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#ネタバレ TV 朝ドラ「舞いあがれ!」

2022.11.5

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

まだ始まったばかりですが、とりあえずの感想をUPさせて頂きます。最後まで観たら、違うものになるかもしれませんが。

チャップリンの映画「モダン・タイムス」を、高校生の頃に劇場で観たことがあります。

労働者であるチャップリンが歯車に巻き込まれ(なぜか死なない)、機械の一部分のようになっているシーンは有名ですね。あれは、個人ではなく全体の一部になる事への風刺だったのでしょう。

ひるがえって、NHK朝ドラ「舞いあがれ!」は、個人ではなく全体の一部になる事への賛歌のようです。「逆もまた真なり」。

全体の一部になることは、堕落ではありません。意外と大変な事です。

一枚の歯車にも、一本のネジにも、全体に対する大きな責任がかかります。

その責任を果たさなければ、全体に迷惑が掛かり、飛行機も飛ばない事があるわけです。

仕事を受けた以上、成功させなければなりません。間に合わない社員は会社から整理されるでしょう。

ヒロイン・舞は、幼い頃は自分に自信をつける修行をし、大学で人力飛行機のサークルに入ってからは、プロジェクトの一員になる重みを背負う修行をしているわけです。

このように、ヒロインは段階的に生きる自信をつけていきますが、この自信は、就職、結婚、出産、など、人生の諸々の成功へと繋がって行くのだと思います。

(追記) 2022.11.5 ( お借りした画像は )

キーワード「自転車」でご縁がありました。私もスポーツ車に凝った時期があります。あのようなコースを楽しみたいですね。無加工です。ありがとうございました。

追記Ⅱ 2022.11.9 ( トレーニングを続けると3カ月後に壁が来る )

私は25歳ごろにジョギングを始めました。正直言って学生時代はスポーツは嫌いでしたが、それは学生時代のスポーツは対戦競技・団体競技が多かったからだと、後になって分かりました。私の性格ではジョギングとかアーチェリーとか、禅にも通じるような静かな個人競技がフィットしていたのです。

就職して一日机で事務をし、昼休みには喫茶店で座って過ごす生活に耐えられなくなった私は、いつも喫茶店の窓から外を見て「走りたい」と思っていました。そして、とうとう帰宅後に走り始めました。大げさに言えば本能に逆らえなかったのです。

前述したように、それまではスポーツに無縁でしたが、いきなりジョガー、ランナー、レーサーを目指すようになったわけです。最初は連続して300メーター走れませんでしたが、最終的には10~15キロ、1時間ぐらい走れるようになりました。でも、そこで膝を痛め、近所の外科にも行きましたが、有効的な治療も出来ず、引退することになりました。今はウオーキング専門です。

その頃、本で学んだ事ですが、人はトレーニングすれば3か月間ぐらいは記録が向上するのだそうです。しかし、その辺りで限界が来る。ちょうど私も3か月で体重が8キロ減り、ひざを痛めました。

夕方走って、疲労は一晩寝ても回復せず、翌日はふらふらで仕事に行きました。夕方になってやっと回復し、また走って疲労するの繰り返し。自転車操業を連想しましたから、やはり、その辺りが限界だったのでしょう。あの青春は昨日のようです。年金生活者になったことが嘘みたい。

ひるがえってヒロインの舞は、期限まで2カ月しかない状態でトレーニングに入りました。舞が成功したのは、2か月という短期限が、もしかしたら、逆に味方した可能性も…と思ったのです。

ちなみに、スポーツ医学も日進月歩でしょう。皆さまは私を参考にせず、最新情報をさがしてください。

追記Ⅲ 2022.12・13 ( 命を預ける客は適性のない者に操縦してもらいたくない )

朝ドラ「舞いあがれ!」は、CG等の特撮も使っているとはいえ、飛行機が出て来ることで、朝ドラの枠を超えたスケールの大きなドラマになっていますね。舞ちゃんが操縦する時の真剣なまなざしには本物感があります。初めてソロフライトをした時に、「・・・一人で飛んでる」と半分呆然としていた舞ちゃんの気持ちが、飛べない私にも、分かるような気がします。

ところで、舞ちゃんたちは実地試験に合格しても、同期の一人が不合格で退学になりました。試験の前には舞ちゃんが心配し、教官に「なんとかしてあげて」みたいなトーンで詰め寄るシーンもありました。

それに対する教官の返事は、「適正のない者を試験で落とすのも私の仕事だ」みたいなものでした。落胆する舞ちゃん。同期の人たちが同じことを言うと、「あんたまで教官と同じような事を言う」と、顔をしかめました。

しかし、飛行機の客の立場になれば、命を預けるのだから、適性のない者には操縦してもらいたくないわけです。舞ちゃんの考えには、その大事な部分が欠落しているように見えます。同期だからと、みんなで支え合うのはけっこうですが、それは翼の片方に過ぎません。

追記Ⅳ 2022.12.13 ( アマチュア無線のコールサインを連想 )

舞ちゃんたちが訓練飛行しているセスナ機には、「JA0〇〇〇」と、アマチュア無線のコールサインに似た言葉が書いてあります。

(航空機の事は知りませんので)この機会にアマチュア無線を説明すれば、

最初のJAは日本を表し、以下、JH、JR、JE…と続きます。原則、これで先輩・後輩が分かります。

次の0は地域番号で信州を表します。これは1~0まであり、東京は関東の1、名古屋は東海の2に、大阪は近畿の3になります。

○○○の部分にはアルファベットが順番に入ります。

ですから、例えば「こちらJA1○○○ポータブル7」というコールサインが
聞こえたら、「関東地方で免許を受けた大先輩が、東北地方へ移動して発信している」と分かります。

( ちなみに、近年はコールサインが不足し始め、無線をやめた大先輩のコールサインを新人に再度割り当てる事もあるようです。しかし、無線をやめたとはいえ、一度は個人名同様に使ったコールサインを、見知らぬ人が使っているのを無線機で聞いた本人はもちろんのこと、懐かしいあの人が出ていると誤解して反応した友人・知人も、それが他人だと分かった場合、微妙な気持ちになるのではないでしょうか。そして、正規の再交付なのに不法無線局と誤解されることが無いのかも、少し心配になります。)

そして、舞ちゃんたちはJA0○○〇をジュリエット・アルファ・ゼロ・○○○とマイクで話しますが、あれはフォネティックコードと呼ばれ、聞き間違いを防ぐために使う無線用語です。舞ちゃんの○○○が何だったか忘れましたが、もちろん○○○もフォネティックコードで送信します。

又、あいうえお にも和文通話表があり、あさひのあ、いろはのい、うえののう、えいがのえ、おおさかのお・・・と送信します。

私は20代でこれらを学びました。仕事場での有線電話の時も(伝えにくい場面で)使いたかったですが、普通の職場で使うと浮いてしまいそうで、恥ずかしかった覚えがあります。かといって、使えば効率的なのが分かっているのに使わないのもなんですし、いつも微妙な気持ちでした。やはり、私は電話が苦手です。


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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