宇津木善生

大阪府在住の釣具メーカー経営。50歳を迎えるにあたり、自身の考えや気になったトピックスをマイペースに書いていこうと思う。 趣味は釣り、旅、道具、酒を飲むため料理を作る。http://www.apiajapan.com

宇津木善生

大阪府在住の釣具メーカー経営。50歳を迎えるにあたり、自身の考えや気になったトピックスをマイペースに書いていこうと思う。 趣味は釣り、旅、道具、酒を飲むため料理を作る。http://www.apiajapan.com

最近の記事

GRANDAGE ATLAS 序章

宇津木です。noteの更新はずいぶん久しぶりになってしまった。 前回の更新はFoojin’Zの発売に間に合わせようと思っていたので、2月くらいだったか。その間は何をしていたかというと、基本的には開発ばかりやっていた。 アピアを創業して24年になるが、製品のベースラインが変わる節目のようなものが何度かあった。新しい素材や工場との出会いであったり、新しいアイデアを思いついたことがきっかけになったこともあった。前回の節目はFoojin’ADを発売した2011年で、フラッグシップモ

    • Foojin'Z CRAZY CARRY 108MH

      宇津木です。 俺がアピアテスターの中で、一番付き合いが長いのはRED中村だ。知り合ったのは23年前、俺がジギングに傾倒してTILEOというチームを作っていた時のメンバーが、同僚で紹介したい人がいると言うことで知り合ったのが中村祐介だった。 中村くんははじめから特別だった。最初の釣行会でいきなりJGFAの日本記録となる34kgのカンパチをバスロッドで仕留め、周囲を驚かせた。彼とはその後奄美やトカラ、小笠原や北海道などに行き、二人ともいくつかのJGFAの日本記録を作った。当時同行

      • Foojin'Z HIGH ROLLER 103ML

        宇津木です。5代目Foojin’Zの開発を着手しはじめた頃、社内では呼称をFoojin’ADにしたいという意見があった。Foojin’ADは10年間続いたシリーズで、ADからアピアを知ったという人も多いだろう。そこでアピアのレジェンドプロ3人の意見も聞いてみることにした。 濱本さん「どっちも有りやなぁ。強いて言えばADかな。でもゼータも愛着あるしな。」 RED「ゼータ。フラッグシップモデルを作るんならゼータでしょ。」 村岡さん「フラッグシップならゼータですね。」 村岡さんは

        • Foojin'Z MONSTER BREAK 98H

          宇津木です。いよいよFoojin'Zの詳細がホームページとCM動画で公開された。 一つの製品が開発スタートから製品発表に至るまで、とても多くの工程を経ることとなる。今回のFoojin'Zに至っては、これまでよりも一層多くの方にご協力を得ることができました。この場を借りて感謝と御礼を申し上げます。 さてホームページは公開されたが、現在は来月発刊予定のFoojin'Zカタログを製作中だ。だがこのブログで書いてあるような、俺目線の内容はもちろん書いていない。というか内容自体が他の

          Foojin'Z GENEROUS 94M

          宇津木です。日本各地に出ていた緊急事態宣言だが、どうやら今日にも延長される見通しとのことだ。行動が制限され、人によってはストレスマネージメントのコントロールが大変だと思うが、一刻も早くこの状況が終息に向かうことを願うばかりだ。 5代目Foojin'Zの紹介も折り返しを迎え、いよいよ6アイテム目となる。まだまだ今年リリースを控える紹介したいアイテムはたくさんあるので、早くゼータ篇を終わらせないと。 シーバスフィッシングを9割方こなすロッドアピアのフラッグシップモデルは歴代、

          Foojin'Z GENEROUS 94M

          Foojin'Z BEAST BRAWL 93MH [BORON]

          宇津木です。昨日アメリカの新大統領にジョー・バイデン氏が正式に就任した。今回は結構すったもんだがあったがそれとは別に、俺が一番興味を惹かれたのはいつものことだがアメリカ国民の大統領選の盛り上がりである。日本とは違い国民投票だからか、盛り上がりが半端なくお祭りと変わらない。いや、大阪もつい先日都構想の住民投票があった。自分の票が直接的に白黒を付けるという点ではそんなに変わらない。だが正直大阪都構想で盛り上がったのは選挙が終わってからである。その理由は大方の予想を覆した結果になっ

          Foojin'Z BEAST BRAWL 93MH [BORON]

