近況。そして、これから。
元気ではなかった最近
ひと月ほど前に、ややメンタルを崩し気味だと気づいてから心療内科に行き、ついに結果を聞きに行きました。不眠症状や精神状態、血液検査、バウムテストの結果から、「うつ状態」だと診断されました。正直そうかな、と思っていたのであまり驚きませんでした。むしろ、あー、私今病気なのか。無理しすぎちゃったな。と思えるようになって、気持ちが楽になりました。
極力、薬を飲まずに治したいのと、話を聞いてもらったら気持ちが楽になる、と思いカウンセリングを受けました。心療内科では、次の診察を予約するときに、カウンセリング費用を前払いします。診断を受けたその日にカウンセリングを受けることは決まっていたんです。そこで話したことは、夜になると眠れなくなる、人混みを歩くとめまいがする、すべて断捨離している、何もかもやりたくなくなる時がある、生活環境の変化、フリーランスとしての不安定さ、体重が減少している、朝ごはんは食べないことが多い、など。30分という限られた時間でしたが、「タンパク質をとってください。栄養をつけることから始めましょう。まずは、ゆで卵を食べて。」との具体的なアドバイスをしてもらいました。早速帰ってゆで卵を食べました。最近は料理も作業のように終わらせていたので、自分のためにキッチンに立てたことに少し進歩を感じました。
それからというものの、友達に会ったり、新しいプロジェクトが決まったり、仕事や、次の国への渡航準備だったりで、バタバタしていました。うつと診断されてからの方が、気持ちも幾分楽になりました。「私は弱っている。」と客観的にも診断してもらってから自分を休めてあげやすくなりました。
緩やかに回復していこう
上記で述べた、新しいプロジェクト。それはなんと、とある東南アジアの研修機関で、日本語クラスの担任を持っているということ。すで現地には渡航済み、10月から授業も始まっており、クラスは30名、全体で200名の大きなプロジェクトです。期間は二ヶ月。長いとも短いとも言えない期間ですが、毎日1課づつ進み、毎週テストがあるといった鬼詰め込みカリキュラムなので、こちら側も授業準備で忙し過ぎる日々です。これまでにこの規模のクラスを持ったことがなかったので、日本語教師としてまた大きな一歩をぐんぐん進んでいる実感があります。オンラインの良さ、対面の良さがそれぞれありますが、何より同僚ができたこと、学習者を育てる責任感が生まれたことは個人的には大きな変化です。普段は自由な分、孤独を感じることが多いですが、ここでは孤独を感じたことはありません。同僚の先生方と3食を共にし、授業の進め方や生徒との接し方について話す過程がとても刺激的で楽しいなと実感しています。授業準備も腕ぶん回してます。こちらでの生活についてはまた、今後アップデートしていこうと思います。
他人と比べず自分を認めてあげる努力
「他人と比べるな」なんて、耳にタコができるほど聞いてきた言葉で。応援歌や、自己啓発コンテンツでの常套句だと思います。でも、最近はこの言葉の大切さに気づき、ことあるごとに自らに声かけしています。そもそも自分と他人とでは前提が違い過ぎるから。また、「〇〇が頑張ってるから私も頑張ろう」「〇〇がやってるから私もやろう」この思考も危険だなと最近感じています。〇〇さんのキャパと私のキャパはそもそもが違うからです。そして、価値発揮できるフィールドも人によって微妙に違ってくる。高め合っている、もしくは憧れている相手の基準に自分を合わせて、全然違うレベル・分野に自らを押し込めて、首が閉まってしまうのなら本末転倒です。逆も然り、その憧れている人には無い魅力が、私には絶対あるはずなんです。まずは自分のペースで行動してみて、合わない人は去っていくし、それでも合う人も絶対いる。もういっそ、心の友。見つけたら、本当に大切にしよう。と思えます。
うつ病になってから、「他人と比べるな」という言葉の重要性に改めて気付かされました。だって、奥が深過ぎる。どん底を見たからこそ、キャパが少しだけ広がったというか。「こうやって捉える人もいるよな」とか、「ここまではケアした方が良さそうだな」など、より深い、広い範囲で物事が捉えられるようになった気がします。まだきっと、完全に回復したわけでは無いけれど、修復の過程で内面的にも豊かになっている気がします。
こんな私の近況でした。これからは東南アジア生活や、日本語教師lev.2としての記事も書いていこうと思います。欧州在住に戻る日は遠そうなので、プロフィールも更新しなくては。ここまで読んでくれてありがとうございました!
今日の写真:ドイツ・ツークシュピッツェ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?