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キャリアブレイク中に「みんながんばってるのに…」と思ってしまうのは普通だよね
わたしはただいま、絶賛キャリアブレイク中の30代。
もう何回目だろう。
最初のキャリアは先生で、そのあといろいろあって、それで夢だったワーキングホリデーをしようと決意して。いざ「飛ぶぞ!」ってなった3週間前にコロナのせいで足止めされて……。予想外のたくさんのブレイク期間を重ねるようになった。
そのせいかおかげか、わたしは「みんながんばってるのに…」と思うことが全くなくなった。だから、つらい状況になってキャリアブレイクを取らざるを得なくなった状況なのに、後ろめたい気持ちになっている人に対して「そんなこと思わなくてもいいのに」って思う。
でも「そんなこと思わなくていい」という言葉は、そう思えないブレイク期間の人たちには無意味なのもわかる。だって、それができない、まじめでがんばりやさんの人だったからそうなったわけで。
中には「そんなことを思わなくてもいい」とわかっているのに、そう思ってしまう自分を責めてしまうような人もいるんじゃないかと思う。
わたしだって一番最初のキャリアブレイク中、いや、そのあともしばらくは焦燥感に駆られていて、たまらなくしんどかった。
というのも、わたしは先生を辞めてから週4日で働いていたから。プライベートも仕事に捧げることも多かった先生時代に比べたら、次の仕事は「これでお金もらってよろしいの?」と思うくらいに、ゆったりとした時間を過ごせるものだったから、なまけてるように感じてしまっていた。
「労働とは週5日、心身を削ってやるもの」
そんな固定概念があったから、その環境に身を置けていない自分と、荒波に揉まれながらがんばっていると同世代とを比較して、「こんな楽して生きていいのか」と、四六時中、自分を責めながら過ごしていた。
でも、みんなが荒波に揉まれながら生きているというのは、わたしの勝手なイメージに過ぎないことが徐々にわかってきて、実はみんな、うまいことてきとうにやっていると気づいた。
そして、みんな自分のことしか見ていない。わたしがどんな状況であろうが興味ない。わたしが、自分のことで頭がいっぱいなのと同じように。
ブレイク期間は自分自身だけでなく、「自分と仕事」「自分と人生」「自分とまわり」との向き合い方を考えられる大事な時間でもある。こういうことも実際にブレイク期間を経験した人にしかわからない。
そしてブレイクを経験した人たちは、誰かのちょっとした変化に敏感に気づけたり、ちょっと優しくできたり、痛みを分かち合おうとできたりする人になるんじゃないかと、わたしは思っている。
そう思うのは、わたしが今まで救われる言葉をかけてくれた人が、なにかしらの経験がある人だったから。
とはいえ、「気にせず休んだらいいよ」と言ってくれるのは、自分のことを知ってくれているまわりの人であって、正直、社会に出たらそれを良しとみなさない風潮がとても強い。どんな状況でそうなったかもわからないのに、レッテルを貼られるのってなんだかな。
きっと、ブレイク経験者の中にはそう感じている人も多いんじゃないかなと思う。
って言うのが、キャリアブレイクに対してどうも感じなくなったわたしの考え。いや、どうも感じなくなったはちょっと言いすぎだな。
ただわたしは、キャリアブレイク中に「みんなはがんばってるのに」って思っている誰かに、「それは普通だよ」って。「そう感じてしんどいだろうけど、それ以上しんどくならないでね」って言ってあげたいと思う。
だから今日、書いてみた。