          Foojin'Z LAST RESORT 90H

          宇津木です。俺はとても太りやすく、だいたい3年おきに7〜8kg減量して体重を調整している。調整後はいつも「もう太らないぞ」と思うのだが、酒が大好き、食べることも大好きなので3年後には毎度同じことを繰り返している。性格的にサステナブルな生活で体重を維持するより、期間を設けて落としたほうが楽なので、おそらくこのサイクルを変えることは難しいだろう。というわけでまた増えた体重を落とす日々が始まった。 今回はFoojin'Z LAST RESORT 90Hを紹介したい。スペックからも

          Foojin'Z LAST RESORT 90H

          Foojin'Z URBAN DINO 90ML

          宇津木です。本格的な寒さとなってきた今日この頃、先日大阪市内でも久々に雪が降った。自宅からこんなに降った雪を見るのって何年ぶりだろう。 今回は5代目Foojin'Zの中で唯一の港湾特化モデル「アーバンディーノ90ML」をピックアップしたい。 Foojin'Z URBAN DINO 90MLとは? Length:9’0” Lure:5-32g Line:MAX PE#1.5 標準自重:140g  Material:TORAYCA M40X/T1100G/M46J/M40J

          Foojin'Z URBAN DINO 90ML

          Foojin'Z TESTAMATTA 88MH

          宇津木です。今回はFoojin'Zラインナップ紹介第2段として、スモールプラグからビッグベイトまで非常に汎用性の高いランカーハントモデル、テスタマッタ88MHをピックアップしたい。 Foojin'Z TESTAMATTA 88MHとは? Length:8’8” Lure:8-56g Line:MAX PE#2.5 標準自重:160g  Material:TORAYCA M40X/T1100G/M40J Guide:チタンフレームTORZITE & SiC-S Joint:

          Foojin'Z TESTAMATTA 88MH

          Foojin'Z NATURAL SEVEN 77MH

          宇津木です。2021年が10日ほど過ぎましたが、新年あけましておめでとうございます。 1月10日前後には毎年今宮戎に参拝する。俺は大阪人なので、この行事で1年の仕事の始まりを実感するのだ。だが今年はいつも通りとはいかないようだ。さてどうするかな。 では前回予告した通り、新しい5代目Foojin'Zのラインナップを順に紹介していきたい。なおこのブログではカタログやホームページに掲載する文章とは違った視点で紹介しようと思う。第1回は濱本さんプロデュースのナチュラルセブン。Fo

          Foojin'Z NATURAL SEVEN 77MH

          5代目Foojin'Zの仕様

          宇津木です。ようやく開発の着地を迎えた5代目Foojin’Z。やはり最大のトピックはダイレクトに性能に関わるカーボン素材「M40X」と「T1100G」ということになる。ブランクは車に例えるならまさに”エンジン”だ。 脱・4軸カーボンアピアでは2010年発売の、3代目Foojin’Zから採用していた「4軸カーボン」。10年にわたりアピアのフラッグシップの象徴であったが、今回の5代目Foojin’Zから4軸カーボンは採用していない。 カーボンブランクは高弾性の素材に寄せるとハリ

          5代目Foojin'Zの仕様

          Foojin'Z 5th Generation〜先端カーボンへの挑戦

          宇津木です。 前回、開発から長いテスト期間を経て、カーボン素材が航空機(ボーイング787)に採用された話をした。先日俺も787ダッシュ8に搭乗した。現在JALの羽田−伊丹間はこの機体が多くフライトしており、この区間を利用される方は当たる確率が高い。787はボディ全体にカーボン素材(T800S)が搭載されているのだが、その前にまず、ボーイング777の尾翼にカーボン素材が採用されて高評価を受け、それが787への採用に繋がっている。 ボディ全体をカーボンで軽量化することで燃費効率は

          Foojin'Z 5th Generation〜先端カーボンへの挑戦

          昨年から進行しているプロジェクト"Foojin'Z"とはどういったものなのか?

          宇津木です。 世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、日本にも第2波と思わせる状況が続いている。2020年の正月には誰も想像できなかった事象が、世界の各地で起こっているのが現実だ。しかしこの先も人々が生活していく中では経済活動を止めるわけにはいかず、少なくともこの先数年はウイズコロナ時代の生活様式に、自分自身をアダプトさせることが求められるはずだ。 実際働き方や周囲を取り巻く環境が刻々と変化する状況で、ついに俺も今月50の大台を迎える。このように世界が大変革の真っ最中であろうと、

          昨年から進行しているプロジェクト"Foojin'Z"とはどういったものなのか?