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コピーライターを辞めて、日本語教師になって、欧州に来た28歳。

現在ヨーロッパでオンライン日本語教師をしています。前職は広告代理店でコピーライター、プランナーをしていました。そんな私が考える、コピーライターと日本語教師の違いや、キャリアについてお話できればと思います。

コピーライターってどんな仕事をするの?

キャリアチェンジの経緯などはこちらの記事に書いているので、今回は仕事内容にフォーカスできればと思います。

まず、コピーライターのほとんどは広告代理店勤務です。クリエイティブ業務として扱われ、キャッチコピーの開発やコンセプトメイクをしたりします。広告にスパッと一言入っているフレーズを作る人です。CMだったら、タレントの話すセリフを考えるのもコピーライターの仕事です。わたしも前職の時は、媒体問わず数えきれないほどのコピーを開発しました。新卒2年目ながらに電車・駅構内ジャックの広告に採用されたり、WEBムービーのコンセプト開発をしたり、なかなかにやりがいのある仕事でした。

どうしてコピーライターになったのか

言葉が好きだから、というのが大きな理由です。それも、子供の頃から読書が大好きでした。よく考えてみたら、小学校に入る前は、毎週母が地区センターに連れて行ってくれてました。そこで本を借りて読むのが好きだったなぁと。「本を読みなさい」と言われた記憶はないけれど、自分の時間を削ってでも図書館に連れて行き、本に触れる機会を作ってくれていました。「やさしいあくま」「かいけつゾロリ」「バムとケロ」「パパ、お月様とって」など。借りた本は文字通りどこにでも持ち込んで、一日中読んでいました。おかげさまで言葉に触れるのが好きになり、今の仕事にも繋がっているのかな。お母さん、ありがとう。なんだか、書きながらウルっと来てしまいました。笑

お母さんも、私も好きでよく読んでた本。

コピーライターも日本語教師も、正解を求めながら言葉に向き合う仕事。

コピーライターはクライアントワーク、日本語教師は正しくて実用的な日本語を教える仕事です。どちらも行き着く先には「正解」があります。日本語教師は言わずもがなですが、コピーライターも自分の好きなコピーだけを書くような、アーティストではありません。クライアントの要望を叶え、消費者を動かして購買を促せるアイディアを求めてコピー開発をするのです。

詩人、作詞家、作家、脚本家などに憧れた時期もありますが、多分、本格的に目指すことはないでしょう。どこかで正解を探しがちな性格だと自覚してるからです。自分の考えを表現して、それが社会にピタッとはまって、仕事として成り立ってるアーティストの方々は、本当にすごいと思います。

退職時、上司の「理解できる」のひと言に救われた

上司にひとしきり、これからやりたい事があり、退職を希望しているという旨を話した後に、「今までは言葉を軸に、クライアント・消費者に向き合ってきた。これからは言葉を軸に、社会に貢献していくのね。理解できる選択。」と言われました。

キャリアチェンジには少なからず迷いもあったので、この言葉を聞いた時に、私の選択を初めて全肯定してもらえた気がして、心が軽くなりました。というか、泣きました。そうだ。私はビジネスがしたかったわけじゃない。誰かのためになると、実感できる仕事がしたかったんだと。最善の選択をとる努力を怠らなくてよかったーと思ったと同時に、退職をすんなり受け入れてくれた周りの理解にとても感謝しました。

代理店を辞めて、もちろん、ボーナスはないし、芸能人にも会えなくなっちゃったけれど、今の仕事のやりがいには代え難いです。生徒さんが毎週の授業を楽しみにしてくれていたり、やる気マックスで宿題を完成させてきたり、日本人でもわからないような細かいニュアンスの違いを一緒に考えたり、ひらがなしか書けなかったのに、ノート1枚分の日記が書けるようになったり、日常会話ができるようになったり。早く授業したくて、うずうずする日もあります。あ、これは盛りました。

とにかく日本語教師はとても楽しくて大好きな仕事。もっと満足度の高い授業を提供できるように頑張るぞ!と、ここ、noteに誓います。

📷カバー写真
確か、チェコ・テルチにて🇨🇿

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