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#ネタバレ 映画「ギルバート・グレイプ」

「ギルバート・グレイプ」
1993年 アメリカ
2022.10.8

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

「誰か有名俳優が出ている名作」ぐらいの予備知識しかありませんでしたが、いざ観て見ると稀に見る作品であることが分かりました。

並の映画2本分ぐらいの濃さはあります。

それに、子役時代のレオナルド・ディカプリオさんの演技が、まさに「天才子役の見本」状態なのです。

そして兄役には名優ジョニー・ディップさん。

この二人の演技合戦を見るだけでも元が取れるというもの。

ストーリーもからみぐあいが良くできており、「アメリカ映画=単純」と思っている方がいらしたら、ぜひお勧めします。

(追記) 2022.10.8 ( お借りした画像は )

キーワード「トラック」でご縁がありました。劇中で主人公たちが乗っていたクルマやキャンピングカーのつもりでしたが、競技場のトラックの方が美しかったので決めました。そのままでも良かったのですが、少しだけアップして上下・左右しました。ありがとうございました。

大会の時、あのようなトラックでジョギングしたことがありますが、滑り止めにゴムチップが埋め込まれているような感触(本当にそうかは分かりません)で、足が滑りにくいために、土なら滑ることでやわらげられていた着地ショックが、膝に来るような気がして・・・私には、土・芝生・ウッドチップあたりが好みでした。

(追記Ⅱ) 2022.10.8 ( 見世物 )

この作品の主題は「見世物」かもしれません。

誕生日の子供が友だちを招いてパーティを開けるのは、集まってくる人たちが主人公に敬意や好意(と言うのは大げさかも知れませんが)を持っているからだと思います。

罪を犯した人の門前にマスコミが集まるのは敬意や好意からではないでしょう。だから、罪人だけでなく、家族も傷つき苦しむのです。

この映画はその辺りの微妙な線引きを見せてくれました。

夫が死んでから過食症になり、村でも有数の美女だと言われていたのに、今は満足に動けないほど太ってしまった妻。彼女は人目を避けて家に籠っています。

しかし、知的障害のある子供が給水塔に上り、見世物にもなって警察に捕まると、「子どもを返せ!」と、わが身のことは我慢して警察署に乗りこむのです。その迫力に警察も負けてしまい、釈放します。

その話を聞いた兄の恋人は、「(敬意や好意がわき)ぜひ、お母さんに会いたい」と兄に願い出ます。決して見世物を観たいのではなく。

最初、母は渋っていました。でも、兄の説得で会う事にしたのです。

このあたりは、主題が良く出ているエピソードの一つだと思います。


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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