#ネタバレ TV「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」
「パワハラ」「大人しい人は怖い」
人気TV番組「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の第48回放送文化基金賞(永野芽郁さんはこの役で演技賞も受賞)おめでとうございます。
( 以下は、「今週までのパレット」等の過去ログに書きためた「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の記事を、まとめて加筆再掲したものです。並べただけで、断片的でまとまりのない構成ですがお許しください。)
新人教育で、昔からの方法が通用しなくなってしまったようだが、本当にそれで良いのか
この「ハコヅメ」は、第1話では藤先輩がパワハラで交番に飛ばされてきたという噂で始まり、最終話でもパワハラというキーワードで感動させました。
ドラマ全体を通しての主題は「パワハラ」のような気がします。
一番の象徴は、ヒロインがなった警察官という存在です。
住民にとって、正直少々おっかない存在ではありますが、ありがたい存在でもあります。
昨今は、新人教育の在り方について、昔からの方法が通用しなくなってしまったようですが、本当にそれで良いのか。
警察官のような厳しさも時には必要ではないのか。
それをパワハラと言うのか。
そんな問題提起をしていたのが、この「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」だったのかもしれません。
親身の指導なのに、よりによってパワハラだと騒ぐような、「あんなバカな子の根性は、私が叩き直してやる」
ハコヅメからは、映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」も連想したのです。
つまり…
最終話のラスト、警察署に退官届を出しに来た先輩・桜しおり(徳永えりさん)が部屋で待っていると、廊下で川合(永野芽郁さん)が大声を出し、ドア越しに藤先輩(戸田恵梨香さん)の悪口を言うのです。
悪口のおもな理由は「パワハラ」です。
( もちろん、悪口は本音ではありません。桜を鼓舞させ、退官届をやめさせるための巧妙な作戦です。 )
すると、ノー天気に親友の悪口を言いふらす川合に我慢できなくなった桜は、「(川合の事を)あんなバカな子の根性は、私が叩き直してやる」と言って飛び出してくるのです。
あのエピソードの中の、藤先輩たちの親身の指導なのに、よりによってパワハラだと騒ぐような、「あんなバカな子の根性は、私が叩き直してやる」というのが、「ハコヅメ」の主題なのだと思いました。
ですから「ハコヅメ」は、
映画「千と千尋の神隠し」の、
大人版のようなところもあると思いました。
おとなしそうな人が一番怖い
TVドラマ「ハコヅメ」第4話、新人・川合の書いた似顔絵ではなかなか犯人が検挙でないため、本部捜査一課の班長・米田はいらだって、皆の前で川合を○○しました。小さくなる川合。
しかし、自分の似顔絵をそっくりに書いてもらった経験のある町山交番所長・伊賀崎は、川合の似顔絵を信じていました。
だから、伊賀崎は次の一手を打ったのです。落ち込んでいる川合に、「この捜査資料、署に返してくれる」と渡し、自分は席を外しました。
当然、川合はじっくりと読みました。そして、たくさんの被害者の無念を感じて、解決のため、もう一度心を閉ざしている被害者の一人に面会しようと決心しました。かつて、その被害者は川合にだけは話をしたことがあったのです。
川合たちが再調査させてくれるよう町山署の副所長・吉野のところへいくと、すでに伊賀崎から「自分が責任を持つ」として話が通してありました。つまり、伊賀崎は「この筋書き」になるよう、最初から密かに計画して、川合に捜査資料を見せたのです。そして、そこまでやる以上、本部捜査一課の班長・米田の反応まで計算済みのはず。
川合たちが行くと、その女性は面会してくれました。そして、有力情報を得たのです。それは逮捕にもつながりました。
こうして、犯人逮捕だけでなく、米田から○○された川合と、〇たくあしらわれた副署長・吉野の○○も果たされたのです。
米田は誰のアドバイスも聞かず一人で指揮していましたが、実は伊賀崎もそうでした。しかも、伊賀崎は米田も駒にしていたのです。「おとなしそうな人が一番怖い」とか言うセリフが入っていましたが、一番怖いのは、本部捜査一課の班長・米田ではなく、腹芸で、知らぬ間に人を動かす、伊賀崎だったのかもしれません。
伊賀崎の腹芸は他にも観られるような気がします。やはり彼は切れ者だったようです。しかし、本部にいても米田のような人たちとは馬が合わず、交番へ逃げてきたのかもしれません。
「私みたいに、嫌な事からは要領よく逃げなさい」
伊賀崎の腹芸にはこんなものもありました。
第2話にの前半に、ラブホテルでの張り込みを嫌がる川合の話があります。
その事件が解決した後、伊賀崎は川合にこう言いました。「私を見てごらん。私はいてもいなくても同じでしょ。遠くの指令車にいただけで、何にもやってないんだから」。
この話は、「私みたいに、嫌な事からは要領よく逃げなさい」という伊賀崎の人生観を、さりげなく伝授したものだと思いました。しかし、伝授はこれだけではありませんでした。
