APP UTokyoの目指すもの
みなさんこんにちは!
APP UTokyoは,新規タンパク質をもっと身近に感じられる社会を目指して,情報収集と情報発信を行なっていきます。今回の記事では,「APPって何?」「なぜ今 Alt Protein (代替タンパク質)なのか?」について,わかりやすく紹介していきます!
APP UTokyoとは?
Alt Protein Project(APP)は,アメリカのNGO・Good Food Institute(GFI)が主催しています。各大学での代替タンパク質の環境をアップデートすることを目的に,世界中の50を超える大学で学生が主体となって,GFIが提供する資料やネットワーキングなどを活かしながら活動しています。APP UTokyoも,日本唯一のAPPに参画する団体として,東大の有志が立ち上げました。
GFIとは?
GFIは,アメリカのシンクタンクで,代替タンパク質を活用して世界のタンパク質需要の問題を解決することをミッションとしています。代替タンパク質に関する研究状況・市場動向・ルール形成環境の情報を収集し,高い信頼性を持って発信し続けています。
代替タンパク質が必要な理由
世界の人口は伸び続けており,また,発展途上国とされてきた国々が経済成長を遂げ,タンパク質の消費量が伸びていることから,2050年までに必要なタンパク質生産量は2倍になると言われています。しかし,既存のタンパク質生産法では,急激な増産に対応するキャパシティがありません。
このような現状に対応するためには,既存のタンパク質生産に加えて,より効率的で大規模なタンパク質生産技術を新たに確率する必要があります。
また,既存の畜産では,家畜伝染病などによる減産や,抗生物質投与による人獣共通感染症病原菌・ウイルスの薬剤耐性獲得,寄生虫などに起因する食中毒などの問題が解決できていません。人が管理した環境で作られる代替タンパク質は,このような私たち人間への脅威を低減させることにもつながるのです。
他にも,アニマルウェルフェアや気候変動などに対する関心が世界的に高まる中,既存のタンパク質生産技術が抱える問題点を解決する方法としても注目されています。
皆さんに理解していただきたいのは,「代替タンパク質は,決して既存のタンパク質生産を駆逐するものではなく,既存のタンパク質生産では解決できない課題を解決する,新たな付加価値を持った新しいタンパク質の選択肢だ」ということです。
代替タンパク質にはどんなものがあるの?
GFIが定義する代替タンパク質には,①ベジミート(いわゆる植物肉),②細胞性食品(いわゆる培養肉),③精密発酵の3つの分類があります。
また,日本で長く愛されてきた豆腐やがんもどき,蟹かまぼこなども,代替タンパク質に含まれるでしょう。近年は,微小藻類や海藻のような"藻類"を用いたタンパク質も注目されています。
ベジミート
大豆などを利用してタンパク質を作る技術です。大豆を用いてハンバーグを作る技術などがあります。
細胞性食品
細胞を成長培地に入れ,体内で起こっている細胞の成長反応を体外で起こしてあげることによって,動物を介することなく肉を作り上げる技術です。
精密発酵
合成生物学やゲノム工学と呼ばれるバイオテクノロジーを活かして,微生物などに特定のタンパク質を作らせる技術です。乳製品に必要なタンパク質を作る技術などがあります。
このページではとても書き表せないほどの奥深い分野です。後日より詳細な情報を共有していきます。
一緒に活動しましょう!
まだまだ新しい代替タンパク質の分野。新しいことがしたい!お肉が好き!という人,積極的に申し込んでみてください!!
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