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#ネタバレ 映画「HERO」(2007)

「HERO」(2007)
2007年作品
真実はバランスがとれている
2007/9/29 17:04 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

2つの事件が一つにつながります。

真実は2つの事件をバランス(つじつま)よく結び付けます。

証言に嘘が混じっているときはバランスがとれません。

映画にいく度となく登場する天秤を持った女性像の像、あの意味がなんとなく分かったような気がしました。

追記 ( サラダ ) 
2016/5/30 9:57 by さくらんぼ

なかなか日本海へは行けないので、回転ずしへ行ってきました。美味しくいただきましたが、ふと思ったのです。

「回転ずしには、なぜサラダが無いのか?」。

箸休めに、ターンテーブルにコンビニやスーパーで売っているような「海藻入り小鉢サラダ」を流しても良いし、「サラダバー」があっても良いのでは。三色団子とか、大学イモとか、そんなものも回ってくるのですから、サラダもありだと思うのです。女性客アップにもつながるのでは。

それからお酒、洋酒も欲しいですね。

( これは2016年当時の、行きつけのお店の話です。今はどうでしょうか。)

追記Ⅱ ( 「刑事コロンボ」 ) 
2019/1/6 22:21 by さくらんぼ

久利生公平(木村拓哉さん)は、いつも、よれよれジーンズにダウンジャケットを着ています。特にダウンジャケットが、わりと珍しい茶色なのです。

先日再放送された、綾瀬はるかさんと、中井貴一さんが共演されている「土曜プレミアム ドラマレジェンド HERO特別編」の舞台は夏なのに、そのダウンジャケットが、記号のごとく登場して、いよいよ可能性は高まりました。

だから申し上げますが、「HERO」からは「刑事コロンボ」を連想します。「茶色いダウン」はよれよれジーンズと合わせて「よれよれコート」の記号かもしれません。

久利生が好んで口にする「通販の健康器具」などは、格闘の必要がある「家のかみさん」なのでしょう。

ですから「刑事コロンボ」へのオマージュの可能性もありますが、現時点では良く分かりません。

追記Ⅲ ( 「刑事コロンボ」② ) 
2019/1/8 9:47 by さくらんぼ

>だから申し上げますが、「HERO」からは「刑事コロンボ」を連想します。「茶色いダウン」はよれよれジーンズと合わせて「よれよれコート」の記号かもしれません。(追記Ⅱより)

ぼんやり思いだしましたが、昔、リアルタイムで「土曜プレミアム ドラマレジェンド HERO特別編」を観たときは、久利生の髪が、違和感のある茶髪だったのに好感が持てず、途中で観るのを止めた経緯がありました。

でも、今思うと、あの茶髪もコートのつもりだったのでしょうね。

そして、この特別編、ラストには「茶髪に、茶色いTシャツ」を着て東京に戻って来た久利生がいました。

ますます怪しい。

追記Ⅳ ( けっこう怖いこと ) 
2019/1/8 22:31 by さくらんぼ

>ますます怪しい。(追記Ⅲより)

これは、つまり、「必要がないのに茶色にこだわっている」点で、オマージュであることが濃厚という意味です。

ところで、

「土曜プレミアム ドラマレジェンド HERO特別編」のクライマックスで、「自分は有罪だから、早く起訴してくれ」と言う容疑者に、久利生がしみじみと諭すシーンがあります。

「 検事は、組織としてでなく、個人の権限で、『裁判にかける、かけない』が決められるんです。これって、けっこう怖いことじゃないですか。だから、我々検事は、真剣になっているんです」と(表現は正確ではありません)。

それで思いだいましたが、役所が行う、例えば「銀行預金の差押え」も、組織ではなく、職員個人の権限でも出来るのです。民間の債権回収が、裁判で勝たないと出来ないのに対して、とても強力ですね。

追記Ⅴ ( 世論が敵に回ることもある ) 
2019/1/9 9:14 by さくらんぼ

裁く相手が、人気ある地元の名士だったり、外国人の場合、そこの住民や外国から、検察が非難されることが予想されます。

市町村役場の仕事でも、同様なことが起きることが無いとは言えません。

この映画「土曜プレミアム ドラマレジェンド HERO特別編」には、居酒屋で注文を聞いてもらえなかったり、出前を断られたり、久利生が殴られたりするエピソードが描かれていました。