「彼女を救うのが私の役目、その私が一番先に逃げてどうする」
第2話の後半には、イヤリングを落とした女性の話があります。
しかし、イヤリングは盗品でした。女性と同棲している男が窃盗の常習犯で、そうとは知らない女性がプレゼントされたものでした。
さっそく男を逮捕しましたが、他の窃盗の証拠を探すために女性の部屋を捜索することを、川合は拒みました。彼女の幸せを壊すことはしたくなかったようです。そこで伊賀崎の「嫌な事からは逃げろ」という人生観をまねた結果、川合は外で待つことになったのだと思います。
しかし、外で待つ事は、高い視点から全体を俯瞰することにもつながりました。川合は気分が悪くなって婦警に付き添われて出てきた女性を遠くから眺め、「彼女を救うのが私の役目、その私が一番先に逃げてどうする」と、悟ったのです。
多分これも伊賀崎の腹芸でしょう。川合は「下っ端の視点から、指令車の視点に移動して考えることができた」のですから。
その後、川合は女性のアパートに戻り、藤先輩よりもしつこく部屋を捜索したのでした。これからも女性が住むであろう部屋から盗品が出て来て、後々女性が嫌な思いをせずに済むようにと。
いちばん弱そうな川合と桜が、実は一番怖かったという落ちのよう
藤先輩からして、桜しおりのひき逃げ犯を3年間も独自捜査するだけでなく、川合をエサに使って捕まえようとしていましたので、タヌキは伊賀崎だけではありませんでした。
そんな中で鍛えられた川合も、知らぬ間に腹芸ができるようになっていたようです。
最終話のラスト、退官届を出しに来た桜先輩とのエピソードは川合の優れたそれですね。
顛末はすでに書きましたが、そこで怒って飛び出してきたリハビリ休職中の桜しおり、このドラマの警察官でいちばん弱そうな川合と桜が、実は一番怖かったという落ちのようです。
そして、全体の奉仕者である警察官から、逮捕される事があるというのも、「大人しい人は怖い」という事なのでしょう。
このドラマの主題はすでに書きましたが、
今思うと、「おとなしい人は怖い(こんなこともする)」、
と言うのが正解に近いような気がします。
ゴジラを育てたのは人類、役人を育てたのも住民
人類の敵、ゴジラを育てたのは、ほかならぬ人類であるように、
ひよっこ警察官を、おっかないエース刑事に育てたのは、(まだ観てないけれど、たぶん)住民であり、
法律にすがる役人を育てたのも、住民なのです。
「ハコヅメ」の本編映像を観ると、それが分かるような気がします。
ガンバレ、新人の教育係は恩人になることもできる
TVドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』第1話を観ました。
どちらも漫画が原作ですが、同じくTVドラマになった吉岡里帆さんの『健康で文化的な最低限度の生活』(ケンカツ)が小説風の仕上がりなのに対し、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんの『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』は漫画的でした。しかし、なかなか面白かったです。
ケンカツが公務員の実像を(さりげない)映像で見せているのに対し、ハコヅメは(なかなか聞けない)本音のセリフに込めていたように思います。そして、漫画的なハコヅメですが、ラストにはほろりと感動させてくれるストーリーになっていて、また来週も観ようという気分にさせてくれました。
永野芽郁さんの愛らしさは制服で倍増されていますが、このドラマに戸田恵梨香さんの存在感も無くてはならないと思いました。
ベテランの藤聖子(戸田恵梨香さん)が、古巣で自分の後任になった悩める後輩・牧高美穂(西野七瀬さん)も連れて、よく川合麻依(永野芽郁さん)の部屋へ押しかけて女子会をするのは、新しい仕事におびえる後輩が挫折しないよう、見守っているのですね。
仕事は違いますが、同じように、悩める私の青春時代にも、パワハラ気味の先輩もいましたが、見守ってくれる先輩も確かにいて、私は今でもその人たちを恩人だと思っています。
警察官のヒロイン・麻依に恋する青年が取った行動は
TVドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』。
アパートで一人住まいの気弱な青年が、川合麻依(永野芽郁さん)の所へ、ときどき「死ぬ」と電話をかけてきます。その度に慌てて駆けつける麻依。しかし、尋ねてみるとケロッとしていて、ほとんど狂言のようです。
たぶん青年は孤独で話し相手が欲しかったのでしょう。
別のエピソードでは認知症の孤独なおじいさんが出てきますが、二つは相似形のような気がします。
そんな中、仕事で駆けつけてくれた初々しい警察官の麻依に、青年は無意識に恋してしまったのだと思います。仕事上の熱意を、個人的な好意と勘違いした(したかった)のですね。
しかし、麻依は仕事上のお説教をした。「もう、死ぬなどと電話はしないで」と。
青年にとってこれは、「もう、デートに誘わないで」と言っているのに等しいのです。だから、絶望して本気で自殺未遂をした。
つまり、麻依が自殺願望者の引き金を引いたに等しいのです。しかし、それに気づかぬ麻依。
幸い、先輩の聖子が「冗談かもしれないが、私たちはいつも本気でなければいけない」などと言って、窓ガラスを割ってまで侵入して助けます。
