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#ネタバレ 映画「僕の彼女はサイボーグ」

「僕の彼女はサイボーグ」
2008年作品
善人も時には悪事をする
2011/2/10 10:17 by さくらんぼ


( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

火の点いたままのタバコが道に落ちているのを見かけることがあります。子どもの頃はそれを踏みつけて消すのがスリルがあって楽しみでしたが、大人になった今は、消しながら、ため息をついています。

タバコの灰が強風に飛び、風下を歩いていた私の目に入ったこともあり、以来、歩きタバコは歓迎しないからです。そのタバコを、火も消さずにポイ捨てするとは困ったことです。

ポイ捨ての瞬間を目撃する機会もありましたが、いずれも中年の男性でした。喫煙マナーの見本となってもおかしくない中年だったことに、少々ショックを受けました。後につづく青少年への悪影響もあるでしょう。

「僕の彼女はサイボーク」には、ビルの上から捨てられたタバコがオイルに引火して大事になってしまうシーンがありました。

ほかにも、この映画には、デパートで靴や衣服の万引きをするシーンから始まり、屋台のリンゴやレストランでの無銭飲食など、善人の悪事、が描かれています。

多分、レストランで銃を乱射した男も、普段は喧嘩も出来ない大人しい男だったのでしょう。大人しいからこそストレスが溜まって、最後には破滅的な行動に出たのかもしれません。

主人公の男もそうです。過去の自分を救うためにサイボーグを送り込むなんて、それは過去を書き換えることなので、タイム・トラベラーのモラルに反するのではないでしょうか。

生身の彼女もそうです。過去の人間と恋に落ち、過去に移住することは、これは、言ってみれば不倫の恋、だったのではないでしょうか。

映画の前半、サイボーグと生身の彼女が交互に登場するところ、生身の彼女の記憶にはサイボーグの記憶がインプットされていて、それが時々顔を出します。その中に、サイボーグの失恋の悲しみが顔をだすのです。それともサイボーグの記憶で翻弄された生身の彼女の感情だったのでしょうか。しずれにしても窓ガラスに投石するのは善人の悪事です。

哀しい映画は好きなので、なかなか面白く鑑賞できました。

★★★★

追記 ( TVドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」 ) 
2021/1/26 10:54 by さくらんぼ

今度映画化されるTVドラマ「奥様は、取り扱い注意」も良さそうですが、綾瀬はるかさんは、映画「僕の彼女はサイボーグ」が一番好きですね。

でも、現在放送中のドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」も面白いです。

このドラマの第一話では、綾瀬はるかさんがノーメイクかと思わせるような薄化粧で登場します。

魅力のアーモンドアイがいっそう細くなり、大きな目の女優さんが多い昨今では、すっぴんを見ているようで、逆に艶めかしく新鮮で魅力的でした。

でも、お化粧は、殺人事件の容疑者・日高(高橋一生さん)と内面が入れ替わった時のために取ってあったのですね。

入れ替わった綾瀬さんは普通!?のお化粧に戻りました。

微妙かつ大胆なお芝居で、内面の入れ替わりも上手に表現されており、なかなか面白いドラマです。

追記

容疑者・日高(高橋一生さん)はLGBTのようですね。

外見が男のままでは男に接近するのに苦労があるかもしれませんが、美女になってしまったのですから、その点ではハードルが下がったのかもしれません。

さっそく彼女の同居人だった男を … 。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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