【要約】人は聞き方が9割 (松永茂久)
・「人に好かれる聞き方のコツ」を教えてくれる本。
話し上手になる必要はないのである。話すことばかり考えていると、もう片方の聞くという大切な行為を忘れてしまう。
人は本来、自分が話したい生き物である。
→話させ上手な人になろう!
①人は安心感をくれる人を好きになる
人が一番必要としているものは、「安心感」である。
日本人は元来、老後の不安、職場の悩みなど、安全第一の不安体質な民族
→よって「安心感」を求める
だからこそ、「安心感」を与えることは、人に好かれることに対する一番の近道である
どうすれば安心感を与えられる?→人の話をちゃんと聞くことである!
②積極的にうなずくこと
もう一度言うが、ほぼすべての人が、話したがりである。
自分のことを認めてほしい、わかってほしいという欲求を強く持っている ex) 職場や学校であった面白い出来事などを誰かに聞いてほしい!
→ということは、多くの人が話を聞いてくれる人を求めている
そして、安心感を与える、具体的な具体的なテクニックとして「うなずき」がある。
「うなずき」には、あなたを肯定している、支持しているというメッセージが込められている。ポジティブなメッセージが伝わる。
→よって安心感が伝わる、話しやすい、私はここにいていいんだといったような感情を抱かせる
簡単なことであるがこれこそが安心感を与える最強のスキルである。
意外とできていない人が多い!
③聞く人にはいいことがいっぱいある
・語彙力が少なくて済む
→聞くだけであるから語彙力が必要ない。尚且つしっかりと聞くことで情報のインプットが増え、相手の感情が読めるようになってくる。失言が減り相手を不快にさせるリスクが減る。自分にない考え方を聞くことで、人生の幅が広がる。
・勝手に周囲の評価が上がる
→人は本能的にゆっくり、どっしりしたものにカリスマ性を感じる生き物である。早口でまくし立てる人よりも、相手の話をどっしり受け入れながら聞く人の方が、魅力を感じるのである。
④相手を否定しない
話を聞くときは、相手に嫌われないことが大切である。
具体的スキル
・「それは違うと言わないこと」
人は様々な価値観を持っているものである
→よって、自分と違う価値観を持っている人に対して、「それは間違っているよ!」と言いたくなってしまう。
しかし、ここで間違っているのではなく、「自分とは違う」と捉えるべきである。
→相手との価値観の違いを理解するということが嫌われない聞き方のコツである
⑤話す相手と競わないこと
人は誰でも相手より優位に立ちたいと考えるものである。しかし、その考えは、人に好かれない。
es) ビジネス用語などの横文字を使ったりする人
ただのかっこつけであり、マウンティングをとったりな言動は、尊敬されることはまずない。
⑥さえぎらない、話を変えないこと
・「ところで話が全く変わるんだけど」、と話を割り込んで変えるのはNGである。
→違う話題に移るときは、その話に区切りがついてからが望ましい。
何かを話している最中に話題が変わると、一番言いたかったことが言えないなどもやもやしたり、話奪われたと嫌な気分になるのは想像できる。
どうしても意見が言いたいときは、「そうなんだ」、「うんうん」など相槌を打ち、そのうえで「ちょっと聞いても良い」など話の流れに沿った質問につなげることが大切である。
・「でも」という接続詞はあまり使わない方がよい
→相手を否定する内容につながることが多いからである。コミュニケーションがうまくいかなくなる。
⑦ここだけの話はしない、漏らさない
・人に嫌われたくないのなら、「ここだけの話」を漏らすことは絶対にしてはいけない
人はどうしても自分だけで抱えきれない悩みを人に話したくなってしまう。
→もし秘密の話を聞いてしまったら、必ず自分で止めて、墓場まで持って行こう。
もし自分が話してしまうと、思わぬ尾ひれがついて、変なカタチで漏らしたとされ、信頼できない人認定されてしまう
話す側も、ここだけの話とか、他人の秘密を話すのはやめること。
→まず、そんな人信用できないから。相手にこの人、自分の悪口も言っているんじゃないかと思われてしまう。
⑧聞くだけで救われる人がいる
・聞いてくれる人がたった一人でもいることで、救われる人がいる。
→今まで生きてきた中でつらかったこと、理不尽なこと、孤独を感じたことそうした時期は誰にでもある。
その時に話を聞いてくれて、味方になってくれて人は、あとから考えると本当にありがたい存在であると感じる。
人は、つらいこと、悲しいことがあったときに、一人でも話を聞いてくれる人がいれば、安心感をもらえて、前進することができる。
話を聞いてあげることで与えることができる安心感は、想像以上に大きな力になるのである!
まとめ
・人は安心感をくれる人を好きになる
・積極的にうなずく
・聞く人には良いことがいっぱいある
・相手を否定しない
・話す相手と競わない
・さえぎらない、話を変えない
・ここだけの話はしない、漏らさない
・聞くだけで救われる人がいる
松永茂久氏:作家でベストセラー「人は話し方が9割」の著書である。発売後まもなく大ヒットとなり、ビジネス書として長く支持されています。彼の書籍は、ビジネスに限らず日常生活でも役立つアドバイスが多く、多くの読者から共感を得ています。
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