ちなみに、逆恨みして検事・役人を殴ったらどうなるかは容易に想像できますが、あえて久利生はそうしませんでした。

追記Ⅵ ( だから同僚も職場恋愛してる ) 
2021/8/21 22:37 by さくらんぼ

TVドラマ・第1シーズンの「HERO」を再放送で観ています。

5話でやっと気づいたのですが、

素っ気ない態度に見えて、あれは久留生(木村拓哉さん)が雨宮(松たか子さん)を、静かに口説くストーリーのようですね。少なくとも惚れている。

その視線で1話から観なおすと面白いかもしれません。

追記Ⅶ ( 久留生の告白 ) 
2021/8/22 11:22 by さくらんぼ

私に女心は分かりませんが、それを承知で書くと、雨宮の久留生への第一印象は「とんでもない劣等生だ!」と思います。

しかし第1話の最後、久留生は、事件を同時に二つ解決し、手伝ってくれた警察官にも助言して手柄を上げさせて感謝されたのです。

しかもそれを自慢するわけでもなく、いつものルーチンをしただけのような顔をしているのです。雨宮は久留生の思考についていくだけで精いっぱいだったのに。

だから1割「こいつ何者?」と思うようになりました。まだ惚れてはいないけれど興味はわいてきた。そういったところでしょう。

一方、久留生は…雨宮に一目惚れしているのかもしれません。

しかし、自分を嫌っている女など簡単には口説けません。それこそ返り討ちにあってしまいます。

もしかしたら、久留生が実地調査を好む理由は、9割は仕事に違いありませんが、1割の「雨宮とデートしたい」が混じっているのかもしれません。

雨宮に「メガネを外したら(コンタクトにしたら)」と言うシーンが前半に2~3か所ありましたが、自分を嫌っている女にそんな事を言う男は普通いないと思います。あれは好意の発露かも。

そして第3話あたり、二人が喫茶店でお茶するシーンがあります。

最近、記憶力が衰えていけません。詳細は忘れましたが、事件に関係した話題で、雨宮が突然メガネを外し、恋人同士のように久留生に顔を近づけて、挑発的な事を話します。

雨宮にしてみれば久留生を小バカにしてみたといったところでしょう。

しかし、久留生の心はハッとしたはずです。惚れてる女から艶めかしい行為をされたのですから。

第5話あたりには、久利生と雨宮が事件関係者の経営する旅館へ調査に出かけ、そのままお泊りするエピソードがあります。このお泊りも久留生の口説き計画が一滴混ざっているかもしれません。

そして、その夜二人で雑談している時に、「(婉曲的な表現で)僕は君みたいな女が好きだ」と告白したのです。これは喫茶店で雨宮がしたことへの返礼である可能性があります。

「喫茶店で君は冗談を言ったけど、僕は本気だよ」という。

追記Ⅷ ( 映画「県庁の星」 ) 
2021/8/22 13:59 by さくらんぼ

「実地調査に忍ばせたデートは」、映画「県庁の星」にも出てきました。

三流スーパーの一流パート・二宮(柴咲コウさん)が、猛烈に反発しつつも、ひそかに憧れている県庁の野村(織田裕二さん)を、実地調査に誘います。

実地調査と評して、デパートの屋上で過ごす二人。しかし、二宮にとっては至福の時だったはずです。乙女心を想うと、少し哀しいですが。

追記Ⅸ ( 理屈ではないという理屈 ) 
2021/8/22 16:43 by さくらんぼ

育った世界、住む世界に違いがありすぎる人には、生理的な嫌悪感が起こることがあります。

そこから発生する人間関係のトラブル。

私も含め、そのとき人は理屈で善悪を探ろうとしますが、本質はそこではなく、理屈を超えた、如何ともしがたい生理的な嫌悪感の場合があります。

その「嫌悪感」を「偏見」と置き換えれば、このドラマ「HERO」と映画「県庁の星」は、それを努力で乗り越えようとする人たちの物語、でもあったのかもしれません。

恋バナもそうですし、「県庁の星」での仕事の仕方、「HERO」での有罪・無罪の逆転劇もそうなのでしょう。

追記Ⅹ ( 店のマスターはLGBT!? ) 
2021/8/23 15:20 by さくらんぼ

バーというか、久利生たちが行きつけの店のマスター (田中要次さん)には独特の存在感があります。

たいてい黒っぽい衣装で、皮のパンツをはいて、筋骨流々として、あれはハードゲイの記号ではないでしょうか。

きっと、いかついマスターは美青年の久利生に恋してるのです。しかし、久利生はストレート。

でも、諦めきれないマスターは、映画「初恋のきた道」のヒロインみたいに、料理で恋文を綴っているのです。だから、久利生の好みをリサーチして準備をしておくのでしょう。

マスターも通販のTV番組が好きですが、あれも久利生様のためであり、共通の話題を持つために、自らも勉強しているのでしょう。

この、屈折しながら追いかける姿は、久利生が雨宮を追いかける姿と同じですね。

追記12 2022.7.24 ( TVドラマのレビュー )

この映画「HERO」(2007)は映画館で封切りに観たはずです。共演のイ・ビョンホンさんに記憶がありますが、自由に書いたのでレビューはTVドラマのものになっていますね。TVドラマとしてUPした方が良かったのかもしれません。お許しを。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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