
#ネタバレ 映画「東京マリーゴールド」
「東京マリーゴールド 」
2001年作品
続、なかなか
2001/5/26 9:32 by 未登録ユーザ さくらんぼ (修正あり)
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
「なっちゃん」が映画の中で、時々つぶやく様にハミングしていた(口笛だったかな)歌は、昔、森山良子さんの歌で、「さとうきび畑」だと思った。この歌は、「戦争で父を失った子どもが歌う反戦歌」だった。いつまでもその悲しみを忘れない歌だった・・・
映画の公式ホームページ等によれば、これはダメ男を描いた映画だとのことだが、むしろ実は、例えば高倉 健さんに代表されるような古いタイプのいい男が、この映画の主人公の役どころだと思った。彼はいつまでも一人の女性を忘れられないのである。そこに、現代っ子の「なっちゃん」がからむのである。・・・
追記 ( テレビにて・・・ )
2002/6/9 10:14 by 未登録ユーザ さくらんぼ
映画は映画館で観るものだと思っている。スペクタクルアクションは当然の事、繊細なドラマはなおさらである。ただ、経済的にも体力的にも辛いので、観賞は原則一回勝負。今観た映画の記憶をしぼりだし感想を書く。
そんな私が映画「東京マリーゴールド」のDVDソフトを買った。実は先日、部屋の模様替えで、テレビとステレオを並べてみたのだ。簡易ホームシアターの完成である。それで古いビデオを見てみたら凄い迫力。「映画は音でも凄くなる」のを思い出した。やはりホームシアターは良い。進化した本格的なホームシアターセットを買い求めれば最高だが、それができなくても、家にあるステレオとテレビを並べて楽しめばまったく別世界が出現する。
映画館でしっかりと映画を観て、その後DVDを購入し、生涯その作品とお付き合いしたい。しかし、一つ心配事がある。いつまでDVDのハードは生産されるのだろうか、日進月歩のこの世界。コレクションしたDVDを、若き日の想い出として、いつまで観る事ができるのか。LDの現状をを見ると少し心配ではある。
映画「東京マリーゴールド」この作品が、喪失感や疎外感を描いている事は、最初から分かっていたが、DVDでBGM的に流していてはっとした。例えば、何気ない居酒屋での合コンのシーン。キャメラは隣の部屋のような遠くからひっそりと映す。キャメラの目線はまるで仲間外れにされた人の心の様だ。
それから、お風呂屋でなっちゃんがキャッチボールのシーン。撮影が終ったとたんスタッフは彼女から離れ次の仕事へ急ぐ。ワンシーンだけのアルバイトの彼女を見つめてくれる人はもう誰もいない。
このように意図的に引き算で作られたシーンの数々は巧妙で、一見もの足りなさそうでいて、実は濃厚である。それからジャケットの絵、そう、絵だと思っていたのは実は写真だった。上品さと下品さの境界線ほどに位置しながら決して下品にならず、独特の美しさを放つこの写真は、プロの感性の凄さを見せつけてくれた。
追記Ⅱ ( 結末は・・・ )2002/6/12 19:01 by 未登録ユーザさくらんぼ
ところで、この作品の結末のお話しをします。実はDVDではまだ終りまで観ていません。バイオリズムが観たくなったときに観るつもりです。だから、ラストはまだ劇場で一回観ただけです。パンフも有りません。そんな中で解釈してみます。
ラスト、なっちゃんがバスの中で、彼の「もと彼女」を見つけます。バスはたくさんの人が乗って規則正しく運行する物。これはモラルや、同じ境遇に有る人々の記号です。彼と別れた女二人は同じバスに乗っています。
ところが同じバス停で降りたにも関わらず二人の女性は別々の方向へ進みます。そして、決断を現す「走り」でなっちゃんは消えて行きます。なっちゃんはよりを戻すのでしょうか。
と思いましたが、これはすべてを見ている観客からの視点で、なっちゃんは彼の心の奥底を知りません。だから、ただ自分が騙され、もて遊ばれたとしか思わないかも知れませんね。やはり私には女心の解析は不可能です。オクラの件も有りますし。
追記Ⅲ ( ミカン箱ぐらいの私物にしたい ) 2015/8/13 7:51 by さくらんぼ
いわゆる断捨離が老若男女をとわずブームです。
私もリタイアした時に「こんまりさんの本」を買い、3か月間(1日3時間)×3年(3回の意味)かかってやりました。それまでは仕事に疲れ、やりたくても、やれませんでしたから、思いきり断捨離に専念しました。
そうして売れるものは複数のリサイクルショップへ、廃棄するものは、燃えるとか、燃えないとかに、選別して捨てました。
それで、きれいになったのかと言えば、いったんは、きれいになりました。二階の部屋なので、軽くなって、床がトランポリンのように、ふわふわしてきたぐらいです(そんなので地震は大丈夫?)。
でもその後、毎年、余分なものが増殖中で、また断捨離が必要な気配です。それと、衣装や下駄箱、家族と共通スペースも、手つかずなので、それも断捨離が必要。
私は断捨離の最終形として、老前整理も視野に入れています。
最終的には、みかん箱かキャリーストッカー(あるいは海外旅行用の大型キャリー)一個分程度の私物にしたいと思っています。
あとは、小さなステレオと、CDと本が少々あるだけ。
いわゆるゴミ屋敷の住人のように、あまりにも物を捨てられない人には、メンタル的な問題も内在している事が多い旨、以前ニュースで言っていましたが、私の知るところでは、私のように身軽になりたい願望の人も、やはり別種のメンタル的な問題があるようです。
私は一度、時代劇に出てくるお殿様のお部屋のように、余分なものが何もない部屋で暮らしたい。いや、幼い頃は貧しくて、今のようには物がない部屋だったような気もします。
こんな文章を、ごちゃごちゃの机のPCで書いている自分がなさけなくて…
道は、はるかです。
追記Ⅳ 2022.9.23 ( お借りした画像は )
キーワード「マリーゴールド」でご縁がありました。きれいですね。黄色以外もある事を初めて知りました。そのままでも良かったのですが、少し上下してみました。ありがとうございました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)