そして、このエピソードは、悩める麻衣の部屋に、先輩の藤聖子(戸田恵梨香さん)が、同じように悩める自分の後任女性も誘って、女子会を開くのとも相似形になっていますね。やっぱり先輩の本心に気づかぬ麻依。
(新型コロナのせいもあってか)みんな孤独なのです。
「私たちはいつも本気でなければならない」
それはそうと、吉岡里帆さんのTVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)の第1話にも、ヒロインの所へ電話がかかってきて、いきなり生活保護受給者の自殺騒ぎが出てきました。
この時は、「役人や、親族も含めた周囲の者が、また狂言だ」ということにして、本当に自殺させてしまいました。そう言えば、(ケンカツ)の第1回にも、認知症気味の、こちらはお婆さんが出てきましたね。
今回は「私たちはいつも本気でなければならない」と言ったのは、(ケンカツ)と関連付けられているのでしょうか。現段階でオマージュだと言うつもりはありませんが。
民間人と公務員との間には見えない壁がある、みたいな「微妙な寂しさ」
TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の第2話を観ました。
1話も良かったですが、2話はますます面白かったです。
普通の公務員と警察官とでは、仕事中の気持ちが違うと思いますが、公務員同士、同じ部分も多々あると思います。
例えば、外科医がメスをふるい、銀行員が現金を扱うごとく、他人のプライバシーに深くかかわるという。
勤務時間外にいっしょにイヤリングを探してあげた、友だちになれそうな住民の家に、公務員として捜査に入る。幸せな家庭をぶち壊すのを覚悟で。
弟のように思っていた少年の家に、公務員として検視に入る。感じやすい少年はどう反応するだろうか。
民間人と親しく接しても、民間人と公務員との間には見えない壁があるように感じるときがある、みたいな「微妙な寂しさ」を、同僚同士で慰め合うみたいな世界観が、優しいテーマソングと共に心に沁みました。
警察志望でなくとも、公務員志望の方にはオススメできるドラマです。
この時、麻依は無意識に、聖子は意図的に、色気を使って男性警官をマヒさせていた
第2話は、警察官が疑似カップルを作って、ラブホテルで張り込むお話ですが、入るのを泣きそうなほど嫌がっていた川合麻依(永野芽郁さん)が、捜査に本気になると一人でベッドに上がり、壁に耳をつけています。その後姿に「平気でベッドの上に…女はこわい…」とつぶやく男性警官。
別室では先輩の藤聖子(戸田恵梨香さん)が、ベッドに座り、ドアに聞き耳をつけている男性警官に「昔、あなたの教育係だった頃、あなたが成長していくのが本当に嬉しかった…」とつぶやいて、とろんとした顔で見つめるのです。捜査をやめて彼女の隣に座る彼。
しかし、この時、川合麻依は無意識に、藤聖子は意図的に、色気を使って男性警官をマヒさせていたのです。
その上、二人の女性警官、特に藤聖子の神経はドア音に集中しており、犯人が出る気配を察知すると、すぐに飛び出て確保したのでした。残された男性警官は何が起こったのか分からずポカンと。
藤聖子は、また手柄を挙げたのです。
やはり,女はこわい!?
ヒロイン・川合麻依(永野芽郁さん)は高卒公務員の設定か
人気TVドラマ「ハコヅメ ~たたかう!交番女子~」のヒロイン・川合麻依(永野芽郁さん)は20歳の設定です。
警察学校も出なければなりませんし、年齢的にこちらも高卒公務員の可能性がありますね。
良い先輩に恵まれて幸せ者です。
https://www.ntv.co.jp/hakozume/chart/
仮に彼女が高卒だとしても、警察学校と警察官としての実務で様々な事を学びますから、22歳までの4年間は、大学に行っていたかように成長の時間になるはずです。
そして、これは警察官だけでなく、区役所に職員になっても言えることだと思います。すぐ法律を学び、現場で実戦をしますから。
高卒18歳の新人も、役所という大学で4年間勉強し、22歳には一人前になる
以前、例えば区役所では遅くとも2~3年で一人前になり、すぐ後輩を指導して、5年前後で次の係に去っていくと書きました。
つまり、高卒18歳で配属されたひよっこ新人も、大卒と同じ22歳には一人前になり、自分の両親のような年齢の後輩や、アルバイトを指導する、係で中心的な存在になるのです。
その時、大きな係で職員が20人いる場合、15人ぐらいは後輩になっていることもあります。繁忙期にはアルバイトの大学生が10人ぐらい来ることもあるでしょう。
そのアルバイトの女性が、自分とほぼ同じ年齢なのに20人もの職員の中心的な存在になって、法律に詳しく、職員・アルバイト・住民をもこなしている職員を見て、どう思うでしょうか。自分よりも優秀な人だと思っても不思議ではありません。
公務員の仕事への満足度は低い。安定を求めて公務員になっただけだから当然の帰結。「公務員になる=我慢」なのです。
公務員の仕事への満足度は概して低いと思います。大多数の人は、ただ安定を求めて公務員になったのですから、当然と言えば当然の帰結。「公務員になる=我慢」なのです。ただ、定年までに、その我慢の向こうに微かな喜びを見出せるかどうかです。人気TVドラマ「ハコヅメ ~たたかう!交番女子~」を観れば分かるかも。
