食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために(3)中食 ラベルを見ていますか?
2003年〜2004年に連載された西日本新聞社の「食 くらし」取材班 (著)の
「食卓の向こう側」
テレビでは絶対言えない真実を、
消費者に知らせ警告してくれた。
当時たまたま目にした記事の内容はどれも衝撃的
その記事をコピーしたものがいまだに手元にある。
以前会ったことがあるはなちゃんのお父さんは
元西日本新聞の記者でこの連載にも関わっていたそう。
私がオーガニックや自然の素材にこだわるようになったのは
この連載を読んだことがきっかけ
そして、その中でも忘れられない記事がある
食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために<3>中食 ラベルを見ていますか―
コンビニ弁当の回収業者が、廃棄すると処理料がかかるが、豚が食べてくれれば廃棄料がかからないとの理由で、福岡県のある養豚場に賞味期限切れの弁当やおにぎりを持ち込んだ。
養豚場も、月々の飼料代を少しでも浮かせようと、賞味期限切れとはいえ腐っているわけではないコンビニの弁当やおにぎりを、母豚の餌にすることにした。
自分でもつまもうかと思うくらい、特に痛んだところは見当たらない弁当やおにぎりだったと語る農場主は、25頭の母豚に、1日3kgずつのコンビニ食を与え続けた。
ところが、約4ヵ月後、事態は急変する。母豚のお産で、死産が相次いだのだ。やっと生まれても、奇形だったり虚弱体質ですぐに死んだりと、正常に生まれるべき250頭の子豚が、このとき全滅したのだ。
原因は、明らかだった。人間で言えば3度の食事すべてを、コンビニ弁当やおにぎりでまかなったせいだ。
農場主によると、兆しはあったそうだ。コンビニ弁当を与え始めて間もなく、母豚がブクブク太り始めたのだ。
栄養のバランスが悪く、高脂質で濃い味付け、ほんのなぐさめ程度の野菜、更には調味料・保存料・膨張剤・酸化防止剤・増粘多糖類・香辛料・着色料・酸味料・pH調整剤・・・
数え切れないくらいの添加物、ストレスに弱い豚が、体調を崩すのは当然だった。出産時、本来透明なはずの羊水は、コーヒー色に濁っていた。
「私は一つだけ書けなかったことがある。それは30年後、子どもが生まれなくなるだろうということです。」と、1975年、「複合汚染」の著者である作家・有吉佐和子氏は述べている。
有吉氏の予感は、見事に的中した。コンビニ弁当に代表される添加物や農薬にまみれた食品を大量に摂取する現代人の体は、日に日に内分泌かく乱物質(環境ホルモン)に汚染されていく。
その結果、精子数減少・子宮内膜症・性同一性障害・免疫異常・知能低下というように、目に見えないところで人体は障害を負っていく。
少子化は、コンビニ食やお惣菜など中食に頼る、現代人の偏食がもたらした、言わば必然の現象なのだ。
ストアカの「体調不良の原因が見つかる講座」で
「環境ホルモンの問題がありますね」
とK先生が言ってる言葉の意味が
この記事を読み返してみてようやくわかった。
そして今、心から、
体に優しい調味料や食材で
本当の健康を目指せる
料理の講座を作りたいと思う。
レンジでチンしない
簡単に作れて、しかもおいしい料理
おむすびに糠漬け、お味噌汁とおかず
家族全員が笑顔になる食卓を目指して。。。