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ハリネズミの願い
『ハリネズミの願い』
トーン・テレヘン/著、長山さき/訳
少し遅い2019年最初の投稿です。
本年もよろしくお願いいたします。
今回は冒頭にも記録しました、『ハリネズミの願い』という本について少々お話させてください。
ざっとストーリーをお話しすると、主人公のハリネズミが自宅に友人を招くために招待状をだそうとするんですね。ところが自分の針が嫌いだったり、自信が無かったりで、「来てくれなかったらどうしよう」とあれこれ被害妄想を繰り返し、全く招待状が出せないのです。
最後の手前までハリネズミの妄想が繰り広げられるのですが、その最後の最後が良かった。
以下ネタバレになってしまうのでご注意くださいね。
結局ハリネズミは招待状を出すことをせず、ゆっくりと生活を続けていくのです。
そしてある日、ひとりの友人がハリネズミの家の扉をたたくのでした。
、、素晴らしい。
このシンプルで優しいエンディングが本当に素晴らしいです。
そして「生活を整えること」の大切さに、改めて気付かされます。
がむしゃらに考え込んであれやこれやと悩んでしまうときこそ、身の回りを静かに整えていく。そうすると、不思議と心も穏やかになる。丁寧に生活を整えていけば、願ったように運が流れてくるものなのでしょうね。