クラフト紙で作る!ブックカバーのすすめ
100均で買える『クラフト紙』をブックカバーにするようになったのは、いつの頃からだろう?
基本的に外出時に使用できればいいので、使いまわしていたのですが…ふと思ったんです。
背表紙に書名を印刷して並べたら、統一感があっていいかも?
1人暮らしデビュー時に「家具を無〇良品で統一したい欲にかられる昭和生まれの発作」に似た、何かに囚われた2023年 GWの成果を記します。
使用するクラフト紙
・未晒クラフト紙(10枚入)
100均の『セリア』で購入し、主に単行本(ハードカバー含む)と親書に使用しています。
書店で貰えるブックカバーより分厚く丈夫なのがメリット。このままだとサイズ的にプリンターに入らないので、背表紙を印刷する場合は横幅をA4サイズにカットする必要があるのはデメリット。ですが!余った紙は「しおり」や「バンド」として活用できるメリットも(後述)。
・クラフト紙(50枚入)
こちらも100均の『セリア』で購入し、文庫に使用。
書店でもらえるブックカバーと同等の厚さだと思います。扱いやすさは抜群ですが、サイズ的に単行本に使用するのは難しいです。『未晒クラフト紙』よりも安価なので、親書もこちらに切り替えようと思っています。
完成品
単行本と親書は、通常のブックカバーと端をしおりにできるタイプの2種類を作り分けています。端をしおりにできるタイプは書名印刷時に余った紙で「バンド」を作り、本を固定する仕組み。カバーにフィルム付箋を貼っておくのもおすすめです。
余った紙は普通のしおりとして活用しましょう。
ちなみに『未晒クラフト紙』は仕様変更があったのか、最近入手した物は以前より明るくなっていました。
クラフト紙の加工
前述のとおり『未晒クラフト紙』はサイズ的にプリンターに入らないので、加工する必要があります。背表紙を印刷しない&端をしおりにできるタイプが必要ない場合、この作業は不要です。
なお、今回は 富野喜幸(現:富野由悠季)氏の『だから僕は… 『ガンダム』への道』を例に端をしおりにできるタイプのブックカバーを作ります。…が、結論から言うと本書はハードカバーのため、分厚さがネックになりました。
今回は記録用に最後まで作りましたが、ハードカバーは通常のブックカバーがおすすめです(そもそも、しおりになる紐付きなので…)。
さて、本題。『未晒クラフト紙』の加工といっても、横幅をA4コピー用紙と同じ210mmにカットするだけ。クラフト紙にA4コピー用紙を重ねてサイズを確認!カッターで切る!几帳面&カッターを使い慣れていないな人は、鉛筆で切り取り線を引くと良いかもしれません。
なお、『未晒クラフト紙』は意外と丈夫。一度切ってしまえば、それを型紙(定規)にしてカットすると効率が良いです。
背表紙の印刷
僕は古のIllustrator CS6を使用しています。キャンバスサイズを設定可能な描画ツールなら、何でも代用できると思うので、あくまで参考程度としていただけると幸いです。
①キャンバスを作成
クラフト紙のサイズ 210mm×363mmのキャンバスを作成。
②目印を引く
上下に折り目の目印となる薄い線を引きます。もちろん、本のサイズによって位置が変わるので、事前に本の高さを測っておきましょう。ぶっちゃけ、なくても困らない線ではあります。
③書名を配置
キャンバスの中央に書名を配置しましょう。ちなみに、テキストフォントは『游ゴシック』、サイズは大小それぞれ下記で統一しています。
単行本…大:20pt 小:13pt
新 書…大:17pt 小:10pt
文 庫…大:15pt 小:10pt
今のところ「書名が長くて入らない!」なんて経験はありません。が、著者名を印字していないからかもです。現状で1番苦しかったのは写真中央の『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編』でしょうか…。
ちなみにテキストカラーは黒だとうるさいかと思い、茶寄りに。
なお、カバーの端をしおりにする場合は、書名の位置を左右どちらかに移動します。しおりを右側にしたい時は右寄り、左側にしたい時は左寄りですね。僕は右側にしたい派なので、右に約1.5~2cmずらしました。
④用紙サイズを指定して印刷
ここで用紙サイズを設定しないと水の泡!
使用するクラフト紙のサイズ(単行本・新書:210mm×363mm / 文庫:297mm×210mm)を必ず設定しましょう。
用紙サイズの設定を忘れると、キャンバスの中央に書名を配置しても、A4コピー紙の中央を基準に印字されてしまいます。
本に取り付けよう!
①目印に沿って上下を折る
②書名と背表紙がキレイに合わさる位置を探して…
③カバーの端を折る
④本を差し込めば完成
カバーの端をしおりにする場合
【必要な物】
・ハサミorカッター
・木工ボンド(速乾)
まずは本を支えるバンドを作ります。余った紙の端を写真のように2段階に分けて折ります。赤線がボンドを塗るのりしろ。赤点線は表紙の厚みに合わせて調整する余白です。
赤線のりしろ部にボンドを塗り、しおりとなる側(今回はカバー右側)の真ん中辺りに接着。クリップで抑えておけばガッツリ付きます。
ボンドを乾かしつつ、反対側も2段階に分けて折れるよう、余った紙をカットして接着。
バンドの下に本を通せば、しおり付きブックカバーの完成。
長年の悩みを解決!?
僕は藤子・F・不二雄先生の漫画が好きで、文庫本をいくつか本棚に並べています。生誕80周年時?に発売された『藤子・F・不二雄大全集』はフォーマットが統一されていますが、文庫版はそうはいきません。
しかも短編集は出版社がバラバラなので、デザインもバラバラ。少しだけ…でも、ずっとモヤモヤしていました。
そこで今回、発売日順に勝手にナンバリング。ちょっとした遊び心で、巻数はパイプをくわえた藤子・F・不二雄先生のシルエットの中に記載しました。
良き………。
他の漫画も同様のフォーマットに統一すると…
良き………。
まるで新しい漫画を購入したかのような満足感に包まれました。
まとめ
ぶっちゃけ印刷しない方がラク
背表紙を印刷すると統一感が出る(が個性は死ぬ)
ブックカバーを付けたまま識別可能な状態で本棚に収納できる
タイトルばれが嫌な場合、外出時に無地に付け替える必要はある
端をしおりにするタイプは面倒だけど使い勝手は良い
とりあえず『セリア』で買える『未晒クラフト紙(10枚入)』と『クラフト紙(50枚入)』は最高です。良い商品を販売いただきありがとうございました。
…写真もう少しキレイに撮れば良かったな。
【今日の点取り】