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30歳超えて無職だしおひとりなのに、なんだか今いい感じ
どうしたんだろう。
何が起きたんだろう。
この極度の不安症のわたしの身になんか起きている。
5年後、どうなってるかわからんしさ。
なんなら明日だってわからんのに。
どうでもよくない?
夜、わたしも家族もお布団に入って寝れてたら、もうそれだけで十分やん。
みたいなマインドで日々過ごすようになっている。
将来のこと、特にお金のことを常に気にしていたわたし。家にゴキブリが出ることよりも、貯金が減っていくことの方が断然恐怖を感じるのに。
とはいいつつ、正社員では働きたくないという思いがあった。でも、同じ仕事をするのなら少しでも高いお金がほしいと思って、パートではなく派遣社員で働いていた。なのに今は「ゼロよりかは全然いいやん。最低賃金だとしてもさ」って気持ちで、スキマバイトで十分だと思えている。
ー ー ー
わたしは生き方をよく船に例えて考える。
自分の乗っている船に少しの衝撃があっただけで大きく動揺して、船の振れを勝手に増幅してしまうタイプの人間だ。変化が苦手で安定を求めるから、できれば大きな船に乗りたいし、なんなら誰かに舵を切ってもらいたい。
そう考えていた。
でも今は「別に転覆したらライフジャケット着てるわけやし、誰かが助けに来てくれるまで浮いとけばよくないか?」って感じ。
急に今までと違うマインドになっていることに少し戸惑いはあるものの、この状態がめっっっちゃくっっっちゃ楽で、気持ちがいい。
ー ー ー
わたしは今までプライベートやインタビューライターの仕事を通して話を聞いてきたなかで、惹きつけられてきた人たちに共通していたのは「今」を楽しんで生きているということだった。
わたしたちはまだまだ若い
挑戦してみなきゃ損
やってみて無理だったら戻ればいいだけ
後悔したくない
自分のやりたいことに忠実な彼ら彼女らの言葉に心を動かされてきた。できればわたしもそういう生き方がしたいと思ったけど、自分には無理、生きてる世界が違うと思った。でも今は、その考えがちょっとわかる気がする。
そういえば、むかし通院していた漢方医の先生に「あなた、ボンレスハムみたいね」と言われたことがあった。
「~でなければ」と自分を縛りつけていて、常に緊張状態だということをボンレスハムに例えて伝えたかったらしい。その言葉を借りると、たぶん今のわたしは自分を縛りつけていた糸がパチンと切れた状態なのかもしれない。
ボンレスハムから、ただのハムになった。
どうも、ハムです。
うん。ハムの状態、とってもいい。
ー ー ー
いつものわたしなら、仕事がなくなった2週間後くらいには「あ~!働きたい!」と思って定職を探しはじめているはず。でも今は、その感情が湧いてこない。前職を離れてから、もう1ヶ月以上たっているのに。
2.3週間ゆっくりして、そのあいだに海外旅行をするんだし、帰国したらスイッチが入るだろうと思った。けど、まったく何も変わってない。でも、なんだか心地いい。
そんなわたしは、あと数日後に誕生日を迎える。30歳を超えて無職でおひとり様だなんて。教育大に行き試験を受けて、小さいころからの夢をかなえて晴れて先生となってスタートを切ったばかりの10年前は想像もしていなかったよ。
というか1年前のわたしも、今のわたしが無職だなんて思ってもみなかった。
わたしのまわりの友達は無職どころか結婚をして、子育て奮闘中の人が多い。そんな人たちに比べたら「普通じゃない人生を歩んでるのかもな~」って思うけど「おもしろい人生やん」って、自分で思えているから別にいいか。
関西人にとって「おもしろい」は最高の誉め言葉だ、と思ってる。(しかも、わたしは自分で言ってるんだけども。笑)
とりあえず、しばらくはハムの状態を楽しみたいと思う。ちょっと自由に、好きなことしたい。
いや、しばらくとは言わずにずっとハムでいたいな。人生を楽しむために。