#ネタバレ 映画「イエスタデイ」
「イエスタデイ」
2019年作品
「自然は芸術を模倣する」
2019/10/14 16:47 by さくらんぼ(修正あり)
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
いろいろなアーティストの伝記映画を観ました。
多くは、「出世をして、大金持ちにもなったけれど、愛を失って哀しい」みたいなお話でした。
しかし、今ひとつ食い足りなかったのです。
「物語としての魅力が乏しい」ことも一つの理由でしょう。
ところで、この映画「イエスタデイ」。
これは実話ではありません。
しかし、創作であるがゆえに、物語の自由があり、それがビートルズの名曲と相まって、良質の伝記映画に宿る魅力が際立っているのです。
そういう意味で、これは最高の伝記映画の一本。
主人公の、「うれし、かなしい人生」が心に沁みる117分でした。
エンドロール、大音量の「ヘイ・ジュード」にも感動。
★★★★☆
追記 ( 映画「ロッキー」 )
2019/10/14 16:51 by さくらんぼ
を連想しました。
オマージュかどうかは、現段階では良く分かりません。
追記Ⅱ ( 天の声 )
2019/10/14 17:10 by さくらんぼ
私には才能がないし、アーティストでもないので、こんなことを言うのはいけないのかもしれませんが…。
モーツァルトのような大音楽家でも、作曲をする時には、「天から降りてくるインスピレーションを受けて、それを書きとめるだけ」、みたいな話を聞いたことがあります。
いや、インスピレーションを書きとめることが出来ること自体が、大きな才能と言って良いのかもしれません。
お叱りを受けるかもしれませんが、ならば優れたアーティストはすべて、ある意味、受信機なのかもしれませんね。
この主人公だけでなく。
追記Ⅲ 2022.3.1 ( 芸術は天から降ってくるもの )
TV放送を観て分かったことがありました。
エジソンが電球を発明したのは有名な話ですが、エジソンが誕生していなかったとしたら、この世は闇だったのでしょうか。いや、そうではないでしょう。エジソンがいなければ、他の誰かが発明していたはずです。アインシュタインの相対性理論も同じように、他の誰かが発見していたでしょう。
この映画「イエスタディ」も、ビートルズがいなければ、正確には「不世出」だったのなら、他の誰かによって、ビートルズの芸術は発見されるはずというお話だと思いました。
つまり自然の中に在る芸術は、Aさんが発見しなければ、Bさんが発見していただろうという映画の仮説です。けっして世に埋もれることなく。
それを、意外にも主人公の差し歯を使って記号化していました。そして、差し歯のような家並み、ギターのプレゼントなどもそうだと思います。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)