#ネタバレ 映画「ラストナイト・イン・ソーホー」
「ラストナイト・イン・ソーホー」
2021年作品
(上京したら帰れない)都会は戦場だ
2021/12/15 9:29 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
いきなりダンスシーンで始まるので、ダンサーの映画かと思ったら、ファッションデザイナーのお話でした。出世を夢見て上京してきた女性が、自分の霊感(それも才能)に悩まされるのです。
映画は、その物語をどのような映像センスで見せるかですが、ここには、あふれんばかりの才能がありました。それも、オーバーに言えば、モーツァルトのような、余裕のドライブ感なのです。
あんまり怖くないのも嬉しいです。年末の一本にも良いかもしれません。
★★★★☆
追記 ( 天才も、凡人も )
2021/12/15 10:07 by さくらんぼ
「日本沈没」の田所博士も、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ブラウン博士も、天才ゆえに世間からは理解されず、狂人扱いされていました。
この映画「ラストナイト・イン・ソーホー」の、ファッションデザイナーを夢見るエロイーズ(トーマシン・マッケンジーさん)も、本人もまだ気づかぬ天才であるがゆえに、周囲から浮いて、イジメの対象になっていたようです。
対して、彼女と知り合うサンディ(アニャ・テイラー=ジョイさん)という女性は、歌手を夢見て上京しましたが、どうやら凡人だったようで、生きるために売春せざるを得なくなったようです。そして、売春は彼女の心をむしばんで行きました。
何かの映画にもありましたが、「故郷に帰ったら負け犬になってしまう」都会は、天才にも凡人にも試練の場所なのでしょう。
追記Ⅱ 2022.9.2 ( お借りした画像は )
キーワード「都会」でご縁がありました。美しい色が浮遊する都会の夕暮れですね。そのままでも良かったのですが、少し上下して拡大しました。ありがとうございました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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