食卓の向こう側(9)洋風化 文化変えた米国の小麦戦略
今回も2003年12月に西日本新聞で掲載された「食卓の向こう側」を紹介、今回のテーマは洋風化。。。
「ついに来たか」––。昨年十二月、熊本県泗水町の効率菊池養生園診療所名誉園長、竹熊宜考(よしたか) (68)は、長寿番付を伝えるニュースにつぶやいた。
※竹熊宜考氏に関しては下記参照。
厚生労働省が公表した都道府県別平均寿命で、かつて全国一位、前回調査で四位だった沖縄の男性のそれが二十六位に急落、1995年に世界長寿地域宣言をした沖縄の衝撃は大きく「26ショック」と呼ばれる。
四十年ほど前に沖縄の病院に勤務した折、肉やチョコレートなどの米国型食文化に浸り、家族ぐるみで肥満やアトピーになり、脳裏に、二十七年前の出来事がよみがえった。
「日本人は米国に餌付けされた。その手先になったのが私だ。自分の教え子たちが、その政策に沿って世界に例のない一億総国際食実験をやっている。いずれ大変なことになるだろう」
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