起業前に考える大切なこと3つ
今現在、起業は誰でもしやすい時代になっていると思います。コロナ禍において、大手企業でさえ軒並み倒産の危機に陥っているこの状況は、ある意味、今まで動かなかった起業願望のあった人達の背中を押すきっかけとなっているのではないかと考えています。
副業(復業)を許している企業も増え、働きながら起業出来るようになってきている事もあり、まさに追い風が吹いている状態。
そんな中で、実際に起業するにはどうすればいいのか?何から始めればいいのか?動き始めている方はたくさん情報を仕入れている最中かと思いますが、起業4年目を迎える自分からも起業したリアルな経験をお届けします。
1.目的は何か?
まずは何よりこれが大切です。
起業する事自体が目的ではなく、起業のその先の目的は何か?
という事。例えば自分であれば「町をつくりたい」という目的を起業前から公言していて、そのための美容室経営であり、美容室経営は1つの手段に過ぎません。
そうでなければ、起業した時点で目標達成してしまうからです。その後はどこに向かいますか?
「収益で家を建てたい」、「家族と過ごす時間を増やしたい」、「困っている人たちを救いたい」、、。
起業が目的ではなく、目標達成の為の手段の1つであると考えておき、留まらないように2つくらい先の目標設定をしておくと、後退しなくてすむと考えます。
留まることは現状維持ではなく、後退です。なぜなら、自分が同じことをしていたとしても時代は動いているので、取り残されて周回遅れとなってしまうからです。
「起業を手段とし、目的に向かう」
これが大切です。
2.何を売るかとターゲット設定
何かを売らなければ収益は得られません。
それは商品(モノ)に限らず、スキル、体験、経験、知識、情報(コト)など多岐に渡りますが、あなたの売ろうとしているものはなんですか?
それをまず明確にします。自分でも何を売っているかわからないのに、買う側に買ってくれというのは無理ですよね?
そして次はターゲットを決めます。
誰に向けての売りたいのか?売れるのか?という事を考えておく必要があります。
例えば、自分であれば幅広く設定はしていますが、同年代の30〜40代のお洒落をしたいけど仕事や子育てに忙しい女性がメインターゲット。その為に、お店のコンセプトとして「個性とライフスタイルを重視し、再現性のある周りから褒められるヘアスタイルに」があります。
もっと細かい設定として「ペルソナ」というものもありますが、これは名前、性別など実際に存在するかのような架空の人物像を1人作り上げる事で、より絞ったサービス提供をする為のものです。試しにやってみてください。
仮説を繰り返す事は、何かを始める時とても大切です。
「売るものを決め、ターゲットを考える」
深く落とし込みましょう。
3.損益分岐点を知る
損益分岐点というのは、利益の出る境目の事です。固定費(必ず出ていく出費)がいくらかを調べると出す事ができます。これを知らないと、売り上げを月に最低どれくらい上げなくてはいけないかわからなくなり、目標設定が出来なくなります。
これを手っ取り早く調べるには、家計簿を起業前の1年間くらいつけるとおおよその月毎の変動も把握できるので、算出しやすくなります。計算もせずに「だいたいこれくらい」という丼勘定で判断するのは危険です。
「利益の出る分岐点を知っておく」
続けていく上でのモチベーションにも繋がることかと思います。
起業前に考えていた事。
自分としては特にこの3つが重要なのではないかと思います。
参考にしてみて下さい。