公務員からの転職・独立の難しさですが、そもそも公務員になる人の多くはそれを希望していません。安定を求めるという気持ちには終身雇用も入っています。
スキルについては(良くも悪くも)公務員らしさはスキルの内ですし、実践的な法律に詳しくなるのもスキルです。特に法律に関しては、在職中に独学で担当外まで勉強するようにすれば、定年前に税理士とか行政書士とか、そんな資格も夢ではないのではないでしょうか。
特別編は総集編とは似て非なる?ドラマ
人気TV番組「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の特別編その1を観ました。
単なる総集編とは違い、過去の映像、過去にはカットしてあった映像?、ヒロインたち以外で新しく撮影した映像?を巧みに組み合わせ、総集編とは似て非なる?ドラマが出来上がっていました。
もちろん、感動させてくれました。
失礼ながら(これを短時間で作るとは)すごい才能。
追記
やはり新撮もあったようです。
公務員の実地調査と、民間人の配達業務の、居住確認の違い
TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」のある回では、ヒロインの交番に、青年からの「自殺する」という電話がかかってきます。あわてて出動するヒロインと先輩女子。
しかし、アパートについてもドアにカギがかかり、呼んでも反応がありません。何回も狂言電話を受けていたヒロインは、「またか」と言って、先輩に引き返すよう提案するのです。
しかし先輩女子は「冗談かもしれないけれど、私たちはいつだって本気でなければいけないの」と言い、警棒で窓ガラスを割って侵入します。案の定、青年は首をつっていましたが、これで間一髪助かりました。さすが警察官。
同じ公務員でも、例えば市町村役場の調査。
警察のように窓ガラスを割ってまで侵入することは聞いたことがありませんが、電話や郵便では済まない場合も実地調査になることがあります。
その場合、①郵便受けやドアの表札を確認する。②呼び鈴を押す(無い場合は名字を呼ぶ)。③ドアを叩いて名字を呼ぶ。④反応がなく表札も確認できない場合は、両隣の人に居住確認をすることもある。⑤現地で居住確認できない場合は、後ほど管理会社や大家さんに居住確認をする。⑥必要があれば勤務先を含めた再調査をする。⑦(その他)表札がなく留守であっても、アパートの部屋番号等で家が特定できれば不在連絡票を置いてくることもある。
これは一例で、特に④は現在でも行われているのかは知りませんが、このように現地まで行ったからには、本人に会えない場合でも、少なくとも「居住確認」を目指します。
なぜこんな話を書いたかと言えば、ネットで買い物をすると、「自宅にいても不在連絡票が入っていることが多々あった」からです。「家の前で大声で呼んでくれれば聞こえたのに」と思うことがたびたびでした。
なぜ彼らは、「再配達が大変だ」と言いながらも、玄関先で名字を呼ばないのか疑問でしたが、彼等がしているのは公務員の調査ではなく、民間人の配達業務なので、本人や近所からのクレーム(例えば「ウルサイ!」)を、ことのほか気にしているのではないかと、思い至りました。
彼らの仕事も大変です。
追記
市町村役場の調査、ポストの名字を確認するときに、郵便物が見えることがあります。本人あての郵便物が届いていれば、郵便局も本人宅だと認識していると想像できるわけです。
呼ぶときには、しゃがんで(ドア)にある郵便受けのフタを開けて呼ぶこともあります。声が家の中に良く通ります。
戸建てでは、庭から裏に回ってみることもあります。ガラス越しに部屋の中が見えたり(本人が居たり)、裏から呼べば聞こえる事も。
電気メーターの回転状況から不在かどうかを見ることもあります。そのとき電気の配線が切られていることもあります。空き家です。
家の全体の雰囲気から住民象を想像したり、生活程度や、お店であれば経営状況を推察したりもします。入り口付近に鉢植えのきれいな花が有ったり、逆にゴミ屋敷に近かったり、犬を飼っていても庭が犬の糞だらけになっていることもあります。
公務員の世界では、ああやって、一生にわたり、人は育てて使うもの
ドラマなど見ていると、ブラック企業などでは従業員を使い捨てにするところもあるようです。
しかし、TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」では、20歳のひよっこ警察官であるヒロインを、先輩たちが親身になって育てているのです。
失礼ながら、ヒロインの仕事ぶりでは、とても一人前とは言えません。ブラック企業なら、バカにされ、いじめられて、追い込まれて、退職するか、最悪自殺するのが目に見えるようです。
しかし、若いヒロインは、厳しい仕事だと嘆いてばかりで、あまり自分の幸福に気がついていません。でも、いつの日か、自分にもたくさんの恩人がいたことに気づくのです。その人たちのおかげで、なんとか定年を迎えられたことを。そして、その時には、苦しい日々が懐かしく思い出されるのです。
ドラマのこの設定は、荒唐無稽ではありません。むしろリアルです。少なくとも私が知っている公務員の世界では、ああやって、一生にわたり、人は育てて使うものなのです。
TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」が軟派の秀作なら、TVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)は硬派の秀作
TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」を観て思うのは、これが軟派の秀作なら、同じくTVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)が、硬派の秀作だったという事です。
(ケンカツ)はTV放送当時、視聴率が良くなかったようです。前述したように硬派であり、喜劇的なタッチがほとんどないため、家庭の憩の間が、息苦しくなってしまったのだと思います。しかし、DVD化され、本気で観たい人だけが観るようになると、あらためて秀作であることが評価されていったのでしょう。
(ハコヅメ)では、それを知ってか、それとも原作から喜劇タッチなのか分かりませんが、(ケンカツ)よりもはるかに喜劇になっています。それが人気の理由なのでしょう。
しかし、あらためて両者を比較すると、(ケンカツ)は「TV史に残るほどの」と言っても良いほどの硬派の秀作でした。あれほど公務員をリアルに描いた作品を他に知りません。(ケンカツ)の生真面目は、公務員になろうとする人たち、公務員のリアルを知りたいと思う人たちの、教材としても使えるほどだと思います。
追記
映画「東京物語」(1953年作品)
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(1958年が舞台)
映画「秋刀魚の味」(1962年作品)
同時代を描いた3作品ともリアルだとして評価されていると思いますが、比較すると、小津作品と映画「ALWAYS 三丁目の夕日」ではまったく作風が違いますね。
厳密に言えば、本当のリアルはドキュメンタリーの中にしかないのかもしれません。
しかし、モチーフを加除修正して創作するこれら芸術作品も、リアルではないとまでは言わないと思います。むしろ立ち昇ってくるエッセンスとしてのリアルは、ドキュメンタリーよりも濃密かもしれません。
若手の殉職。幼かった私には同僚の心の痛みは分からなかった
昔、TVドラマ「太陽にほえろ」では、「ジーパン」刑事に代表されるような若手が、ときどき殉職していきました。
しかし、幼かった私には同僚の心の痛みは分かりませんでした。
でも、TVドラマ「ハコヅメ ~たたかう!交番女子~」第6話を観て、ヒロインが交通事故で殉職しそうになった時、一部始終を目撃していた同じ交番勤めの、二人の同僚の気持ちは分かったような気がしました。私も大人になったのでしょう。
ひよっこだったヒロインを一から指導していく段階で、同僚たちは、わが子(妹を)を育てているような気持になって行ったのかもしれません。
伏線として、交通事故で道路に投げ出されて死亡した、赤ちゃんも出てきましたね。
だから、ヒロインがやられた直後の、二人の同僚の言動が沁みました。
藤先輩に至っては、手を挙げて、その為にあの交番にやってきた可能性もありますね。藤先輩は過去にトラウマがありそうです。映画「エイリアン2」のヒロインと同じく、「悪夢から覚めるには悪夢と戦うしかない」のでしょう。
追記
ヒロインがクルマに接触して転んだ直後の、同僚二人、とくに男性警察官の怒りには注目です(ドライバーは平身低頭しているのに)。
怒りの理由は複数でしょうが、その中に同僚が被害者になった事もあるはずです。公務員は法律に従って粛々と仕事をしますが、このドラマのように、決して無感情ではありません。
例えば税金取りでもそうです。彼らが家にやってくるときには、通常、法律的には「もう差し押さえなければならない時期」なのです。
しかし、彼等とて手荒なことは好みません。ですから、滞納者が誠意を持って話をすれば、納付を少し待ってもらえるかもしれません。でも、もし門前払いのようなことをすると、税金取りは原則通り粛々と仕事をするかもしれません。
TVドラマ「HERO」で、検事個人に起訴・不起訴をする権限があるように、税金取りも個人に差し押さえの権限があるのです。
「・・・交番女子~」は楽しく観れました。永野さんも元気に復活で良かったです。
「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」は、さりげなくエロイ
@ TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」は、さりげなくエロイです。
いつかの回では、藤先輩たちはラブホに張り込み、同僚を色気でマヒさせて、そのすきに被疑者を確保しました。そして、エロチックに舌を見せるのです。
前回では、川合が出動するとき、同僚の女性の上着を借り、「女性の匂いがする、背徳の香り」とか言いました。
源が運転するパトカーの助手席に乗ると、腰ではなく脇に吊るした「拳銃が脇に食い込んで痛い」と言ったり、「トイレに行きたい」と言ったり、微妙なセリフがありました。
さらに別シーンでは、こちらに拳銃を向ける被疑者に、川合と源は地面に臥せます。そして、源は川合に「お尻を近づけろ」と言って、川合の拳銃を抜いて、二人とも立ち上がり、犯人に拳銃を構えるのです。
その時、立った川合は、拳銃を構える源に、お尻を突き出したままの格好になりました。
