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#ネタバレ 映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
1984年作品
ある意味「マスクをした」人たち
2021/10/10 9:43 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

ジム・ジャームッシュさんは好きな監督です。

しかし、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」というタイトルは昔から知っていても、映画を観たのは初めてでした。

字面からもっとカラフルな作品かと思っていましたが、モノクロでざらついた映像の、タイトルを知らなければ、振り向かなかったかもしれないような地味な小品でした。

映画のせいではありませんが、いつものように前半少し眠ってしまいました。内容が3部作になっていますが、完全に見たのは後半2.5部作分ぐらいでしょうか。

喜劇という事でしたが、俗に言う喜劇とは違うようです。なんとなく「世の中そんなもんだよ」とうそぶいてみたくなる「さむさがここちよい!?」作品です。

★★★★

追記 ( 「女優のブレイクタイム」 ) 
2021/10/11 6:31 by さくらんぼ

ジム・ジャームッシュ監督の作品としては、映画「ミステリー・トレイン」、映画「ゴースト・ドッグ」の2作品はTVで観ました。もう細部は忘れてしまいましたが。

映画「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」、映画「 ブロークン・フラワーズ」、映画「パターソン」、映画「カーマイン・ストリート・ギター」は映画館で観ました。レビューも書きました(未掲載のものは順次掲載する予定です)。

こうやって思い出してみると、多くの作品で共通したカラーが感じられました。

今回の映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に近い感じがしたのは、映画「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」という10分オムニバスの中の、「女優のブレイクタイム」というワンピースです。

どちらも「この場所に心が無い」物語のように思います。

私はエドワード・ホッパーの絵画が好きです。私の感じている世界にも寂寥感があるからです。そして、この三者は似た者同士のような気もしました。

追記Ⅱ ( 映画「護られなかった者たちへ」 ) 
2021/10/12 20:10 by さくらんぼ

フロリダについたら、同行の男二人は遊びに行ってしまいました。置いてきぼりを食った16歳のいとこエヴァは、一人さみしく土産物店でおしゃれなストローハットを買います。

その帽子をかぶって海岸通りを歩いていると、同じ帽子をかぶった麻薬の売人と勘違いされ、あやしい男から大金を渡されるのです。「私は違う」という間もなく男は消えてしまったので、エヴァはそれを持ち逃げすることにしました。

このエピソード、帽子や服という記号だけで実態を見ていない男は、この映画の象徴的な存在ですね。

ふと、映画「護られなかった者たちへ」の社会福祉事務所を思い出しました。逆に、あちらは記号で判断してお金(生活保護費)を渡さなかったのですが。

追記Ⅱ 2022.8.7 ( お借りした画像は )

キーワード「帽子」でご縁がありました。パステルカラーで良い雰囲気ですね。少し上下しました。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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