なんだか疲れてしまった。 付き合ってる男が、私がしぬほど憎んでいる女と浮気している場面に遭遇した。という夢をみた。 どういう意味があるのか夢占いをしたら、もう私の心が彼から離れていることの暗示らしい。そう。そうかもしれない。4年という月日が経ちあまりに長い倦怠期を迎えている。 突如現れた男とも1年になる。好きだと毎日言われてきた。結婚したいとも言われた。なんだかそれもいいかと投げやりな気持ちになる。 どちらも稼ぐ才能に溢れていて、魅力的だけど、わたしは何も持っていなくてニコニ
だーりんと焼肉に行って思った。この人はいつもわたしのために素晴らしい焼き加減で一番美味しいところを食べさせてくれて、サラダも冷麺もなにもかも美味しいところを取り分けてくれて、当たり前のようにお会計も済ませてくれて、わたしの話も全部聞いてくれて話したことも忘れない。でも、私たちはいつまでも恋人同士でそれ以上にはならない。それが辛いのか、嬉しいのか、もはや分からない。 いつか結婚なんてしたくない。自分のために洗濯をして自分のために風呂の湯を溜めて自分のためにレモンサワーを開けたい
馬鹿な客に、女なんだから結婚して子どもを産むのが一番いいだろと言われた。こんなのがまだ令和の時代に、それもこの日本の大都市東京にいるのか。参ったな。 結婚にも子どもにも執着がない。25歳だからそろそろ…という感覚もない。結婚したくなったらするかもしれないし、出産したけりゃ70歳になろうが私は出産する。 現状わたしはわたしの面倒を見るだけで精一杯だ。あれもこれも欲しがるし、あれもこれも捨てたがる。最近はクローゼットや写真フォルダを一掃した。そんなのも、雑誌の占いを読んだからだ。
最寄り駅におりて、ガールズバーやスナックが立ち並ぶ路地を横目に、帰ってきたくなかったと思っていた。道端に落ちるコーヒーの空き缶やコーラのペットボトルがおかえりなさいと私に言う。ひとりになった瞬間にいつもこの街は惨めに映る。 白いパンプスにできた細かい傷や、イヤリングの金具の痛みが、今になって主張を始める。 さっきまでの公園の緑も、夕日の朱色と金も、渋谷に広がる光の筋も、ラーメン屋の壁のべたつきさえも、現実じゃなかったような気がする。 帰りの電車に揺られながら、だんだんと引き戻
結婚したいと思ったこともあるけど、それは恋人がいたから思っただけのことで、1人では思いようがない。 だけど、結婚したいなーって多くの独身は言う。そんな相手がいないのに結婚したい気持ちだけが生まれるっていうのは、なんか、宝くじを買ってないのに宝くじ当たれって願ってることと同じような気がする。 わたしは、有効期限が過ぎたか過ぎてないか分からない宝くじを、大当たりだって願いながら一枚だけ持っている。 どっちだっていい。期限が切れてようが切れてなかろうが。捨てようが捨てなかろうが。
関内の駅はすっかり変わっていた。重い足どりで降りた階段はエスカレーターになっていた。何度も足を踏み外そうと思った。改札も新しくなっていた。 駅を出てすぐのビル地下にあるスーパー、"あおば"に入る。濡れたレタスの匂い、鳥の血の匂い、階段のすぐ横にある女子トイレで恐怖のあまり嘔吐する私。 昌吾さんは怒ると本当に恐ろしかった。 昌吾さんはいつも私に期待してくれていた。可愛がり、怒った。そうして私は役に立ちたいと常に思った。 買ってこいと言われた魚の目をいつまでも
2023年。今年の目標は?という質問が胸をえぐる。まだ6日しか経っていないのにもう私には不穏な空気が漂っている。去年の年末の疲労や考え出したどうしようもないネガティヴが、そのまま持ち越されてしまった。 だから、2023年はこうします♡とか、こんな1年になるといいな⭐︎という明るい目標や願望を掲げたインスタの投稿を見るのが無性に辛い。他人が、がんばろうという熱意を一番持ってしまうこの1月という月は本当に憂鬱だ。(4月もそう) 生きる希望に満ち溢れることや、未来を心待ちにすること