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安房直子の紡ぐ世界

最近はじめて、安房 直子(あわ なおこ)さんという児童文学作家さんの作品を手に取りました。

きっかけは「思い出に残る教科書作品」という記事を書いた際に、noterのはなえみさんが「ハンカチの上の花畑」という作品をオススメしてくれたこと。

花畑のイメージだけではなく教科書作品という点から、メルヘンなファンタジー作品を思い浮かべてこの本を手に取った私。

正直…いい意味でかなり裏切られました!笑

郵便配達のお兄さんが、配達の最後の家で勧められた日本酒を呑むところから始まるこの物語(教科書作品なのに…!笑)。『欲に溺れてしまうとどうなるか』ということが描かれているこの本は、メルヘンなんて可愛らしい物語ではなく、読み進めるうちに思わずゾッとしてしまう、こわさすら感じる物語でした。それはもはや、大人向けの作品なのでは…?と思ってしまうほど。

せっかくなのでもうひと作品、「ひめねずみとガラスのストーブ」という本も読んでみました。

目の前のことに純粋に幸せや喜びを感じていた子供時代。様々な経験をし、大人になるにつれて消えていってしまうその感覚。子供から大人になっていくということ、戻らない時間や時間の重みを伝えてくれるこの作品。

私が触れたのはまだたったの2作品でしかありませんが、安房さんの作品は優しいタッチで描かれるファンタジーであるようで、ただの夢物語ではない。綺麗なだけの物語ではなくて、表の面からは見えない「裏」の部分みたいなものを上手く表現する作家さんなのだなと思いました。

はなえみさんが、こんな文章を書きたいと思うきっかけになったというのも納得です。

子供の頃に読むのと、大人になってから読むのとではまた違った形で物語を楽しめそうだなとも思いました。もし私が小学生の頃にこの物語を読んでいたとして、私はその『核』となるところをきちんと理解出来たのだろうか…という不安しかありません。笑

機会があれば今後、他の作品も読んでみたいななんて思っています。

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素敵な本を紹介してくださったはなえみさん、ありがとうございました!せっかくなので、私のお気に入りのマガジンを紹介させてもらいます。はなえみさんの美味しいがたくさんつまった記事たちはこちらから(↓)。

美味しいものシリーズ、毎回楽しませてもらっています。たまーに誘惑に勝てず、便乗して和菓子なんかを買ってみたり…。笑

皆さんもこの機会にぜひ!

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