「007」でもそうですが、拳銃は男性器の記号としても登場しますので、アイドル相手に、非常にきわどく、エロイ構図になっていました。
警察官にとって発砲することは失態とされる可能性、出世コースから外れるのを覚悟しなければならない⁉
TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」は、さりげなく痛いです。
藤先輩が被疑者に拳銃を向けます。
被疑者が持っている拳銃はモデルガンの可能性がありますが、確証はありません。
そこで後ろの同僚が藤先輩に声を掛けます。
それによると、(大切な仕事で失敗すると出世に響くのは、公務員も民間人もおなじでしょうが)警察官にとって発砲することは失態とされる可能性があり、出世コースから外れるのを覚悟しなければならないもののようです。
だから、数人の警察官がいる時、発砲する一人は貧乏くじを引くようなもの。なので「おまえは止めろ、撃つ時は俺が撃つ」みたいな、警察官同士の思いやりみたいなものがあるらしいのです。
従来の刑事ドラマには見られなかった視点に少し感動。
あの瞬間の川合は、セリフは後輩でも、気持ちは先輩でいた
TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の最終話を観ました。
すごく良かったです。
喜劇シーンも良かったですし、後半、特に川合(永野芽郁さん)が休職中の先輩・桜しおり(徳永えりさん)にした行動は、泣けました。
私としても、あれは想定外の裏技、こうして書いているだけでも、ティッシュで涙をぬぐったほど。(失礼ながら)ライターさんは天才です。
ますますシーズン2を待望します。
追記
ご承知のとおり、ヒロイン・川合は、「自分は間に合わない半人前の警察官である」と恥じています。
休職中の警察官・桜しおりは、「自分は仕事に失敗して休職し、働けないから皆に迷惑をかけている」と恥じています。だから退職の決意をしたのですね。
桜しおりをクルマで轢いた犯人の男は、娘が警察官をしており、娘を見守るような気持で婦警の守護天使をしていたのに、うっかりその婦警を轢いてしまい、婦警と娘の双方に恥じています。
交番所長・伊賀崎(ムロツヨシさん)は「自分がついていながら、新人の部下を轢き逃げさせてしまった」と恥じています。
そして、藤聖子(戸田恵梨香さん)は、3年間も轢き逃げ犯を独自捜査して逮捕したのに、直後に警察を辞めることにした同期・桜しおりに対して(辞める辞めないは本人が決めることとしながらも、割り切れない)怒りを抱いています。
藤と話してそれを感じた川合は、あの行動に出るのですね。「女性警察官なら励ましより同性の後輩への怒りの方が強い原動力になるかなって」という川合の説明は、藤が川合や桜しおり(同期でも休職中なので後輩みたいな気持ちも起こっている可能性があります)に対する気持ちを感じ取って生まれたセリフだったのかもしれません。
そして、川合もまた先輩の桜しおりに、どこか後輩のような気持を持っていた可能性があります。だから桜しおりに対する気持ちには、先輩に対する敬意と同時に、藤先輩を落胆させたことへの無意識の怒りがあったのでしょう。
それが、あのような行動につながったのだと思います。
あの瞬間の川合は、セリフは桜しおりの後輩でも、気持ちは先輩でいたのでしょう。
追記2
TVドラマの「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)と、「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」。
これは映画「東京物語」と、ほぼ同時期の日本が舞台の映画「ALWAYS 三丁目の夕日」三部作の対比にも似ています。
どちらもすぐれた作品ですが、シリアスで教材的なのは前者で、喜劇タッチで馴染みやすいのは後者だと思います。
TVドラマ「ハコヅメ」は「百合」であるという説
ネットに、TVドラマ「ハコヅメ」は「百合」であるという説がありました。
その方面はよく知らないのでいけませんが、そのような視点で見ると、別のものも見えてきました。
警察官という仕事、そして、あの警察官の制服は、記号で言えば軍服に通じるもので、「男性」だと思います。
公務員は身分を隠し、自分の役所を「会社」と呼ぶ
小説版「トッカン」の冒頭には、「税務署員は自分が勤務している税務署を『うちの会社』と呼ぶ」、みたいなエピソードが書いてありました。
これは市町村役場職員でも同じです。
役所の外で、例えば通勤途上や飲食店で同僚と話すときは、「うちの会社」が多いです。
そして、多分9割の職員は日常的に職員バッチをつけていません。職場の机の奥にでも大切にしまってあります。職員番号が刻印されており、落としたら始末書ものですから。さらに、バッチをつけて自分たちが公務員であることが知られることを嫌っているのです。
おもな理由は公務員バッシングです。
普通の会社員なら話題にも上らない些細な事でも、公務員だというだけで聞き耳をたてられたり、バッシングを受けたり、いろんな意味で差別・迫害されることを心配しているのです。
だからDNAに刻まれた恐怖から逃げるがとく、シャバでは隠れています。
そのような哀しみも、(ハコヅメには)透明なエーテルのように漂っていました。
初陣で川合が成功体験できれば、その自信は、将来のガチンコ勝負にもプラスになる
TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」
ハコヅメロスになって、さっそく第1話を観なおしています。第1話には「空き巣の名人おじさん」が出てきて、藤先輩が「胸をかしてくれませんか」とお願いし、川合に初めての取り調べをさせるエピソードがあります。
この何気ない話の裏側は、最終話を観ると分かる気がしました。ご承知のとおり、藤先輩は同期・桜しおりの轢き逃げ犯逮捕の為、秘密裏に川合を「犯人をおびき寄せるエサ」として使っていました。
という事は、将来、犯人と川合がガチンコ勝負をする可能性があるわけです。その時の予行演習の為に、おそらく似たようなおじさんである空き巣名人を利用したのだと思いました。
藤先輩の見立てでは、この空き巣おじさんは、そんなにガラが悪くなさそう。プライドを刺激すれば素直にしゃべりそうだと踏んだことも川合にやらせた理由かもしれません。
そして、この初陣で川合が成功体験できれば、その自信は、将来のガチンコ勝負にもプラスになると思ったのでしょう。
ある意味、ワクチン接種みたいとも言えますが。
追記
伊賀崎は藤聖子の上を行くミスターパーフェクトなのかも
話しは変わりますが、交番所長・伊賀崎(ムロツヨシさん)。
彼はキャリア組から外れた、さえないおじさん警官のように見えます。何かあると、要領よく楽な担当を確保するようなところがあります。
しかし、部下が困っていると、知らないうちに先回りして、手を打っておくような仕事師のところもあるのです。驚いた部下が「所長は何者?」みたいに言うセリフもあったような気がします。
考えてみると、どちらも「要領が良い」点については同じなので、きっと切れ者なのでしょう。
切れ者だけれど、学歴の問題でキャリアから外れているのか、それとも学歴もあってキャリア組だったけれど、「のんびりが好き」なので、あえて交番勤務に逃げたのかもしれません。実際、公務員にはそんな人もいるのです。
いずれにしても、本当はミスパーフェクト・藤聖子の上を行く、ミスターパーフェクトなのかも。
退官届を止めて「川合の根性を叩き直す」と言ったのは、藤聖子への借りを返したいからか
ところで、TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の最終話ですが、あの時の桜しおりの気持ち、退官届を止めてまで、「川合の根性を叩き直す」と言ったのは、独自捜査で犯人を突き止めてくれた藤聖子への借りを返したい気持ちもあったのかもしれません。
自分は警察にいても役に立たないと思ってやめる決心をしたのだけれど、それだけが心残り。でも、「川合の根性を叩き直す」という仕事をする事で藤聖子への借りを返すことができる、自分も退官せずに済むと思ったら、体中に喜びと力がみなぎってきたのでしょう。
ちなみに、たとえ車いす生活になっても、巨大な警察組織ですから、庶務担当など内部事務の仕事はたくさんあるはずです。だから「現場に出れないこと」さえ受けいれられれば、働いて行けると私は思います。又、りっぱな公務災害ですから、寝たきりで働けなくなっても、警察は保証や年金で一生面倒を見てくれるのではないでしょうか。
ハコヅメにある「秘すれば花」
TVドラマ「 ハコヅメ~たたかう!交番女子~ 」は、極端なほど「心の声がだだもれ」の喜劇です。
しかし、「もれていない心の声」がストーリーを裏打ちしています。
もし後者までだだもれにしたら、お子様ランチになってしまう。
そこが絶妙。「秘すれば花」なのです。
伊賀崎は、子どもには真実の姿を見せているが、職場では隠している⁉
TVドラマ「ハコヅメ」8/11「特別編」の冒頭に、交番での山田と伊賀崎とのコントがあります。
そこに、「今度、町山警察署に勤務する者の子どもたちを職場見学をさせるからよろしく」という副署長からのメールが入り、伊賀崎が狼狽します。
伊賀崎は山田に、「子どもたちには、お父さんは刑事で、捜査一課のエース、警察学校時代はミスターパーフェクトと呼ばれていた」と話してあるので、交番の警察官だと分かるとマズイと言い、山田から「藤先輩かよ」と突っ込まれていました。
それで、山田に(子どもたちにバレないよう)お芝居に協力して欲しいと頼みます。
このエピソードで子どもに言ったことは、伊賀崎の願望のようにも聞こえますが、「さぼりの伊賀崎」とあだ名がつくほど、伊賀崎が楽な担当を求めていることが分かっていますから、これは伊賀崎の願望ではなく、楽に生きるために隠してある真実の姿なのでしょう。
子どもには真実の姿を見せているが、職場では隠しているのだと思います。だから騙しているのは子どもではなく、同僚の方なのかもしれません。
忘れてならないのは、犯人の娘も川合と同年代の警察官をしている点
@ 「 『ハコヅメ』満点、日テレが快挙 」
原作やシナリオ、共演の皆様も良いですが、ヒロイン二人が演技合戦をしていると、再見して思いました。
戸田恵梨香さんの演技のすばらしさは以前から気づいていましたが、永野芽郁さんも負けていません。シリアスからコメディまで、広範囲にわたってです。失礼ながら、それを気づかせてくれた作品でした。
追記
満点(ミスパーフェクト)になった最終話ですが、感動した方が大多数であった半面、一部の方は不満を感じていらしたようです。感想は人さまざまですからそれで良いのですが、私の感想も書かせていただきたいと思います。
