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#ネタバレ 映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
2000年作品
十字架
2002/7/19 7:10 by 未登録ユーザ さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
私はこの映画を映画館で観た。本当に衝撃的な秀作だったけれども、あまり好みではなかったので,それ以後遠ざかっていた。
しかし当時から胸に引っかかっていたシーンがあるので、それを最後に記しておきたいと思う。どなたかがすでに書かれている事だったらお許し頂きたい。
それは主人公の彼女が死刑になるところだ。
うまく執行できないので,彼女の背中に木の棒を背負わせる。
あれを見た時「十字架」の暗喩だと思った。
だとしたらこれはキリスト教徒の受難物語になる。
目が不自由なのは信仰の不足を嘆くシーンか。映画「アザーズ」でも描いている様に、キリスト教は光と闇の宗教だからだ。
母が子の目を心配する愛情と、キリストが人々に注ぐ愛情を重ねて表現しているのか。
そして母が死刑(殉教・信仰の極み)に達した時、
母の願いは叶うのである。
追記 2022.9.24 ( お借りした画像は )
キーワード「ダンサー」でご縁がありました。レコードプレーヤー惹かれました。ダンサーも可愛いです。そのままでも良かったのですが、少しUPし、上下してみました。ありがとうございました。
追記Ⅱ 2023.11.24 ( ブレインストーミング )
映画は、500人の観客に上映すれば、500通りの解釈がうまれます。ですから他人の意見を批判し始めたら行きつく所はバトルロワイヤルだと思います。この作品は、特に賛否両論ありました。
でも、確かブレインストーミングという名の、良い意見発表の方法がありました。そのルールは、皆が意見を言って良いけれど、他人の意見を批判してはならないというものです。
言論の自由にも知恵が要りますね。
気持ち良く掲示板を利用したいと思います。
(それでも気になる正しい解釈について)
映画には観客の数ほど解釈が生まれますが、それとは関わりなく、映画監督自身のオリジナル解釈が存在するようです。私が思うには、それは映画のパンフレットにも、雑誌にも,監督インタビューからも、ほとんど見ることが出来ません。知りたい人は自力でそれを見つけるほかなさそうです。
私の考えている方法は、映画が「騙し絵的な重構造」になっていることを知ること。そして、映画を読むことです。 どこか、かすかに違和感のある部分を探して、そこから夢想するように深層へ潜るのです。これは、映画を観ることとは別次元のことです。私には読める自信はありませんが、いつも、読みたいとは思っています。
( 映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」2001/1/27 by 未登録ユーザ まちのひ〔さくらんぼの旧HN〕のレビューより加筆・転載 )
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)