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バスケ選手&コーチ必見!これで膝の靱帯のケガのリスクを減らせます〈理由編〉
どうしたら膝のケガをしないで済むか?
どうしたら膝の痛みを減らせるか?
イントロダクション
一度でも膝のケガをしたことのある、痛みを抱えたことのあるバスケ選手なら、悩む問題だと思います。
今回の記事では、何回かに分けて膝の靱帯のケガのリスクを減らすために必要なことを書きたいと思います。
この記事シリーズを読むとわかること↓
・膝に負担がかかる理由
・膝の負担を減らすために必要な要素
・膝に負担がかからないように、トレーニングで意識すること
それでは見ていきましょう。
ちょっと仕事させすぎじゃない?
端的に言ってしまいます。膝に負担がかかる理由、それは、
膝を動かし過ぎているからです。
つまりは仕事のしすぎ。
膝というのは本来
・曲がる
・伸ばす
という二つの動きしかできません。これに対し、膝に痛みを抱えたり、ケガをしたことがある人は本来膝が動かない方向に動かしてしまっていることが多いです。
その方向とは膝のお皿(膝蓋骨)を正面から見た時に太ももの骨とスネの骨(大腿骨と脛骨)が(だいたい)一直線にはならない方向。
この方向は、本来膝を動かしたくない方向です。動いてほしくないので靱帯で動きを制限しています。
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代表的な靱帯は
・前十字靭帯
・内側側副靱帯
・外側側副靱帯
・膝蓋靱帯
です。
膝が本来動かない方向に動くと、これらの靱帯のいづれかに過剰に負担がかかります。その方向に動いてほしくないからです。
動きすぎるとどうなるか?
最悪、完全断裂します。
特に、前十字靭帯や内側側副靱帯の断裂シーンを見ると膝が内に入り過ぎてしまっています。本来はその方向への動きを前十字靭帯や内側側副靱帯が押さえているのですが、プレイ中は走ったり、止まったりと大きな力がかかった状態で膝が内に入ったりするので靱帯でも支えきれないことが多いのです。
結果、靭帯が伸びるか、切れます。
膝に、本来するべき仕事以上のことをやらせるのはやめましょう。
パワハラです。
一緒に働いてくれなきゃ辛いよ
膝は曲げ伸ばししかできないと書きました。
ただしこれにも例外があります。
それは股関節の動きを伴わない場合。
股関節の動きを伴わない膝の曲げ伸ばしは、膝の関節に多大なる負担をかけます。
特に膝の屈曲。
膝を曲げるときに股関節も一緒に曲がると、膝が曲がり過ぎてしまうことを制限してくれます。
バスケットやサッカー、アメフトなどいろんなスポーツで基本姿勢と言われうものがあります。
それらの姿勢は程度の差はあれ、股関節がしっかり曲がった上で膝が曲がっている姿勢を理想とされます。
股関節が適度に曲がることにより、お尻やもも裏の筋肉たちが働いて膝が過度に曲がり過ぎないようになっています。
股関節が適切に曲がった姿勢というのはその後に動き出すのに股関節の動きに関連する筋群を使って大きい力が出しやすくなります。
しかし、これが股関節が適切に曲がらず、膝だけが曲がった状態だとどうなるでしょうか?
股関節の角度が浅いため、股関節の筋群(大臀筋やハムストリングス、内転筋群など)の筋肉は使いにくい状態です。
ではどこが頑張って働いて膝が過度に曲がるのを防いでいるか?
それは、もも前についている大腿四頭筋。
ここが頑張らざるを得なくなってくるのです。
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大腿四頭筋が過剰に頑張ると、その引っ張る力というのは最終的に膝蓋靱帯に伝わり、付着部である脛骨の上部にかかります。
大腿四頭筋の引っ張る力が過度にかかりすぎると膝のお皿の周辺や付着部である脛骨の上部に痛みが生じます。
本来であれば、お尻、もも裏など股関節の伸展(=脚を後ろに下げる動き)に関わる筋肉たちも働いて膝が過度に曲がり過ぎないように押さえてくれます。
でも、股関節が適度に曲がっていないせいでそれらの筋肉たちは働きづらい。
結果、メインで働くのは大腿四頭筋。
そして大腿四頭筋が働きすぎると付着部である脛骨の上部か、お皿の周囲に痛みが出てくるというわけです。
なので、膝が本来持っている「曲がる・伸ばす」の働きは股関節の動きと一緒に行われるのが理想です。
パートナーですよ。
まとめ
膝の靱帯のケガのリスクを減らすシリーズ、第一弾は「なぜ膝に負担がかかるのか?」理由の考察でした。
理由としては
膝を本来動かない方向に動かしてしまっている
股関節の動きが伴っていない
という二つを挙げました。
思い当たることはありましたでしょうか?
次回は、膝の負担を減らすのに必要な要素を記事に挙げたいと思いますので楽しみしていてください。
ではまた!
参考記事
次の記事まで待てず、早く膝の怪我を予防する 方法を知りたい方は、過去に行ったこちらのセミナーの記事を参考にしてみてください。
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妻のブログ
関節調整スペシャリストとして、大手フィットネスクラブで50店舗中No.1の売上を叩き出したノウハウ、接客スキルなどについて書かれています。