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青い空とピンクのユニフォーム🌸セレおじ版【Vol.20】

“Beサポ!”の効能

20回目を数える『青い空とピンクのユニフォームセレおじ版』。本家よりも断然多い記事になり、こっちが本家なんじゃないかとさえ思います。記念にちょっとタイトル画を変えてみました。「神」です。

さて、当社は2022年より、サントリーウエルネスの「Be サポーターズ!」(以下Beサポ!)に取り組んでいます。お陰様で、表彰までされました。

ご利用者様とスタッフがセレッソを応援する光景が繰り広げられています。

この活動していると、「何が変わったか?」「取り組みたいけれど、上長を説得するにどうしたらいいか?」という質問を受けるようになりました。
「やってみたい!」という方が、周囲の方々を“説得・納得”してもらうには、何某かの「プラス面」があると説得しやすいかと思います。

もちろん「Beサポ!」に取り組むことで色々と変化があったのは事実です。そこで、いくつかの「成果」をお伝えしたいと思います。

どうしてる? 「応援会」

Beサポ!の活動として中心となるのが応援会です。当社では現在、デイサービスの2施設以外、DAZNでの応援会ができる状態にあります。
その中で、セレ担のいた八尾太田は2023年から、また、小規模多機能ホームでは2024年シーズンから応援会を開始しています。

応援会、といっても実は異なったやり方をしています。
サ高住・八尾太田は「全部見る版」。
おおよそ14時くらいから応援会をスタート。前半が終わる頃におやつの時間となり、おやつを食べた後に後半戦……という流れがあります。
一方、小規模多機能ホームでは、施設の特性上「通所」の方もいますので、送迎に間に合うような時間設定が必須です。
そこで、小規模多機能ホームでは、「ダイジェスト版」で応援会をしています。時間も一時間程度とコンパクトとなっています。

しかし、この「ダイジェスト版」は大変です。なんせ、「どのシーンを伝えていくか?」ということを事前に考えなければなりません。つまり、応援会前に試合を観なければいけないからです。
この方法は一般的にはあまりオススメしません。
では、なぜ当社がこれを実現できるか? それはガチセレサポナースがいるからです。ホーム・ヨドコウ桜スタジアムでの試合は毎試合観戦していますので、このダイジェスト版ができます。

大切なのは……

「応援会」にとって、大切なことはズバリ

「継続させること」

です。

「盛り上がる/盛り上がらない」という判断基準ではなく、一番大切なのは「継続する(させる)」ために、何をすべきか……これは「無理をしない」です。
ご利用者様を強引に参加させる/無理やり盛り上げようとする/スタッフに無理強いする……無理はいけません。

二〜三人の少人数でテレビの前で応援でも良いんです。それが徐々に膨らんでいきながら、継続していけば大きな会になると思います。
施設に認知症の方がいることもあります。認知症の方も「記憶」は忘れてしまうかもしれませんが、「感情」は残りますので、「サッカーの応援をやりたくなかったけれど、強引にやらされた」となると、以降、拒否の対象になってしまいがちですので、ご注意ください。

Beサポに取り組んだ結果

ご利用者様の変化としては、これまで応援会にあまり気のなかったご利用者様が、「今日はサッカーの日やったな」「何時に始まるの?」と心待ちにされている声が聞こえてくるようになりました。
また、認知症の方もサッカーの応援だけは覚えており、集中して試合を前・後半しっかりとご覧いただいています。

八尾太田、小規模多機能ホームがBeサポ!に取り組んだ結果、当社他施設との違いが数字に現れています。

それは……「退職者数」です。

応援会を始めた2023年春から現在までの約2年間の退職者数を調べました。(キッチンを除く、ケア・クリーンスタッフ)

  • サ高住A…26名

  • サ高住B…27名

  • デイサービスC…13名

  • デイサービスD…7名

  • 八尾太田…7名

  • 小規模…2名

Beサポ!に取り組んでいる八尾太田(所属スタッフ数約40名)、小規模(所属スタッフ数約20名)の退職者数は圧倒的に少ないことが分かります。

八尾太田の7名中、1名を除く6名は夜勤専従や遅番勤務など、ほぼBeサポ!に取り組んでいないスタッフ。1名は常勤スタッフでしたが、この方は、応援会が根付く前に退職をされていますので、Beサポ!の取り組みを始めてからの退職者は、実質ゼロと言ってもいいでしょう。
また、小規模の退職者2名も応援会を始めた2024年以降の退職者がいません。

もちろん、すべてがBeサポ!の効能ではないかもしれません。2023年以降、当社は“C.U.R.”というMVVSSを打ち立てて企業運営を行っていますので、その影響もあるかもしれませんし、管理者のマネジメント能力もあるかもしれません。
しかし、給与などの条件面、理念を軸とした企業運営は八尾太田・小規模多機能ホームでも条件は同じです。
Beサポ!に取り組んでいる施設の方が状況として良好であることは間違いありません。

これはあくまでも「仮説」ですが、以下のようなことが要因にあるからではないかと思います。

  1. 「みんな」で取り組んでいる=孤独ではなく、心理的安全性がある。

  2. 「みんな」で一つのチームを応援する=一体感・チーム感の醸成

  3. 「応援」を通じて、ご利用者様の“変化”が見て取れる。

逆説的に言えば、「退職者がいない」から取り組みも継続されているとも言えるかもしれません。

介護業界は常に「人手不足」と言われています。人材採用費も経営を圧迫する状態になっていますが、まず、こうした取り組みに参加してみるのいいのではないでしょうか?

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