犯人を「サイコかも」思わせて、実は普通の人だったという点ですが、以前の回にジェイソンみたいにチェーンソーをふりまわす男も登場したぐらいですから、サイコにするのは簡単な事だったと思います。
しかし、このシナリオではもっと悲惨な話になっています。
物語ではさらっと流していますが、話が悲惨すぎるから「秘すれば花」を選択したのでしょうし、「ハコヅメ」のシナリオの特徴である「心の声は語っても、大切なことは語らない」でもあるのでしょう。
忘れてならないのは、犯人の娘も川合と同年代の警察官をしている点です。
あの娘の将来はどうなるのでしょう。たとえ藤先輩みたいに優秀であったとしても、おそらく出世は難しくなるでしょうし、それ以前に、そのような犯罪者の娘となれば、同僚からの冷たい視線が日常になり、職場が針のむしろになる可能性があります。辞めたいでしょう。しかし、転職しようにも、警察官を辞めた女、身内に犯罪者がいる女、という事で、再就職先を見つけるのも困難になるかも。さらに父との関係も破綻しかねません。そんな娘の将来はどうなるのでしょう。
そして、娘を愛しているがゆえに、逆にそのような地獄に落としてしまった父の苦悩、父の自己嫌悪は、懲役刑を受けただけでは救われないと思います。一生悔いて、一人で生きて行くことになる可能性があります。
追記2
娘を救える人物がいるとしたら、それは被害者である桜でしょう。
ですから、最終話のラスト、川合を指導するために警察を辞めない決心をした桜でしたが、桜が本当に追いかける人物は、後に、川合ではなく加害者の娘になるはずなのです。傷ついたものどうし、桜と加害者の娘が和解し、同じ係で仲良く働く様にでもなれば、その他大勢の同僚が娘に冷たくする理由はほぼ無くなるからです。
そして、その姿を見せる事が、娘の父を救う、数少ない方法のなのかもしれません。
もちろん、このストーリーを現実で行うのは難しいかもしれませんが、桜が「自分にしかできなない仕事、自分の使命だ」と考えれば、あながち不可能ではないと思います。
追記3
もうひとつの「一部の方が不満を感じた理由」は、「ハコヅメ」を「百合」だと思っての事でしょうか、藤先輩と川合のカップルを復帰する桜が壊してしまうという心配ですね。三角関係です。
しかし、藤先輩と川合は、その言葉の通り先輩と後輩です。ペアは後輩を指導するためでもありますね。ならば、藤先輩と桜は同期ですので原則としてペアは組まないはずなのです。私も新人の頃には何度も先輩から注意されたものです。(先輩が怖いから)新人同士で仕事の相談をしていると、「分からんもん同士が相談するな」と。
千原せいじさんの(失礼ながら)素人っぽさが好き
@ 「 千原せいじが『ハコヅメ』でスベり気味…演技派揃いの中、経験不足が浮き彫りに? 」
https://www.cyzo.com/2021/08/post_287547_entry.html
千原せいじさんの(失礼ながら)素人っぽさが好きでした。
サーカスにはピエロが…と言うように、強面ながらも、どこか様になっていないという得難いキャラが最高です。千原さんは登場するだけでも楽しませてくれました。全員が隙のない芝居をするよりも、(重ね重ね失礼ながら)部分的に学芸会的な雰囲気も出て良かったです。
ラーメンの具で言えば、たのしい「鳴門巻き」かな。
追記
私の職場では上司は2~3年で異動するので、在職中に10人以上の上司に仕えました。上司の性格は千差万別で、中には素人っぽい上司もいました。千原さんのお芝居から思い出して懐かしく感じたのも、好感を持てた理由の一つです。
追記 2024.2.13
「新人の家宅捜索」も「後輩を鍛えるのも」心にかすり傷を負う
TV「トッカイ ~不良債権特別回収部~」の追記Ⅶ 2024.2.12 ( 「新人の家宅捜索」も「後輩を鍛えるのも」心にかすり傷を負う )にも、TV「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」のレビュー(冒頭の記事のようなパワハラ関係の話)がありますので、ぜひご覧ください。
追記Ⅱ 2024.4.1
ヘッダーに私の画像をUP
今春私がスマホ撮影した公園の花壇の写真です。
撮影時は快晴でしたが、何と表現したら良いのか、花の色に鮮やかさが足りないようです。影からみると、少し逆光気味だったのかもしれませんね。スマホの小画面で見ると分かりませんが、ノートPCの大画面で見ると少々違和感があります。
先日から懸案の画像の編集ですが、スマホでも可能ですが、ありがたい事に、noteのこのページでも可能な事が分かりました。先ほど少し設定をいじってみましたが、もう少し鮮やかな花壇になりそうです。
現在はオリジナルになっていますが、数日後に編集した画像に修正したいと思います。そのときは又パレットでお知らせしますので、ぜひ覗いてみて下さい。
追記Ⅱ 2024.4.2 ( ヘッダー画像の修正が終わりました )
明るさ+12 シャドウ+100 ビネット+100 彩度+22 で補正
編集が完了しました。ハコヅメ画像も入れ替えました。素人が適当に補正しただけで、理論的な事は何も知らないので、マニアの方から見れば至らないでしょうが、自分としては楽しい時間が過ごせました。これから、少しずつ勉強していきます。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)