同じ映像を見ても、思い浮かぶものは人それぞれ。昭和の8ミリフィルムを通して今の時代を考えるワークショップの記録、「SIは見た」を公開中!
世田谷区内から集まった8ミリフィルムの映像を元に「私たちは今、どんな時代を生きているのか」を考える活動「サンデー・インタビュアーズ」。活動の記録を「SIは見た」というシリーズにして公開しています。note記事での掲載のほか、世田谷区の文化施設、生活工房の「生活工房アレコレ2021 8ミリフィルム常設上映」コーナーにもハンドアウトが設置されています。ぜひご覧ください。
第4日曜日にあつまり、はなす
東京アートポイント計画のプロジェクトのひとつ「移動する中心|GAYA」で行っているプログラム「サンデー・インタビュアーズ」。世田谷区内から集まった8ミリフィルムの映像を元に、「みる」「はなす」「きく」などのワークをしながら、自分たちの生きる時代を考える活動です。
毎月第4日曜日にはオンラインでメンバーが集い、数十年前の日常を映した映像を観たり、話し合ったり、活動日の合間に知ったこと・調べたことなどをシェアしたりするワークショップを実施しています。
同じ映像を観ても、皆の印象に残るような場面もあれば、ある特定の場面や映り込むモノに注目するメンバー、自身の幼少の記憶を思い出すメンバーもいます。とある家族の1シーンを通じて、メンバーそれぞれが生きてきた家族や生活、社会のシーンが浮かび上がり、シーンとシーンが結びつき、たくさんの「歴史」が可視化されていくような時間です。
▲2020年度の活動の様子
「SIは見た」をつくってみた!
そんなワークショップの様子を、どう記録し、共有したら面白いか?とプロジェクトの事務局が考えてつくったのが、「SIは見た」。ワークショップのなかでメンバーから出てきたことばを、映像のキャプチャと共に紹介していくコンテンツシリーズです。
「家族の一大イベントとして「海」に行くことが多く、プールのほうが気軽に行けた記憶多い」
「鶴岡八幡例大祭、木々がこんもりと緑にあふれている。ぼくは東京で生まれてすぐに逗子に移り住んだので、鶴岡八幡宮もなじみ深いところ。この映像はぼくが生まれる5年前。八幡様はこんなに緑に囲まれていたのかと新鮮な驚き。自分には緑に囲まれている印象は薄い」
メンバーのことばとともに、8ミリフィルムの映像を観ることで、皆さんも様々な出来事が思い浮かぶのではないでしょうか。
「SIは見た」は、note記事で公開している他、世田谷文化生活情報センター生活工房の「生活工房アレコレ2021 8ミリフィルム常設上映」コーナーにもハンドアウトが設置されています。ぜひご覧ください!
▼SIは見た No.29『京王プール』の場合
昭和36年の夏の映像を観ながら、ロスジェネ世代のメンバーはどんなことを語ったのでしょうか?
▼SIは見た No.41『流鏑馬』の場合
鎌倉鶴岡八幡宮で毎年9月に実施される例大祭での流鏑馬。今の風景と異なるところ、同じところは。