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新年の目標を建てられないあなたへ【キャリア哲学】
こんにちは。
キャリアの悩みを哲学で解決する事業をしているたつろーといいます。
年が明けてしばらく経ちましたが、皆さんは今年の目標を立てましたか?
もしかすると、「今年こそは〇〇を達成しよう」「もっと自分を成長させたい」と意気込んでいる人もいれば、目標について考えることに少し疲れてしまった人もいるかもしれません。
しかし、ここであえて問いたいと思います。
「目標を立てることは本当に大事なことなのか?」
目標を立てることを強要する世界
最近、目標を立てることが当たり前のように求められる風潮があると感じませんか?
新年になれば「今年の抱負」を問われる
仕事では四半期ごとの目標設定を義務付けられる
プライベートでも、「ゴールは何?」と会話の中で尋ねられる
こういった場面、皆さんも経験があるのではないでしょうか。
もちろん、目標を持つことが悪いわけではありません。目標があることで前に進めたり、努力の指針を得られたりすることもあるでしょう。
でも、正直に言います。
僕はこの目標を立てる文化に違和感を覚えてきました。
たとえば、こんなふうに思ったことはありませんか?
「目標って言われても、何を目標にしたらいいのか分からない」
「未来を想像するのが苦手だから、目標なんて考えたくない」
「みんなが目標を立てているから自分も立てなきゃと思うけど、なんだか無理をしている気がする」
僕も同じです。
目標を立てなきゃダメだ、自分に目標がないなんて恥ずかしい、と思い込んで、無理やり目標を作ったことも何度もありました。
そんな僕が、一冊の本に出会いました。それが『目的への抵抗』です。
『目的への抵抗』が教えてくれたこと
『目的への抵抗』という本をご存知ですか?この本を読んだとき、目から鱗が落ちるような気持ちになりました。
本書には、次のようなことが書かれています。
目標や目的が人間を縛り付け、自由を奪うことがある。
僕たちは「目標を持て」「ゴールを設定しろ」という社会の言説に知らず知らずのうちに影響を受けています。
そして、それに従わなければならないと感じてしまう。なぜなら、目標を持たない自分には価値がないと思わされるからです。
でも、それは本当に正しいのでしょうか?
この本を通して、僕は自分が目標に対して抱いていた違和感の正体に気づきました。それは、**「自由がなくなることへの抵抗感」**です。
目標を立てることによって、逆に自分が縛られてしまう。目標に向かって努力する自分は美しいけれど、その一方で、目標がない状態の自分を否定する社会の空気に息苦しさを感じていたのです。
目標がなくてもいい
だからこそ、僕は言いたい。
目標が作れないなら、無理に作らなくてもいい。
目標を持たないことは、決して劣っているわけではありません。むしろ、目標がない状態だからこそ見える景色や感じられることがたくさんあるのです。
そもそも、こうして毎日を生きて、何かを感じ、こうして文章を読んでいる。それだけでも素晴らしいことだと思いませんか?
私たちは「目標がない自分には価値がない」と思い込んでしまうことがあります。でも、そうではありません。
いまここにいるという事実そのものを肯定すること。
これが、僕たちが忘れがちな大切なことだと思うのです。
目標の代わりに考えてみること
目標を立てないと何か物足りない気がする人もいるかもしれません。その場合、目標ではなく「日々の心地よさ」や「自分の満足感」に目を向けてみるのはどうでしょう?
たとえば、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
今日一日で嬉しかったことは?
最近、自分がリラックスできた瞬間は?
自分が心地よく感じる時間はどんなとき?
これらの問いは、目標を設定するのとは違い、今この瞬間の自分を大切にする感覚を育ててくれます。
そして、その感覚が日々の生活を少しずつ豊かにしてくれるのです。
最後に
目標を立てることが好きな人もいれば、そうではない人もいます。
どちらが良いとか悪いとかではありません。大切なのは、自分にとって心地よい生き方を見つけることです。
目標を持つことでモチベーションが上がる人もいれば、目標に縛られずに自由に生きることで幸せを感じられる人もいます。
だからこそ、もし「目標がない自分」に悩んでいるなら、安心してください。
あなたはそのままで大丈夫です。
目標に囚われず、いまこの瞬間の自分を楽しむ。それができるようになれば、きっと新しい景色が見えてくるはずです。
今日という日をどうか大切に。