえりゃそれでいいのよ。
忠実ってやつ。
ほら、この前も菅原道真さんを追いかけて九州まで飛んでいった仲間がいたでしょ?
あたしは育ててくれた人にお慕いすればそれでいいのよ。
それにいざとなれば空も飛べることもわかったんだし』

『あっ、おめぇも本当はあいつに対抗心持ってたりすんじゃねえのか?』

『えっ!あたしが?そんなことないわよ?』

『ほんとかぁ?だったらおめぇに貝殻の首飾りを持ってきてくれるはずのウグイスはどこ行った?
ほれ、見てみろ。あいつらが首にかけてる貝の首飾りはなんだ?』

『えっ!?あっ、あぁーー!なんで?』

『聞いた話だが、新米ウグイスが間違えてあっちに届けちゃったらしいぜ。
ほら、その貝の首飾りを人間が首に掛けちゃったよ。周りの女たちもきゃっきゃらきゃっきゃら騒いで集まってきやがった。まだ花も咲いてねぇのによ。
ん?まてよ…あ~、そうか…もしかしたらあの女たちは仕込みの花見客かもしんねーな』

『なんだいおまえさん、仕込みの花見客って』

『まぁ、手っ取り早く言えば咲かないところに花を咲かすってとこかな。芝居小屋にもいるらしいぜ。仕込みの客…芝居をただで見せてやるから、芝居の途中で役者に声かけて盛り上げてくれってやつよ』

『あぁ、そこの芝居小屋でもお芝居中声聞こえてくるやつかい?』

『そうよ!あれは紛れもねぇ仕込み客だ。おめぇは寝てたから知らねぇだろうが、芝居小屋の奴と仕込客が俺たちの横で話してたの聞いちまったのよ』

『咲かないところに花を咲かすって…そいじゃおまえさん、夢のお告げでお金持ちになった花咲じいさんも同じなのかい?
あそこの花と同じ花だったんじゃなかったっけ?』

『風の噂じゃ、あのじいさん本当に金持ちになったらしいぜ。咲くはずのねぇ花が咲いて、それをいいことに出店出して儲けたらしいよ』

『あ、おまえさん、見てごらんよ。あそこに庄屋さんの娘さんが綺麗な着物着て、町娘の貝の首飾りを見てるよ』

その光景を別の場所で見ていた若殿。

庄屋の娘に一目惚れ。

まだ花が開いていない木の下で綺麗な着物の花が咲いていた、と殿様である父上に話をしたのです。

お殿様は暫し思案したあと大きな木の下で貝の首飾りを着けて綺麗な着物を着ていた庄屋の娘と町娘が笑いながら話をしているところを頭の中で描き、息子である若殿に話しかけた。

『その大きな木は何という花なんだ?』

若殿はお花見で賑わう花、と応えたところ…

お殿様はその木を生命力の溢れた若い芽、蕾と娘たちの華やかさから櫻児(みどりご)と命名したのでした。

しかし花が咲き乱れると、花咲く爛漫(はなさくらんまん)や、咲く等(ら)と言うものもいて、お殿様は再び思案するのでした。

見事な咲きっぷりの花の下で貝の首飾りを着けて、花に手を伸ばす華やかな着物を着る女たちを見たお殿様。

櫻児(みどりご)改め、櫻「さくら」と改名したのでした。

その名は、あっという間に広がり古くからお花見として愛でられていた梅を凌ぎ、お花見を代表する国の花、桜となったのであります。


『なぁ、小梅。あの花、さくらっていう名前になったそうだぞ』

『みんな楽しそうだねぇ。花咲く爛漫とか咲く等(ら)とか言われてたけど…さくらか~。お似合いの名前だね。そう思わないかいかい?おまえさん』

『まぁな、でもよ、俺はバタバタ落ちる花弁みると(ばったもん)とも言いてぇけどな。
見てみろよ、花見に集まる客目当てに出店じゃ粗悪品が売られてるらしいぜ。
有名どころの偽物の簪(かんざし)なんかはすぐに壊れるらしい。
だから花見のその時だけでも売れりゃあいいって偽物の簪(かんざし)だからバタバタ値が下がるらしいやな。
そんな出店の奴等もばったもんと言いてぇなぁ、俺はよ』

『それでも女は自分を綺麗に見せたいからね。
偽物だと分かってもついつい買っちまうのさ。
出店の仕込の客も多いらしいっていうじゃないか。
花見に乗っかった商売で仕込の客を使うのも、花咲かじいさんの真似なのかねぇ…。
これからは仕込の客を(さくら)って言うのもいいんじゃないかい、おまえさん』

『おっ、小梅。うめぇこというじゃねぇか。梅だけによ』

梅臓は小梅の言うことに大きく頷くのだった。

 
おしまい。。。



桜には女性的な意味も強く含まれているそうです。
桜は崩した文字らしく、櫻、こちらが本来の文字にあたります。
 桜は崩した文字。
でも、この「桜」の文字の方が、女性が木の下で花にてを伸ばしている様子がピッタリだと思います。
 櫻という字には女と貝で嬰【みどりご】と読み、産まれてまもない赤ん坊を現す意味があります。
赤ん坊は守るべきもの、守らなければならないもの、その赤ん坊を産む女性。
 木へんに嬰、、、守らなければならない木、大切にしなければならない、という意味が含まれているそうです(*^^*)

そして貝の首飾りをつけた女、【嬰】も女性を現しているようです。
櫻は、やっぱり女性的なものなのですね。

こういうところを踏まえて、私なりの解釈でショートストーリーで書いてみました(笑)

上記のお話は事実を踏まえたお話ですが、創っている部分もありますので話半分で読んでくださいませ(^^;



季節外れに咲く桜を(狂い咲き)と言われていたことを思い出しました。

中には冬桜ではない桜も気候の条件次第で季節外れの開花をしてしまう早とちりな桜もあるようですが、冬桜にとって季節外れではない二度咲きの桜。

冬桜を見て(狂い咲き)というのは可哀想ですよね。

私も冬桜を見極められる人になろうと思います♪


そんなことを思いながら、終わりにしたいと思います。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました😊

またきてね(@^^)/~~~♪

三都物語 谷村新司

illust ac

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