科目4:生物 について
さて、科目紹介も折り返しだ。今回は国際バカロレア(IB) Diplomaコースのグループ4、理科についてお伝えする。科目は、生物、化学、物理などから選ぶ。私は何となく面白そうだったので、生物を学ぶことにした。
この授業に最も必要なものは電子辞書だ。
ともかく出てくる単語が分からなさすぎて、常に検索しながら授業を受けていた。クラスの友だちからは「へー、小ちゃいパソコンだねぇ!」と言われたが、違う。その後も色々な国の人からツッコミが入り、日本の電子辞書は物珍しいようだった。ちなみに、ハンガリー人が使っていた電子辞書は名刺入れサイズで、それもそれで驚きだった。
内容は、ざっくりと細胞生物学、分子生物学、遺伝子学、生理学、生態学などを学ぶ。序盤は細胞分裂がトピックなので、ふむふむと理解できていたが、あれよあれよと言う間にパッと見ても想像できない単語が増えてくる。よほど辛かったのか、内容をあまり思い出せないので、気になる方は教科書やネット上で公開されているシラバスを見ていただけると幸いだ。
授業では、自分で考えた実験を行うことも多かった。その準備のために、実験道具や手順を記載した1、2ページ分のレポートを宿題で作成する。実験を0から考えるのは難しいので、ネットで実験例を色々と調べながら、どれを組み合わせたら良いかを考え、書いた。当日実験がうまくいかないときには、授業中に先生へ相談し、アドバイスをもらう。実験が終わった後も、結果や改善点について再度レポートをまとめ、提出する。
とにかく英語を理解するのが大変だった。そんな思い出のIB生物だが、実験が多く、学者肌の人はすごく楽しめると思う。実際ポーランド人の男の子は生物が1番好きだと言っていた。私はその域に達することができず、大量の単語を必死に学ぶだけで終わってしまったが…。