25歳の頃の日記
馬鹿な客に、女なんだから結婚して子どもを産むのが一番いいだろと言われた。こんなのがまだ令和の時代に、それもこの日本の大都市東京にいるのか。参ったな。
結婚にも子どもにも執着がない。25歳だからそろそろ…という感覚もない。結婚したくなったらするかもしれないし、出産したけりゃ70歳になろうが私は出産する。
現状わたしはわたしの面倒を見るだけで精一杯だ。あれもこれも欲しがるし、あれもこれも捨てたがる。最近はクローゼットや写真フォルダを一掃した。そんなのも、雑誌の占いを読んだからだ。悪い空気を溜めないようにとかなんとかって、そんなの乙女座に限った話じゃないだろうと思いつつ、今はこの状況が変わるかもしれないのなら何でも実行してしまう。店のベンジャミンを枯らしたことは、すごく悪いことだったかもしれない、調べたら、ベンジャミンは幸福をもたらすって云われてる木だったから。あとはYouTubeのタロット占いを見る頻度が増えた。"あの人のあなたへの本音"を画面越しに全く知らない他人から聞かされる。"彼は貴方のことを本当に大事に思っている"という占い師の声を3度も戻して再生した。そもそも大事に思われてるんだったらわたしはこの動画に辿り着いていない。気休めでもいいから私はなにかにすがりたい。
今はすべてのことがどん詰まってる気がする。
つぎの課題はベンジャミンを生き返らすことだなと、それでものんきに寿司を食う。