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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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『無人島からの裏切り脱出ゲーム』制作秘話

2024年3月20日、野いちごジュニア文庫様より『無人島からの裏切り脱出ゲーム』を上梓しました。
ありがたいことに完全書き下ろしでの刊行となりました。
ジャンルは児童書のホラーであり、デスゲームものです。
今回は作品の制作の裏話などを語っていきます。
物語のネタバレにならないように気をつけて本文を書きますが、気になる方は作品を読んでからこの記事を読むのがいいかも。

野いちごジュニア文庫公式ページよりためし読みもできます(宣伝だよ!)

物語の舞台

物語の舞台は言わずもがなタイトルにもある通りの無人島です。
構想当初から閉鎖された環境でのデスゲームを書きたいと思っていたので、舞台は無人島になりました。はじめに思いついた島の名前が本当にある島と近い名前になっちゃって、名前をつけるのにけっこう苦労しました。

構想を考えているときにやたらとココナッツをカットする動画(というかタイの屋台系動画)を見るのにハマっていて、それでなんとなく「舞台は南の島がいいな」「できるなら南の島の環境を活かしたデスゲームものが書きたいな」となり、アイディアを膨らませていくことになりました。

動画はこういうの。なんかついつい見ちゃう。今も時々見てる。

ゲームを考える

ゲームはバトルロイヤル系ゲーム「フォートナ〇ト」の世界のイメージも取り入れつつ、実際にあるレクリエーション、オリジナルのゲーム、心理戦などを盛り込みつつ7つのゲームを考えました。
デスゲーム系の話ってこのゲームのルール作りが大変です。
しかも複雑なものだと文章が冗長になりやすいし、わかりやすすぎても子どもたちは退屈になって楽しんでもらえないし……と色々頭を悩ませました。

簡単にゲーム紹介します。

①背中合わせ鬼
ペアを作ることで鬼にタッチされなくなる特殊ルール鬼ごっこです。
仲間外れを作る、もしくは生かしたい人を選択できるゲームです。

②宝探しゲーム
参加者それぞれに設定された「お宝」を探すゲーム。
自分のを見つけることもできるけれど、別に他人の物を見つけたってかまいません。

③魚とりゲーム
デスゲームで魚とりを入れるやつ、どこにいるんだ!
私です。さすがにデスゲームで魚釣りさせてるの私くらいだと思う。

④白バラと黒バラゲーム
ふたりのうち、どちらが嘘をついているか当てるゲーム。
はずれたら、負け。

⑤カヤックレース
マングローブ林に流れる川でのカヤックレースです。力を合わせた体力勝負だけど……?

⑥イバラゲーム
真実を明かし、真実を暴くなかで、誰を生贄にするのかを決めるゲーム。
完全オリジナルゲームで、特に気に入っている設定です。
できるならまた何かで使いたい~。

⑦サバイバルゲーム
シンプルかつ、一番恐ろしいゲーム。殺し合い。
本当の攻略法は…。

ゲーム外でのこと

サバイバル要素もあるので、たき火や釣りなどの要素も入れました。
けっこうな参考資料を読みながら書いたけど、楽しかった~!
物語のなかでは数行しか出ないような技術だけど、複数の資料を参考にして書いて矛盾が出ないようにしました。
現実ではそうそううまくいかないこともあるんだけど、ヒーローの零士という子は有能でしてね。笑

実際に島にも行った

物語の設定を作るのに移動シーンもあるし、設定上の地図とかも作りました。(ちなみにこれ熱心に作ってたんですが、あとから見たら東西南北の位置が狂ってて本文を急いで直した)(しかも東西南北間違っている状態で編集さんに渡していた)

実際の大きさとか島を歩く感じとかを体験したくて、近くの島まで行ってみました。さすがに南の島に行くほどのお金はかけられなかった。

愛知県 日間賀島

作品ではバラのモニュメントがあるんですが、ここはタコのモニュメントでした。赤いし似たようなもんです🐙

エモいブランコ

めちゃエモい写真撮れるスポットもあったんですが、本編には一切でてきません。すごくこの日は暑くて、南の島でデスゲームなんてしてたら子どもたちにはきついだろうな~なんて考えたり。綺麗な自然のなかで頭の中は殺し合いでいっぱいです。物騒。
島を急いで移動してみたり、海からの空気とか風とか、たくさんメモしました。
実際に行ったから書けた場面がたくさんあります。

その結果、前回の刊行からちょうど1年くらい経っちゃいましたが無事に刊行できて本当に良かったです!

まとめ

  1. デスゲームものはゲームを考えるのが大変。

  2. 物語の舞台になるところに近い場所は行ってみたほうがいい。

  3. タイの屋台に出てくるフルーツ、見たことのない果物多すぎて笑う。いつか行ってみたいし食べてみたい。

本日はここまで。
全部を書いたわけじゃないので、いつかまた何かを書くかもしれません。
記事を読んでいただき、ありがとうございました🐝

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蜂賀三月
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