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「食べる」ということの意味を知る


「いただきます」をしてから食べる

突然ですが、皆さんは手を合わせて“いただきます”をしてから食べますか?
食べ終わった後、手を合わせて“いただきました”をしますか??



最近、私は焼肉店でアルバイトをしています。

元々人と関わることが好きな私は、「接客業」や「営業」など、臨機応変に相手が喜ぶことを瞬時にキャッチして実行したり対応するのが好き。

しかも、その人の特徴というか、服装や食べ方とか、何か聞かれたこととか、様々なものを何かとキャッチするので、

今日お誕生日なんですか?
エプロンお持ちしましょうか?
食べたいとおっしゃってた〇〇、たくさん食べることできましたか?

などなど聞いたり。

しかも、全く完璧ではないのにスープ系をたくさん持っていく欲張りさんなので、時にはお客様にお皿を受け取ってもらったりで助けてもらうこともw

もう、お客様には感謝です😂
こぼさなくて、お客様にかからなくてよかったーと思ったことも何度もあります。

焼肉店では、子供連れのご家族が多く来店されます。
そこで、食べてる姿を見てふと思ったことがあって、今日この記事を書いています。

そもそも、なぜ“いただきます”を言うのでしょうか。
「いただきます」は謙譲語です、なぜへりくだった言い方をするのでしょうか。


「食べる」という行為はただお腹を満たすためだけのものではありません。
命をいただき、人を良くする行為でもあるのです。

特に、子どもたちにとって食事は、栄養を摂るだけでなく、命の尊さや感謝の心を学ぶ機会でもあります。


はじめに

「食べる」という漢字を思い浮かべてください。

どんな字を書きますか?


「食べる」という漢字は、「人を良くする」と書く


そう、「食べる」という漢字は、「人を良くする」と書きます。

私たちの体や心を支える食事は、命そのものの贈り物であり、他の命を「いただく」ことで成り立っています。

また、「いただく」は食べるや飲む・もらうという動作の謙譲語です。

「いただく」は謙譲語

「いただく」という謙譲語を使うことで、食材やその命、さらにはそれを作ってくれた人たちへの敬意を示すことができます。

日々の食事を通して、私たちは心と体を育て、家族や子どもたちに食べ物や自然に対する感謝の気持ちを育むことができるのです。


心の育て方

❶命を「いただく」考え方

いのちをいただく

「いただく」という言葉には、謙虚な気持ちや敬意が込められています。

たとえば、動物や植物の命が私たちの栄養となり、力を与えてくれることを知ると、自然に「ありがとう」という感謝の気持ちが芽生えます。

私たちが普段食べている牛や豚、鶏は「命がある」
キャベツやにんじんなどの野菜も元々は「命がある」
魚も海で泳いでいたから「命がある」
米も麦も、大地で育ったり、人が作ってくれて私たちは食べることができる
その「命がある」ものをいただくことで、私たちの栄養になる


これを子どもたちに伝えるには、食卓の場面で「これは野菜を作ってくれた人や、命をくれた動物たちからの贈り物だよ」といった一言を加えると良いでしょう。

命あるもの
生産者
生肉などを解体する業者

日常的に「いただきます」と言うことで、命や生産者への敬意を自然と身につけることができます。


❷食べ物が体を作り、心を育む

家族団欒

「食べる」という行為は、文字通り「人を良くする」行為です。

栄養は体を支え、心を育む重要なエネルギー源です。
特に成長期の子どもにとって、食事は体の発育や脳の成長に欠かせないものです。

また、家族で一緒に食事をすることが、心の安定や安心感を育むきっかけになります。

まさに家族団欒。
家族が集まって打ち解けた会話をすることが、家族との子供の学習意欲や学力アップにつながったり、自己肯定力を身に付けたりする効果があります。

また、親が心を込めて用意した食事は、栄養だけでなく、愛情や温かさを届ける大切な手段でもあります。

食品トレイに乗ったままやパックに入ったままではなく、きちんとお皿に持って食べること。
たとえ出来合いのおかずでも、お皿に盛り付ければ食欲が湧き、食事をいただくと言う心になります。


❸子どもに食べ物の背景を伝える工夫

家庭菜園

トマトはどうやって育ちますか?
ジャガイモはどうやって実をつけますか?
マグロはどんな見た目で海を泳いでいますか?
お米はどのくらいの期間で私たちの元に届きますか?

現代は食べ物が簡単に手に入る時代ですが、食材がどのように育てられ、どれだけの時間と手間がかかるかを知ることも大切です。

例えば、野菜が育つ様子を家庭菜園や観察日記で一緒に記録すると、収穫までの過程に興味を持ち、「いただきます」の意味を深く理解できます。

また、料理に一緒に参加させると、「食材を切る」「火を通す」など、食材の変化を間近で見ることができ、食事が命のつながりで成り立っていることを学べる良い機会になります。

子どもが「自分で作ったものを食べる」体験を通して、命を「いただく」尊さをより深く感じ取ることができるでしょう。


親子で一緒に取り入れやすい工夫

❶いただきますの意味を一緒に考える

「いただきます」の日

毎月11日は「いただきます」の日。
食事前に「いただきます」を言う意味について、家族で一度話し合ってみましょう。

どうして命に感謝するのか
いただくという言葉が持つ意味

このことについて考える時間が、家族の絆を深めるきっかけにもなります。


❷食材の背景を知るために生産者や産地を意識する

地産地消

食材のパッケージに書かれた産地や生産者を確認することで、食材がどこからやってきたのかを知り、自然に感謝の気持ちを持つきっかけになります。

「トレーサビリティ」を知っていますか?
英語では「trace(追跡)」と「ability(能力)」を組み合わせた表現。

商品の生産から消費までの過程を追跡することで、この食品が誰がどこで作り、どのような経路を辿って消費者である私たちの手元に届くまでの追跡ができるもの。

地産地消は、地元で採れたものを地元で消費すると言う言葉。
地元の農家さんがどのように育て、どのような経路で私たちの食卓に乗るのか。

子どもにとっても、食べ物の「背景」を理解する貴重な経験です。


❸食事を楽しむ時間を大切に

家族で食事を楽しむ

家族全員が一緒に食卓を囲む時間は、心をつなげる大切な瞬間。

忙しい日常でも、1日のうち少しでもゆっくり食事を楽しむ時間を持ち、食べ物や命への感謝を大切にしていきましょう。


最後に

心を豊かにし、命をつなぐ大切なもの。

「食べる」という行為は、私たちの体を育て、心を豊かにし、命をつなぐ大切なもの。

魚の絵を描いてというと、切り身を描いてしまう子もいるとのこと。

現代では共働きが当たり前であったり、温かい食事を家族で食べることができない家庭も多いかもしれません。

ただ、日々の食事を通して、子どもたちに命への感謝や敬意を自然に伝えられるように、私たち大人が心を込めて向き合っていくことが必要です。

少しずつでいいので、食べることの大切さを子供達にも繋いでいきましょう。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました❤︎

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