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#ネタバレ 映画「パブリック 図書館の奇跡」

「パブリック 図書館の奇跡」
2018年作品
図書館の中で「地球温暖化」をさけぶ
2020/7/23 16:00 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

とても丁寧に作られています。

主人公のお芝居は、どこかビリー・クリスタルさんを思わせますね。

そのせいもあってか、真剣なお話ですが、ユーモアも漂って、肩が凝りません。

人間ドラマだけで作った映画「ダイ・ハード」みたいな感じもあります。

この作品、老若男女に良いんじゃないでしょうか。

★★★★☆

追記 ( 図書館の中で「地球温暖化」をさけぶ ) 
2020/7/23 16:19 by さくらんぼ

冒頭、シロクマの大きなはく製を図書館の中に飾るエピソードが出てきます。

忘れた頃、映画の終わり近くにも、シロクマはアップになります。

シロクマは主役級に怪しい。

そして、ドラマは記録的な大寒波で図書館に緊急避難したホームレスたちと、リーダー役の図書館員の物語なのです。

( 申し訳ありません。ここらあたり寝てしまいましたので、ストーリーが少し飛んでいますが、映画がつまらないわけではありません。日頃から寝不足の上に、最近は暑くて、さらに寝不足で…。 )

すると、彼らはシロクマなのかもしれません。

ラストには全員がすっ裸になって、突入しようとする警官隊の前に整列します。

シロクマ君たちは暑くなって毛皮を脱いだのでしょうか。

そして、南極(図書館)にはいられないのでしょう。

追記Ⅱ ( 図書館の中で「地球温暖化」をさけぶ ) 
2020/7/24 6:41 by さくらんぼ

この映画「パブリック 図書館の奇跡」は、

映画「未知との遭遇」だったのかもしれません。

そして宇宙人たちが訴えたのは「地球温暖化」なのです。

追記Ⅲ ( 映画「未知との遭遇」 ) 
2020/7/24 11:37 by さくらんぼ

( 映画「未知との遭遇」のネタバレにも触れています。 )

図書館員スチュアートが、ロッカーを開けながら話すシーンがありますが、そのドアには、これ見よがしに「デビルスタワー」みたいな写真が貼ってあるのです。「デビルスタワー」からは映画「未知との遭遇」を連想しました。

ならばUFOはどこかと探したら、出前のピザが、これでもかと出てきました。

( ちなみに、ピザは映画「パラサイト」では、太極旗の中央にある陰陽として登場したようです。チラシなどに「ピザの箱を囲んだ家族の写真」がありますが、全体で太極旗の記号になっています。 )

そして映画「未知との遭遇」で使われた印象的な「5つの音」は、共感覚的に言えば「5粒の葡萄」の感触がなくもありません。ジョン・スタインベックの「怒りの葡萄」が象徴的に出てきましたが、あれと他の歌の総体で「5つの音」を表現していたのでしょうか。

さらに、それらの謎(解釈)をめぐって、外にいるマスコミや図書館関係者が話していました。

停電は、監視カメラをとめるエピソードになっていたのでしょう。

子どもがドアの外を覗くシーンは、裸の男が外を覗くシーンになったのかもしれません。

そしてラスト、裸の男たちと警官隊の遭遇は、まさに「未知との遭遇」です。

つまり、ホームレスだと皆が小ばかにしていたら、実は、連日の図書館通いで、我々よりも進んだ知性を持っていたというオチなのでしょう。

ここまで来ると、シロクマは「未知との遭遇」に出てくる象徴的な白い光でもあったのかもしれない、と思いました。


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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