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心の詩…


静かなリズムに包まれながら産まれて

優しい歌を聴いて育ち

元気な歌を聴き遊び疲れたり

ラブソングに胸を焦がしたあの頃…


時には哀しい歌のように涙を溢し

時にはテンポのよい曲のように仕事に励んだ…



窓から見える見慣れた風景が

季節に色を変えていくように

いつも身近にある音楽の色も

歳と共に私の心の中で

目まぐるしく変わっていく…



自分で書いた詩にメロディをつけたり


歌のない曲に詩を書いてみたり


季節ごとに代わる私の心の中にある言葉は


バラードに合う詩もあれば

ポップスやロックに合う詩もある…


人にはそれぞれリズムがあり

4ビートの時もあれば

8ビートや16ビートの時もある

人生がそのリズムに詩を書くのなら

ラブストーリーにもなり

不協和音なサスペンスにもなる…


心にある歌のアルバムのレコードに針を落とせば

懐かしい歌を聴くように鮮明に甦る想い出…


人の寿命を思えば

私の詩はそろそろA面も終わりに近い…

これから作るB面にも

過ぎて行く記憶が

歌と共に

詩と共に

生まれてくる言葉と共に刻まれる…


B面が完成した時が

自分の最後の時だとすれば…


それはきっと…


一度だけ走馬灯のように流れて

見聞きできるのかな…


もしそうだとすれば

できるだけ最後の時に後悔しないように

移り行く日々の今を大切にしたい…


       小麦





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