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子供の頃に読んだ本の思い出【絵本編】

朝晩、寒くなってきましたね。

寒い時期になると無性に、暖かい部屋で絵本が読みたくなるのですが、私だけでしょうか。

クリスマスには、よくサンタさんから絵本や児童文学を貰っていました。そのせいかもしれません。

12月が近づくと、何だか、サンタさんからプレゼントを貰っていたあの頃のワクワク感を思い出すのです。

我が家の場合は、サンタさんもとい母ですが、母が選んでくれたもののうち、本や音楽などのアートワークは特別印象に残っています。

今でも、自分の価値観や好みにそれが反映されているような気がします。

ということで今日は、私が子供の頃に大好きだった絵本を三作、厳選してみました。

1. 黒ねこのおきゃくさま / ルース・エインズワース 作

冬の嵐の晩、貧しいひとり暮らしのおじいさんのもとに、一ぴきの黒ねこがやってきました。やせ細り、びしょぬれになってふるえている黒ねこを哀れに思ったおじいさんは、わずかばかりのミルクとパンを全て与え、さらにはとっておきの羊の肉までやってしまいます。そればかりか、残っていたまきをすべてだんろにくべて、黒ねこをあたためてやるのでした。そして翌朝、奇跡はおこりました……。

黒ねこのおきゃくさま|福音館書店

凍えていた黒猫が、おいしいご飯や焚き火の暖炉でふわふわになっていくのを想像して、読んでいるうちに幸せな気持ちになりました。

寝る前に暖かい気持ちになりたくて、表紙が外れかけるまで何度も読み返していた記憶があります。

黒猫を助けたおじいさんにもいいことがある、そんなハッピーエンドが好きな方にはおすすめです。

2. こんとあき / 林明子 作

ぬいぐるみのこんと女の子あきの冒険の物語

こんは、あきのおばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ。あきが成長するにつれ、こんは古びて、腕がほころびてしまいました。あきはこんを治してもらうため、こんと一緒におばあちゃんの家に向かいます。あきは、電車でこんとはぐれたり、犬に連れさられたこんを探したりと、大変な目にあいます。こんとあきは無事におばあちゃんの家につくことができるのでしょうか? お互いがかけがえのない存在であるこんとあきの冒険の物語。

こんとあき|福音館書店

こんがあきの成長を見守っているところ、一緒に電車に乗っておばあちゃんの家に向かうところ、2人で駅弁を食べているところ、お風呂に入って綺麗になるところ…好きなシーンがたくさんある1冊です。

ぬいぐるみが喋ってくれたらなあ、という夢も叶えてくれます。こんもあきも可愛い。

3. てぶくろをかいに / 新美南吉 作

冬のある日、初めての雪を見た子狐はおおはしゃぎ。やわらかい雪のうえをかけていたらすっかり手が冷えてしまいました。
(中略)
そこで母狐は、人間の町で、子狐に毛糸の手袋を買ってあげようと思います。子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせて、「かならず人間の手の方を差し出すんだよ」とよくよくいいきかせます。
(中略)
母親の子を思う気持ち、子狐の緊張感が文章からあふれるように伝わる新美南吉の名作を、黒井健が情感豊かな絵で表現したロングセラー絵本。

手ぶくろを買いに - 偕成社 | 児童書出版社

初めて読んだ時は、子供ながらに子狐を見守るような気持ちになって、街で買い物をする狐が心配になってハラハラしました。

『手ぶくろを買いに』は、絵本としても児童文学としてもいくつか出版されているようですが、私はこの表紙のものを持っていました。

淡いタッチのこの絵は、雪面も狐の毛並みもすごく柔らかそうに見えます。

ちなみに、アニメ『カードキャプターさくら』のクリアカード編でも、同作の読み聞かせのシーンがあったのですが、推し(さくらちゃん)と推し(手ぶくろを買いに)の共演で、個人的に胸熱でした。


上の三作は、今でも時々読み返したくなります。

いずれも沢山の方に読み継がれている本だと思うので、読んだことのある方も多いかもしれませんね。

何度も読みたくなる絵本の役割

大人になった今でも、子供の頃に読んだ絵本を読み返したくなる瞬間が何度かありました。

絵本や、児童文学のような子供の頃に触れていた作品に触れると、社会の渦に揉まれて汚れてしまった心を浄化してくれるような気がするのです。

たくさんの文字を読むのに疲れたな、と言う時にも、可愛い絵と読みやすい言葉が頭にすっと入ってきて癒してくれます。

日常に疲れているそこのあなた、自分へのご褒美に絵本を買うのも良いかもしれませんよ。

私もご褒美に何か新しい絵本を買おうかな。日頃からご褒美あげまくりですが。

以上、個人的にお気に入りの絵本3冊でした。

気になったもの、読み返したくなったものがあればお手に取ってみてください。

youtubeにも読み聞かせがあるので、聴きながら眠るのもおすすめです。

寒い時期に、心を暖めていきましょう。

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