#ネタバレ 映画「アトラクション 制圧」
「アトラクション 制圧」
2017年作品
地球ゴマ
2021/8/23 22:12 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
なんとなく宇宙モノが観たくなって、たまたまTV放送されていた映画「アトラクション 制圧」を観ました。ロシアSFということで、ハリウッドとは違う毛色も期待して。
冒頭、部分しか映らぬ大アップで、マザーシップのような宇宙船が写ります。全体像がつかめませんが、なにやら周囲の付属物が複雑な動きをしているようで興味津々。
やがて全体が明らかになった瞬間、
「なんだ地球ゴマか」と、少し落胆しました。
しかし、その巨大な地球ゴマがロシアの都市に落下する特撮は、実写としか思えぬほどスゴイです。
地球ゴマにある周囲の装置がビルに当たって、複雑な破壊をして、落下していくのですが、それが見事に映像化されています。私はそんなにたくさんのSF映画を観ていないのでいけませんが、少なくとも私は、このセンスを第一級だと思いました。
派手なアクションはこれで2/3終わりですが、あとは、見とれるほどの美男・美女の物語が待っています。
ロシアSFの実力を見せつけた一本でした。
★★★☆
追記 ( わかりやすい好印象 )
2021/8/24 9:37 by さくらんぼ
ヒロイン・ユリア(イリーナ・ストラシェンバウムさん)と、宇宙人・ヘイコン(リナール・ムクハメトフさん)が美しい。
ユリアは沢尻エリカさんを少し気弱にしたような感じですし、ヘイコンは若い頃のキアヌ・リーヴスさんを気弱にした感じでしょうか。
ともに初対面の俳優さんですが、わかりやすい好印象で、最後まで観てしまいました。
追記Ⅱ ( 映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」 )
2021/8/24 9:50 by さくらんぼ
ストーリーとしては…
宇宙人の間では、地球は野蛮な星なので、接触が禁止されているようです。でも、禁止されれば覗きたくなるのが(宇宙人の)人情なので、ヘイコンはこっそりやってきたのです。
でも、地球のそばで隕石群に遭遇して故障したうえに、ロシア軍に見つかってミサイル攻撃されて、地球に墜落してしまったわけです。
そんなわけで、宇宙人(一個人)としては、すぐに、こっそり帰りたいのです。
そして、希望通り帰って行くというお話でした。
その素っ気なさが、冒頭の特撮同様に、(たぶん)リアルでした。
しかし、地球に滞在したわずかの間に、地球人の女とプラトニックな恋愛を(初体験)するのです。
その不思議な感覚は、宇宙人が遠い昔に忘れてしまったモノのようでした。
その感覚に目覚めた宇宙人は、600年後に自滅する地球人を、救うか否かという判断の、「プラスの材料になるかもしれない」と、なぐさめの言葉を残していきました。
愛が地球を救うかもしれない点で、ふと、映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を連想しました。あんなにドラマチックではありませんが。
追記Ⅲ ( 初体験はぎこちないもの )
2021/8/24 9:58 by さくらんぼ
映画の冒頭、宇宙船が墜落するとき、ヒロインは恋人とベッドで初体験中でした。
でもビルが一部破壊され、せっかくのチャンスは台無しに。
そして、今度は宇宙人がヒロインにプラトニックな初恋をするのです。
もしかしたら、この映画「アトラクション 制圧」の主題は、初体験かもしれません。
追記Ⅳ ( 地球に行ってはいけない本当の理由 )
2021/8/24 13:08 by さくらんぼ
独裁国家が国民の自由を制限することはよくあることです。国民に自由を与えて他国の方が素晴らしいと知ったら困るからでしょう。
同様に、愛を知らない宇宙人が愛を知ったら、宇宙人の政府としても困ることがあるのかもしれません。
アニメではありませんが、勝敗が逆転して、それこそ国家存亡の危機になりかねませんから。
だから、野蛮であることのみを強調し、地球を接触禁止の星にしたのかも。
とすると、この映画も体制批判なのかもしれませんね。
追記Ⅴ 2022.7.25 ( お借りした画像は )
キーワード「宇宙人」でご縁がありました。ほのぼのする絵ですね。無加工です。ありがとうございました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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